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笑って泣いてまた笑い
~“お笑い”の元祖・井原西鶴~
●本放送 | 平成24年 1月25日(水) | 22:00~22:43 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
平成24年 2月 1日(水) |
16:05~16:48 |
総合 |
全国 |
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。 |
出演:井原西鶴 役 : 曽我廼家 寛太郎(そがのや かんたろう) |
エピソード1 爆笑ライブでお笑い革命
![]() 「矢数俳諧」に挑戦する西鶴(再現)
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江戸時代初め、全国から商人が移住し発展した大坂。コミュニケーション手段として重宝されたのが「お笑い」でした。町人出身の井原西鶴は観客の前で俳諧を24時間ぶっ通しで詠み続け笑いをとるイベント「矢数俳諧」を発案します。大坂の「お笑い」に革命を巻き起こした西鶴の知られざる姿とは。
エピソード2 西鶴の爆笑小説
作家・西鶴のデビュー作『好色一代男』。主人公が三千人以上の女性と関係をもつ荒唐無稽な小説は、誰もが知るある教養書をパロディーにしたもの。ちょっとエッチな話を織り交ぜ様々な手法を駆使して笑いをとり、当代随一の「お笑い作家」へと駆け上がる西鶴の爆笑サクセスストーリーです。

西鶴とヒットした『好色一代男』(再現) 資料提供:東京大学総合図書館
エピソード3 「二つの笑い」の悲劇
![]() 筆が止まり苦しむ西鶴(再現)
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人気作家となった西鶴は晩年、筆が止まります。その原因を伺わせる西鶴の言葉「笑うにふたつあり」。家族と死別し悲しみを抱える西鶴は、“新しい笑い”を模索し苦しんでいたと考えられます。その後、西鶴は新作を発表しますが、全くヒットしません。“笑い”を追究し続けた西鶴の悲劇の物語です。
この回ゆかりの地は・・・
参考文献
『西鶴年譜考証』(野間光辰 中央公論社)
『西鶴を学ぶ人のために』(谷脇理史 西島孜哉 編 世界思想社)
『西鶴をよむ』(長谷川強 笠間書院)
『西鶴諸国はなし』(暉峻康隆 小学館)