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もうひとつの終戦
~日本を愛した外交官グルーの闘い~
●本放送 | 平成27年 7月29日(水) | 22:00~22:43 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
平成27年 8月 5日(水) |
14:05~14:48 |
総合 |
全国 |
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。 |
出演:ジョセフ・グルー 役:ロッド・ハンクス |
エピソード1 日米開戦を防げ!
![]() グルーは昭和天皇の意外な素顔を知り、驚く(再現イメージ+写真)
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昭和7年、アメリカの大使として日本に赴任したグルーは、愛犬に起こった出来事を通じて、昭和天皇を敬愛するようになります。日本の政治家と親交を結び、日米の緊張緩和につとめる頃「二・二六事件」も発生。そして開戦が迫るなか、グルーは戦争回避のための日米政府首脳の会談実現に奔走しますが…
エピソード2 平和のために立ち上がれ!
昭和20年、グルーは日本の深い知識や経験を買われ、国務次官として終戦工作を任されます。日本本土侵攻によって日米両国が破滅的な被害を出す前に、外交交渉で戦争を終らせようと考えたグルーは。天皇の地位の保証を条件に、日本の降伏を求める声明案、のちのポツダム宣言の草稿作成を始めます。

ポツダム宣言の原案を推敲するグルー(再現)
エピソード3 書きかえられたポツダム宣言
![]() ポツダム宣言(原文) 草稿の天皇に関する記述は削除されていた
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グルーたちのポツダム宣言草稿は「皇室のもとでの立憲君主制」を日本に認めていました。しかし、発表直前に草稿は書きかえられ、それらは削除されます。日本は、天皇に触れていないこの宣言を受諾しませんでした。原爆投下、ソ連の対日参戦など絶望的状況が続発するなか、グルーは立ち上がります。
参考文献
『グルー』(廣部泉 ミネルヴァ書房)
『対日十年 上・下』(ジョセフ・C・グルー 石川欣一 ちくま学芸文庫)
『日米外交とグルー』(ウォルド・H・ハインリクス 原書房)
『白頭鷲と桜の木 日本を愛したジョセフ・グルー大使』(船山喜久彌 亜紀書房)
『象徴天皇制への道-米国大使グルーとその周辺-』(中村政則 岩波新書)