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トップ  バックナンバー  2020年  8月  第397回 あざやかなり首里城

あざやかなり首里城

●本放送 令和2年 8月26日(水) 22:30~23:15 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 王国と城はこうして生まれた

長さ1000m高さ15m 首里城の石垣
首里城など沖縄の城は「グスク」と呼ばれます。本土より200年も早く石垣を持つなど先進的でした。首里城の長大な石垣には大陸の築城技術もかいま見えます。それを可能にしたのは沖縄の島々がアジアの交易、文化の流れの中継点という地理的条件。そのことは「琉球王国」誕生にもつながっていきます。
 

エピソード2 琉球ソフトパワー戦略

海洋国家・琉球王国の勢威は、一時は九州南部まで及んだという見方もあるほどさかんでした。しかし、ヨーロッパ・ポルトガルの進出と九州の薩摩軍の侵攻で一転苦難に。薩摩藩に支配されることになった琉球は、文化芸能で独自性を追求。「ソフトパワー」でアジア情勢におけるあらたな地歩を築きます。
首里城も舞台となり独自の琉球文化が育まれた
 

エピソード3 首里城よ よみがえれ

1992年に復元された首里城正殿・琉球王の玉座
明治維新からほどない1879年、政府は沖縄県を設置、琉球王国450年の歴史は終わります。国王の城ではなくなった首里城は神社の社殿に変えられました。そして昭和には、太平洋戦争末期の沖縄戦で徹底的に破壊されます。しかし戦後、沖縄の人々の願いと尽力によって首里城はよみがえったのです。
 

参考文献

『琉球王国』(高良倉吉 岩波新書)
『琉球の時代』(高良倉吉 筑摩書房)
『古琉球 海洋アジアの輝ける王国』(村井章介 角川選書)
『琉球から見た世界史』(村井章介 編 山川出版社)
『琉球の中世』(中世学研究会 編 高志書院)

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