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幻の絵画流転のドラマ 至高の美 佐竹本三十六歌仙絵
●本放送 | 令和元年10月23日(水) | 22:30~23:20 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
令和元年10月29日(火) |
15:08~15:58 |
総合 |
全国 |
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
出演:益田鈍翁 役:や乃 えいじ |
エピソード1 最新技術で迫る 歌仙絵 真の姿
![]() 科学調査で幻の絵に迫る!
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バラバラになって現在さまざまな場所で所蔵されている「佐竹本三十六歌仙絵」。これまでまとまった調査、研究は行われていませんでした。そのほとんどが集まった展覧会開催を機に、会場・主催の京都国立博物館でそれらを実施。制作された鎌倉時代の絵師たちの技や当時の色彩が明らかに!
エピソード2 美術史上の大事件「絵巻切断」
「佐竹本三十六歌仙絵」が注目されたのは大正時代。当時所蔵していた元大名の佐竹家が手放した時でした。あまりにも高額な売値に、このままでは欧米の愛好家に買われ海外流出の危機が!相談された経済人で美術収集家の益田孝(益田鈍翁)は“絵巻を切る”そして複数で購入することを決断します。

絵巻はなぜ「切断」された?
エピソード3 歌仙絵から始まった日本美術革命
![]() 絵巻から掛け軸へ―生まれ変わった歌仙絵
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絵巻は歌仙一人ずつの絵としてバラバラなかたちとなりました。歌仙絵は所有者によって凝った装飾を施され「掛け軸」に生まれ変わります。それは茶室に掲げられ、展覧会に供され、あらたに設立された美術館で一般にも公開され…変身した「三十六歌仙絵」が巻き起こした日本の美術革命を追います。
参考文献
『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』(京都国立博物館 2019年特別展図録)
『秘宝 三十六歌仙の流転 ―絵巻切断―』(馬場あき子・NHK取材班 日本放送出版協会)※新版なし、古書のみ
『自叙益田孝翁伝』(長井実 中公文庫)
『近代数寄者の茶の湯』(熊倉功夫 河原書店)
『好古家たちの19世紀 幕末明治における<物>のアルケオロジー』(鈴木博之 吉川弘文館)