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トップ  バックナンバー  2018年  7月  第317回 縄文1万年の美と祈り

縄文1万年の美と祈り

●本放送 平成30年 7月25日(水) 22:25~23:10 総合 全国
●再放送 平成30年 7月28日(土)
10:05~10:50
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りの放送局のHPなどでご確認下さい。

エピソード1 土偶に秘められた願い

縄文の奇妙な造形、その意味とは
実は縄文人の土偶は妊娠した女性を像にしたもの。おなかにあるのは、妊娠すると腹部にあらわれる「正中線」。一見奇怪で空想の産物にみえる造形も、当時あった女性の髪形やお化粧と重なります。そして服装はふだん着でなく着飾った姿。「晴れ着の妊婦さん」の像は何を意味しているのでしょうか?
 

エピソード2 不思議なカタチ 土器の謎

縄文の土器の登場は、およそ1万年前。あの「四大文明」よりも前で世界最古!!中でもひときわ古い土器は底が「とがっている」ものです。なぜ、すんなり置くことのできない土器が作られたのか――それは「月の水」を集めるため!?
月と縄文人は深い関わりが…?
 

エピソード3 破壊された土偶と 大地

円形集落の中心で「再生」儀式が行われていたのか
縄文時代の集落は円形で、その中心には墓地がありました。死者を抱くような集落のかたち、それは満ち欠けをくり返す天体・月に「再生」を願うもの?一方、集落のあちらこちらからはバラバラになった土偶が多数発掘されています。この謎への答えも、縄文人の死生観に関わりが…。
 

参考文献

『特別展 縄文 1万年の美の鼓動』(東京国立博物館 平成30年度特別展図録)
『四次元との対話-縄文土器論』(岡本太郎 みずゑ 第558号1952年2月)
『月と蛇と縄文人』(大島直行 寿郎社)
『生の緒』(ネリー・ナウマン 檜枝陽一郎 訳 言叢社)
『土偶のリアル』(譽田亜紀子 山川出版社)

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