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そして能は生まれた 世阿弥 時代を超える戦略
●本放送 | 令和元年11月20日(水) | 22:30~23:20 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
令和元年12月24日(火) |
15:08~15:58 |
総合 |
全国 |
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
出演:世阿弥 役:辰巳和磨/観阿弥 役:辰巳満次郎 |
エピソード1 室町にスター現る
![]() 将軍義満と若き日の世阿弥(ドラマパートより)
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600年あまり前、猿楽を演じる「観世座」にいた観阿弥・世阿弥親子。その舞台を将軍足利義満が見たことで、運命が変わります。当時12歳の世阿弥は義満に目をかけられ、観世座は京文化の中心に躍り出たのです。その中で世阿弥は芸術性を追求し「能」の理論を込めた『風姿花伝』を著します。
エピソード2 夢幻と鎮魂の演劇
将軍義満が亡くなり強力な芸のライバルも現われる中、世阿弥は能の「戯曲」を多数書いています。その多くは「夢幻能」と呼ばれる独特なストーリー。「観客に対する精神療法」と専門家が評する世阿弥独自の表現方法で「能」は時代を超える演劇となっていきます。

世阿弥の到達した境地とは…(ドラマパートより)
エピソード3 世阿弥を継ぐ者
![]() 二十六世観世宗家・観世清和さんは世阿弥の書を守り伝えている
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世阿弥には2人の「子」がいました。養子の三郎元重(さぶろうもとしげ)と実子の十郎元雅(じゅうろうもとまさ)。いずれもすぐれた能役者に育ち、十郎が世阿弥の後継者となるも三郎をひいきにする将軍・足利義教(よしのり)の意向で事態は複雑に。それは世阿弥にも悲劇をもたらします。
参考文献
『世阿弥 禅竹(芸の思想・道の思想)』(表 章、加藤周一 岩波書店)※古書のみ
『能を読む-2 世阿弥 神と修羅と恋』(梅原 猛 観世清和 角川学芸出版)
『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』(大槻文藏 天野文雄 大阪大学出版会)
『能の見方』(松岡心平 角川ソフィア文庫)
『歌舞能の系譜』(三宅晶子 ぺりかん社)