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トップ  バックナンバー  2020年  4月  第380回 謎の茶碗(ちゃわん)はなにを語る?

謎の茶碗(ちゃわん)はなにを語る?

●本放送 令和2年 4月 1日(水) 22:30~23:15 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 それは曜変天目なのか

「謎の茶碗」を科学の目で分析
昨年存在があきらかになった1個の茶碗。それが大阪市立東洋陶磁美術館で科学的に調査されることになりました。高倍率顕微鏡や8Kカメラ撮影などによる分析から、浮び上がってきたのは器の内面の白い斑文と青い光彩。これは茶碗の至宝「曜変天目」に似たものなのですが・・・。
 

エピソード2 いつのものなのか

「曜変天目」が作られた場所は中国大陸南東部。時代は宋王朝の時代、日本の平安~鎌倉時代にあたるころ。では「謎の茶碗」の製作年代はいつなのか?ここで茶碗の周辺、茶碗の入っていた木箱や包んでいた布なども重要な手がかりに。それらが導く先は日本の高野山。そして、あの将軍・徳川家――!
高野山の徳川家ゆかりの場所で「天目」茶碗が・・・
 

エピソード3 本能寺にあったのか

曜変天目と「本能寺の変」
熱心な茶器コレクターだった織田信長。そのコレクションに曜変天目もあったと武将で茶人の小堀遠州は語っています。そしてそれは本能寺の変で焼け失せた、とも。しかし、本能寺跡の発掘調査から本能寺は全焼したわけではないことがわかってきました。信長の「曜変天目」は本当に失われたのか・・・?
 

参考文献

『別冊 炎芸術 天目 手のひらの宇宙』(阿部出版 2018)
『天目 淡交別冊愛蔵版』(淡交社 2009)
『京都 秀吉の時代』(京都市埋蔵文化財研究所 監修 ユニプラン 2010)
『大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋』(MIHO MUSEUM 2019)
『大正名器鑑 第六編』(高橋義雄 大正名器鑑編纂所1925)

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