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トップ  バックナンバー  2020年  7月  第392回 謎の古代遺物がモノ語る

謎の古代遺物がモノ語る

●本放送 令和2年 7月15日(水) 22:30~23:15 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 縄文時代 土偶のモノ語り

縄文のユニークな造形の源には・・・
土偶の一風変わった造形は、女性のからだ、特に妊娠した女性をあらわしているという説が有力になっています。一方、縄文の集落では、人々の暮らす家々が囲むようにお墓を置いた形跡が。縄文人の土偶、土器には「いのち」「再生」への意識、願いがあったのでしょうか?
 

エピソード2 弥生時代 銅鐸のモノ語り

何のために作られたのか。どう使われたのか。すべて謎だった「銅鐸」ですが、音を鳴らすもので、量産され多くの集落に同じ銅鐸があったと分かってきました。そして銅鐸表面の様々な「絵」も、意味が次第にひもとかれています。弥生人の銅鐸に込めた祈りは「田」にむすぶ豊かな「実り」――。
何かを手に魚と踊る人、その正体は?
 

エピソード3 古墳時代 王のよろいのモノ語り

その瞬間の姿でよろいと男は出現した
1500年前、現在の群馬県にある榛名山が噴火。ふもとの村も火山灰に没します。その一角からきわめて珍しい、よろいを着た男性の骨が出土しました。一帯の「王」かもしれないその男性は、なぜよろいを着ていたのか?なぜ榛名山に向かって突っ伏していたのか?よろいが語る神と人の一大ドラマです。
 

参考文献

『縄文人の死生観』(山田康弘 角川ソフィア文庫2018)
『淡路島 松帆銅鐸と弥生社会』(雄山閣 別冊季刊考古学2018)
『Evidence for fish cultivation during the Yayoi Period in Western Japan』(Nakajima,T.,Nakajima,M.and Yamazaki T.International Journal of Osteoarchaeology,20,2010)
『国宝 桜ヶ丘銅鐸の謎に迫る』(神戸市立博物館2012)
『古墳人現る-金井東裏遺跡の奇跡-』(群馬県埋蔵文化財調査事業団 編2019)

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