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トップ  バックナンバー  2018年  8月  第319回 武田信玄「甲陽軍鑑」が語る真実

武田信玄「甲陽軍鑑」が語る真実

●本放送 平成30年 8月29日(水) 22:25~23:10 総合 全国
●再放送 平成30年 9月 1日(土)
10:05~10:50
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

出演:高坂弾正 役:岡田 力/酒井憲二 役:倉田 操/武田信玄 役:アンディ岸本

エピソード1 最新研究が明かす武田信玄

近年発見された「甲陽軍鑑 末書」
武田信玄の一代記「甲陽軍鑑」には「末書(まっしょ)」という補足の巻がありました。長らく巻名のみ伝えられ内容は一部しか知られていませんでしたが、近年 全文が確認されました!末書を詳細に読んでいくと、信玄の意外な側近、信玄の秘めたる野望など、驚くべき新事実が次々と!!
 

エピソード2 「甲陽軍鑑」は偽書なのか

明治時代、近代的な歴史学が始まると「甲陽軍鑑」に疑いの目が向けられます。これは後世の創作、「偽書」なのではないか…? 以後、ほとんど顧みられなくなった「甲陽軍鑑」にひとり光をあてたのが国語学者の酒井憲二でした。その「言葉」からのアプローチは、甲陽軍鑑に再び命を吹きこむことに。
甲陽軍鑑は「偽書」?「真実の書」?
 

エピソード3 甲陽軍鑑をつくった人生と志

「武田二十四将図」の高坂弾正
「甲陽軍鑑」は記述がドラマチックで、それは「偽書」説の根拠にもなりました。この物語性のワケは「作者」にあり。作者とは、信玄の家臣 高坂弾正(こうさか・だんじょう)。著述方法も独特で、高坂が語りそれを部下が書き留める「口述筆記」でした。「物語」にしてでも高坂が伝えたかったものとは――!
 

参考文献

『甲陽軍鑑大成』(酒井憲二 汲古書院)
『甲陽軍鑑の史料論-武田信玄の国家構想』(黒田日出男 校倉書房)
『甲陽軍鑑入門 武田軍団 強さの秘密』(小和田哲男 角川文庫)

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