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トップ  バックナンバー  2020年  2月  第375回 ニッポン鉄物語 “奇跡の金属”が列島を変えた

ニッポン鉄物語 “奇跡の金属”が列島を変えた

●本放送 令和2年 2月12日(水) 22:30~23:20 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。
当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

出演:弥生時代の人々 役:「劇団未来座・壱岐」のみなさん

エピソード1 ニッポンに鉄がやってきた

数多くの鉄製品が発見された青谷上寺地遺跡(鳥取市)
日本に「鉄」が伝わった弥生時代。中国や朝鮮半島の鉄が、壱岐などを通じて日本列島にもたらされました。鳥取にある弥生時代の遺跡で見つかった出土品を調べると、鉄によって人々の暮らしが大きく変わったことが明らかになってきました。「鉄」は弥生ニッポンに何を起こしたのか?
 

エピソード2 鉄で広がる世界

鉄の魅力を知った弥生の人々は、さらに多くの鉄を求め、そのことから列島の各地で交易も盛んになります。中にはみずから朝鮮半島に渡り、鉄を手に入れる人々も。鉄と交換するために、弥生人が用意したナゾの交易品にも迫ります。
鉄と○○を交換していた!?(イメージ)
 

エピソード3 鉄は“力”なり

鉄の甲冑(野中古墳 大阪府藤井寺市)
弥生の次の古墳時代、鉄は「権威の象徴」という役割を担うようになります。近畿地方に誕生した「ヤマト王権」は大量の鉄を惜しげもなく古墳に納め、自身の強大な力を見せつけました。また、地方の豪族を取り込み勢力を広げることにも「鉄」を用いています。それはいったい、どのような方法で……?
 

参考文献

『倭人と鉄の考古学』(村上恭通 青木書店)
『考古学講義』(北條芳隆 編 ちくま新書)
『大阪府立弥生文化博物館図録58 鉄の弥生時代』(大阪府立弥生文化博物館)
『海の王都・原の辻遺跡と壱岐の至宝』(壱岐市立一支国博物館)
『弥生の港湾集落 青谷上寺地遺跡』(鳥取県埋蔵文化財センター)

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