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トップ  バックナンバー  2020年  8月  第396回 ガダルカナル 大敗北の真相

ガダルカナル 大敗北の真相

●本放送 令和2年 8月12日(水) 22:00~22:45 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 エリートたちの判断ミス

一木支隊
ガダルカナルの戦いは日本陸軍・一木支隊の戦闘から始まりました。916人の一木支隊が戦ったアメリカ軍部隊の兵力は10倍以上の1万あまり。ケタ違いの戦力差を前に一木支隊は全滅します。この無謀な作戦を立案したエリート参謀たちは、楽観的な見込みしかせず敵を正確に把握していなかったのです。
 

エピソード2 最大のチャンス

第一陣の壊滅を受け、日本軍が急ぎ投入したのが陸軍・川口支隊でした。同隊は米軍の弱点・ムカデ高地を攻撃、作戦目的の達成にあと一歩のところまで迫ります。しかし、ここで日本陸海軍の連携がうまくいかず戦力が不足、攻撃は挫折しました。この時、日本軍にとって「最大のチャンス」が消え去ります。
激戦地「ムカデ高地」
 

エピソード3 終わりなきサバイバル

島に残る日米両軍兵士のヘルメット
川口支隊敗退後も日本軍の兵力は送られ続け、「ガ島」日本軍将兵の数は3万に達します。しかし、補給の失敗、特に食糧不足は絶望的で、兵士たちは言語に絶するサバイバルを強いられました。この時島にいた陸軍将校の日記や元米軍兵士の証言から、壮絶な飢餓の戦場の実際が浮き彫りに――。
 

参考文献

『ガダルカナル戦記1~4』(亀井 宏 講談社文庫)
『遠い島 ガダルカナル』(半藤一利 PHP研究所)
『太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで <上>』(イアン・トール/村上和久 訳 文藝春秋)
『誰が一木支隊を全滅させたのか―ガダルカナル戦と大本営の迷走』(関口高史 芙蓉書房出版)
『米軍が記録したガダルカナルの戦い』(平塚柾緒 編 著草思社)

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