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トップ  バックナンバー  2009年  8月  第14回 真田幸村 ザ・ラスト戦国ヒーロー

真田幸村 ザ・ラスト戦国ヒーロー
~伝説に秘められた誇り~

●本放送 平成21年 8月26日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成21年 9月 2日(水)
平成21年 9月 2日(水)
08:15~08:58
16:05~16:48
BS2
総合
全国
全国
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

エピソード1 九度山紀行 幸村の伝説と実像

幸村が村人のために雷神を封じこめた“雷封じの井戸”に、大坂城とつながるという噂の“真田の抜け穴”。関ヶ原の戦いののち、幸村が幽閉された九度山には、幸村を英雄とみなす伝説が数多く残る。しかし現実は、家族と家臣を養うため、真田家を継いだ兄に生活費を無心する日々だった。苦しい現実の中、救いだったのは九度山周辺の人々。九度山には幸村と民衆の絆を感じさせる痕跡が残っている。幸村の実像とはいかなるものか。
 九度山に残る幸村の伝承や、幸村の手紙などから、“幸村英雄伝説”の原点を探る。
出典 真田幸村書状 紀伊続風土記
 

エピソード2 生き過ぎた?戦国武士たちの戦い

幸村と同じく大坂城に集まった牢人たちは、みな戦国時代をおのれの腕だけを信じて生き抜いてきた者たち。奇抜な衣装を着た傾奇(かぶき)者と呼ばれる人々など徳川の作り出した平和な世の中からはじき出されたものたちだ。彼らに共通した認識を表す言葉が「生き過ぎたりや25」。戦いの無くなった世では名を上げる機会もなく、生きる価値のない世の中だと考えたのだ。牢人たちのそうした思いは大坂の陣で爆発!徳川勢と互角に渡り合う。幸村も「真田丸」を構築、徳川方に大打撃を与え、その名を上げた。大坂の陣の牢人たちの戦いぶりから当時の武士たちの生き方・価値観を描く。
出典 真田幸村書状 駿府記 当代記
 

エピソード3 赤備に込めた覚悟

冬の陣を徳川と互角に渡り合った幸村たちだったが、大坂城の堀が埋め立てられ、勝ち目は限りなくゼロに近づく。金目的の牢人たちは大坂城を離れるが幸村を始め、時代に名を刻みたい男たちは幸村の用意した赤い武具・赤備でまとまった。 “華々しく目立つ赤備は戦場で最後のプライドを爆発したい牢人たちの思いに沿ったものだった。一方の幸村もこの時、最愛の娘を敵将・伊達政宗の配下に預けるなど、覚悟を決める。そうした幸村の赤揃え軍団は、夏の陣で異様なまでの勢いを発揮し、家康本隊をギリギリまで追いつめる。この最後の戦国魂ともいえる戦いぶりが、江戸期に入ってからも、敵方ながら武士たちのあこがれ、そして伝説として語り継がれていく。
出典 松平家譜 当代記 駿府記 真田幸村書状
 

参考文献

「真田幸村のすべて」        小林計一郎  新人物往来社
「真田氏三代」   笹本正治 ミネルヴァ書房
「真田幸村」       橋場日月 学研
「真田幸村と大坂の陣」(図録)    大阪城天守閣
「奮迅 真田幸村」           学研
「九度山町史」            九度山町史編纂委員会
「大坂の陣」       二木謙一 中公新書
「関が原合戦と大坂の陣」 笠谷和比古  吉川弘文館
「仙台真田代々記」   小西幸雄   仙台宝文堂

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