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特攻 なぜ若者は飛び立ったのか
●本放送 | 令和元年12月11日(水) | 22:30~23:20 | 総合 | 全国 |
※再放送は未定です。 ※放送予定は変更されることがあります。また地域によっては放送の有無もあります。 当日の新聞、最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。 |
出演:上原良司の手記朗読:岩田剛典 |
エピソード1 僕の心を書き記す
![]() 上原良司
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1943(昭和18)年の学徒出陣で陸軍に入隊した慶応の学生・上原良司。特別操縦見習士官「特操」としてパイロットを目指します。個人の尊厳や自由を一切否定する軍隊の暴力制裁の中『自由を殺してこそ立派な軍人たり得る』――上原は思いの丈を紙にぶつけます。
エピソード2 特攻と日本陸軍
1944(昭和19)年11月、海軍に続き特攻に踏み切った陸軍。個人より国家が優先されるというこの時代、体当たり自爆攻撃「特攻」は生まれました。上原の怒りの記述『日本軍隊においては自由を抑えることを修養すれど、これほど愚かなものはない』しかし、上原と同じ特操からも特攻出撃が……。

愛機の三式戦 飛燕とともに
エピソード3 悠久の大義なんてどうでもいい・・・
![]() 出撃前夜にしたためられた『所感』
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上原が特攻隊員となったのは、沖縄戦が始まった1945(昭和20)年4月。軍が特攻の意義としてさかんに説いた「悠久の大義」。それを上原ははねつけます『そんなことはどうでもいい』そして、上原は飛び立ちました――『自由主義者が一人この世から去って行きます』
参考文献
『長野県安曇野市上原家資料Ⅰ 戦没した慶應義塾出身の三兄弟 上原良春・龍男・良司関係資料を中心に』(慶應義塾福澤研究センター)
『新版 ああ祖国よ恋人よ きけわだつみのこえ 上原良司』(上原良司・中島博昭編 信濃毎日新聞社)
『「特攻」と日本人』(保阪正康 講談社現代新書)
『特攻 戦争と日本人』(栗原俊雄 中公新書)
『特攻隊振武寮』(大貫健一郎 朝日文庫)