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よみがえる大坂の陣 幻の金屏風 誰が描かせたのか?
●本放送 | 令和元年 7月 3日(水) | 22:30~23:20 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
令和元年 7月30日(火) |
15:08~15:58 |
総合 |
全国 |
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
エピソード1 よみがえる 史上空前の大決戦
![]() 「大坂冬の陣図」まぼろしの金屏風(復元 凸版印刷)
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「大坂冬の陣図」は、実はモノトーンの下絵。これを2年の歳月をかけてデジタル処理、まぼろしの完成画面がフルカラーで現れました。そこには、周囲12㎞、当時東アジア最大の城郭だった大坂城の全景が、高価な岩絵の具と金ぱくを惜しみなく用いて描かれていたのです!
エピソード2 屏風絵 発注者の謎に迫る
「大坂冬の陣図」屏風に描かれたものとソックリな陣地跡が、発掘調査で出土。そこでは銃弾が製造されていたことが見えてきました。そして、屏風にあるのは「真田丸の戦い」をはじめ豊臣方が勝った合戦ばかり。屏風の作成を発注したのは豊臣方の、それも相当な重要人物!?

屏風絵の世界が発掘でも
エピソード3 もう1人の発注者 次なる時代への決意
![]() 徳川軍の築山(ドラマパートより)
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屏風絵に描かれている徳川方の築山(射撃陣地)。その跡は大阪市内に数多く見られます。屏風の発注者は、むしろ徳川方の人物!?そして、屏風絵で見るべきは大坂城ではなく包囲する徳川軍。その外様・譜代両大名の配置はのちの「幕藩体制」を連想させるものといいます。屏風を作らせたのは豊臣?徳川?
参考文献
『大坂冬の陣図 大坂夏の陣図』戦国合戦絵屏風集成 第4巻(中央公論社 1980)
『図説 大坂の陣』(岡本良一 創元社 1978)
『大坂城全史』(中村博司 筑摩書房 2018)
『天下統一の城 大坂城』(中村博司 新泉社 2008)
『東京国立博物館所蔵長篠合戦図屏風について』(金子 拓 東京大学史料編纂所附属 画像史料解析センター 第71号 2015)