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小津安二郎 日常というドラマ
●本放送 | 令和2年 9月 9日(水) | 22:30~23:15 | 総合 | 全国 |
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
エピソード1 映画と出会った問題児
![]() 青年時代の小津の映画批評原稿
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巨匠・小津安二郎の映画では、家族の物語が淡々と描かれています。しかし、小津自身の若き日々は淡々とはほど遠いものでした。校則も受験もお構いなし。映画鑑賞にのめり込み、そのまま映画界へ進みます。その小津が監督デビュー出来たのは、一皿のライスカレーのおかげだった!?
エピソード2 戦争という非日常の中で
日中戦争が始まると、映画監督として脂が乗っていた小津も一兵卒として出征することに。戦地の悲惨な現実、盟友・山中貞雄との出会いと別れが小津に大きな影響を及ぼしていきます。除隊後、小津は戦場での体験を映画にすることを期待されますが、その時小津が選んだテーマは「家族の日常」でした。

小津は同じ映画監督の山中貞雄と戦場で再会(ドラマパートより)
エピソード3 「家族の日常」を求めて
![]() 小津と野田家の人たち(提供:野田高梧記念蓼科シナリオ研究所)
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戦後、意気込んで作った映画が不評に終わり、小津は脚本家の友人・野田高悟に意見を求めます。やがて二人が共同生活をしながら生み出していったのが、珠玉の家族の物語。その創作の秘密を、残された記録映像や彼の日記に探ります。小津作品のヒロインを演じた女優・岩下志麻さんからは撮影秘話も。
参考文献
『小津安二郎全発言』(田中眞澄 編 泰流社)
『小津安二郎戦後語録集成』(田中眞澄 編 フィルムアート社)
『小津安二郎と戦争』(田中眞澄 みすず書房)
『陽のあたる家 小津安二郎とともに』(井上和男 松竹映像出版 監修 フィルムアート社)
『小津安二郎大全』(松浦莞二/宮本明子 朝日新聞出版)