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ちょんまげクイズ合戦!
~江戸の彼氏は数学がお好き~
●本放送 | 平成22年11月 3日(水) | 22:00~22:43 | 総合 | 全国 |
●再放送 |
平成22年11月10日(水) |
08:15~08:58 |
BS2 |
全国 |
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。 |
出演:勘平先生 役:湯浅 崇 |
番組の最後に紹介したクイズの回答
![]() (「男重宝記」より<17世紀後半>)
|
<問題>
母親と3頭の子トラが川を渡ろうとしています。しかし、母トラは一度に1頭ずつしか運べません。1頭の子トラは母トラがいないと他の子にかみつきけがをさせてしまいます。どうすれば親子は無事に川を渡れるでしょうか?
(「男重宝記」より<17世紀後半>)
<答え>
かみつく子トラをくわえて向こう岸に置いて帰る。
次に一頭をくわえて渡り、かみつく子トラをくわえて帰る。
残る子トラをくわえて渡り、戻って来る。
最後にかみつく子トラをくわえて渡る。
母親と3頭の子トラが川を渡ろうとしています。しかし、母トラは一度に1頭ずつしか運べません。1頭の子トラは母トラがいないと他の子にかみつきけがをさせてしまいます。どうすれば親子は無事に川を渡れるでしょうか?
(「男重宝記」より<17世紀後半>)
<答え>
かみつく子トラをくわえて向こう岸に置いて帰る。
次に一頭をくわえて渡り、かみつく子トラをくわえて帰る。
残る子トラをくわえて渡り、戻って来る。
最後にかみつく子トラをくわえて渡る。
エピソード1 江戸数学クイズ合戦!それはベストセラーから始まった
寛永4年、算術の入門書「塵劫記」が発売されと一家に一冊と言われるほどの大ヒット。江戸に数学ブームが巻き起こり、次々とにわか算術家が算術指南所を開校。こうした風潮に「塵劫記」の作者がおかんむり。にわか算術家に向け「この問題を解いてみろ」と答えを載せない改訂版を出版。ところが、これに反応したのが江戸の庶民たち。江戸中を巻き込むクイズ合戦の火ぶたが切って落とされたのです。

エピソード2 太陽と月に挑んだ男 天才・関孝和と謎の暗号
![]() |
江戸時代に日本人が生み出した数学、和算。その大天才と呼ばれるのが関孝和。彼が生み出した謎の暗号があります。実は、この暗号こそ日本人が800年の間、放置していた太陽と月の運行にまつわる重大な問題を解く鍵となるものでした。果たして、関が残した暗号とは何だったのか? そして彼が挑んだ太陽と月を巡る問題とは?
エピソード3 和算VS洋算 “世界一” の誇りを胸に・・・
西洋の数学にも引けをとらぬほど高度に発達した和算。しかし、明治政府は、学校教育の近代化を目指す中で和算を棄て洋算を選ぶことを決めます。この政府の方針に敢然と立ち向かい和算を守ろうとした一人の男がいます。男の胸にある思いは「和算こそ世界一である」という誇り。男の目を通し語られる和算消滅のドラマとは・・・

この回ゆかりの地は・・・
参考文献
関孝和の人と業績』佐藤健一 真島秀行編 (研成社)
『数学の文明開化』佐藤健一(時事通信社)
『近代日本の数学』小倉金之助(新潮社)
『江戸の教育力』大石学(東京学芸大学出版清水書院)
『江戸の数学教科書』桜井進(集英社インターナショナル)
『江戸の数学』桐山光弘(日刊工業新聞社)
『江戸の天文学者星空を翔ける』中村士(技術評論社)
算の問題に興味ある方は
『平成版「塵劫記」~おもしろ算術書のすすめ~』佐藤健一 明治書院