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その切れ味は鋭く、美しく 日本人と刀 千年の物語
●本放送 | 平成30年11月 7日(水) | 22:25~23:10 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
平成30年11月10日(土) |
10:05~10:50 |
総合 |
全国 |
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
エピソード1 独自の道を切りひらけ
![]() 井上アナ「三日月宗近」と会う
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数ある日本刀でも名刀中の名刀が、現在国宝の「名物三日月宗近(めいぶつ みかづきむねちか)」です。三日月宗近は、平安時代の京都でも屈指の刀鍛冶だった三条宗近がきたえたもの。世界でも類のない武器、工芸品「日本刀」のルーツの一つとされますが、宗近がそこに込めたのは「大いなる願い」…。
エピソード2 武士の魂を打て!
武士の世となった鎌倉時代、京の刀鍛冶集団の代表といえるのが「粟田口(あわたぐち)派」。彼らは現代の刀鍛冶にはまねのできない技術で「美しさ」の刀を作り出しました。同じく鎌倉時代中ごろから力をつけた「来(らい)派」は「武器」としての刀を進化させます。

武士の心をとらえた「粟田口派」の刀
エピソード3 「美」を研ぎ出す太平の刀
![]() 堀川国広は刀身に大黒天の像などをほどこした
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天下を統一した豊臣秀吉によって、京の都ではふたたび刀づくりが盛んに。ここで京に登場した刀鍛冶が埋忠明寿(うめただ みょうじゅ)と堀川国広(ほりかわ くにひろ)でした。ふたりが作った華麗なる「新刀」は、到来した太平の世のニーズにみごと合致します。それは「美術品」「贈答品」としての刀―。
参考文献
『日本刀の教科書』(渡邉妙子・住 麻紀 東京堂出版)
『日本刀の科学 武器としての合理性と機能美に科学で迫る』(臺丸谷[だいまるや]政志 SBクリエイティブ)
『刀剣と格付け 徳川将軍家と名工たち』(深井雅海 吉川弘文館)
『もっと知りたい刀剣 名刀・刀装具・刀剣書』(内藤直子・吉原弘道 東京美術)
『世界の刀剣歴史図鑑』(ハービー・J・S・ウィザーズ 原書房)