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トップ  バックナンバー  2010年  10月  リニューアル 謙信、変身!

謙信、変身!
~悩める若者、ヒーローになる~

●本放送 平成22年10月20日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成22年10月27日(水)
平成22年10月29日(金)
08:15~08:58
02:00~02:43
BS2
総合
全国
全国 (※木曜深夜)
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

エピソード1 謙信逃亡!27歳の告白

謙信が出奔した際の書き写し(写し)
謙信は27歳の時、突然大名の職を放棄し失踪する。謙信の行動の裏にはどんな秘話が隠されているのか。謙信はもともと越後の有力武将の子として生まれたが、その天才的な戦のセンスを見込まれ担ぎあげられ、越後の大名となった。しかし謙信を待っていたのは担ぎあげておきながら、謙信に従わない家臣たちの態度。謙信は「自分がいなくても大丈夫なのか」というストライキともとれる内容の書き置きを残し越後を出る。出家をする覚悟だった。時を同じくして越後で内乱がおきると、家臣たちは、謙信に思いとどまるよう伝え、結局謙信は越後に戻る。謙信の若き日の意外な一こま。
上杉家文書 歴代古案
 

エピソード2 謙信、一騎打ち!32歳の苦悩

川中島の戦いの名場面、謙信vs信玄の一騎打ち。名場面の裏にはどんな秘話が隠されているのか。謙信は31歳の時北条氏におびやかされている関東地方の救援を要請される。謙信は勇んで関東に出陣し一時は10万の兵を味方につけ、北条氏を窮地に追いやるほどの快進撃を見せる。しかしこの10万人は城攻めには従わず、兵糧を食い尽くすのみで自らも激烈な腹痛におそわれるなど踏んだり蹴ったり。さらに謙信の留守を狙って武田信玄が動き出したことを知った謙信は、イライラをつのらせたまま、川中島の戦いに臨む。ここで一騎打ちが行われたかどうかは定かではないが、資料には謙信が自ら刀を持って戦ったという記録が残る。一騎打ち伝説が生まれた背景には謙信が苦悩を抱えながら自ら太刀討ちに及んだという事実が存在したのだった。
上杉家文書 歴代古案 甲陽軍鑑
川中島の戦いの錦絵(江戸~明治期)
 

エピソード3 「謙信」誕生41歳の出会い

「達磨不識の逸話」の舞台となった林泉寺
謙信が馬の上で酒を飲んでいたことを示す遺品“馬上杯”。自国領を守りながら、幕府の役職も全うする日々に、彼はストレスをためていた。そして謙信は、関東での合戦で、死傷者数千人の大敗北を喫する。そんな謙信に残る逸話が「達磨不識の逸話」。謙信は悩める自分から脱却し「不識庵・謙信」と名乗る。謙信は、その後立ちはだかった織田信長を冷静沈着に戦を進めることで破る。そしてこの直後、謙信は病でこの世を去る。さまざまな局面を必死に乗り越えながら、最後は信長をも破った謙信は、やがて上杉家にとって守り神として崇拝されていく。
上杉家文書 歴代古案 北条氏政書状
 

参考文献

「上杉謙信」矢田俊文 ミネルヴァ書房
「上杉謙信」井上鋭夫 新人物往来社
「定本上杉謙信」池亨 矢田俊文(編) 高志書院
「上杉氏年表」池亨 矢田俊文(編) 高志書院
「上杉謙信のすべて」花ヶ前盛明(編) 新人物往来社
「戦国の活力」山田邦明 小学館

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