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トップ  バックナンバー  2018年  11月  第327回 その切れ味は鋭く、美しく 日本人と刀 千年の物語

その切れ味は鋭く、美しく 日本人と刀 千年の物語

●本放送 平成30年11月 7日(水) 22:25~23:10 総合 全国
●再放送 平成30年11月10日(土)
10:05~10:50
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 独自の道を切りひらけ

井上アナ「三日月宗近」と会う
数ある日本刀でも名刀中の名刀が、現在国宝の「名物三日月宗近(めいぶつ みかづきむねちか)」です。三日月宗近は、平安時代の京都でも屈指の刀鍛冶だった三条宗近がきたえたもの。世界でも類のない武器、工芸品「日本刀」のルーツの一つとされますが、宗近がそこに込めたのは「大いなる願い」…。
 

エピソード2 武士の魂を打て!

武士の世となった鎌倉時代、京の刀鍛冶集団の代表といえるのが「粟田口(あわたぐち)派」。彼らは現代の刀鍛冶にはまねのできない技術で「美しさ」の刀を作り出しました。同じく鎌倉時代中ごろから力をつけた「来(らい)派」は「武器」としての刀を進化させます。
武士の心をとらえた「粟田口派」の刀
 

エピソード3 「美」を研ぎ出す太平の刀

堀川国広は刀身に大黒天の像などをほどこした
天下を統一した豊臣秀吉によって、京の都ではふたたび刀づくりが盛んに。ここで京に登場した刀鍛冶が埋忠明寿(うめただ みょうじゅ)と堀川国広(ほりかわ くにひろ)でした。ふたりが作った華麗なる「新刀」は、到来した太平の世のニーズにみごと合致します。それは「美術品」「贈答品」としての刀―。
 

参考文献

『日本刀の教科書』(渡邉妙子・住 麻紀 東京堂出版)
『日本刀の科学 武器としての合理性と機能美に科学で迫る』(臺丸谷[だいまるや]政志 SBクリエイティブ)
『刀剣と格付け 徳川将軍家と名工たち』(深井雅海 吉川弘文館)
『もっと知りたい刀剣 名刀・刀装具・刀剣書』(内藤直子・吉原弘道 東京美術)
『世界の刀剣歴史図鑑』(ハービー・J・S・ウィザーズ 原書房)

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