2014年03月18日 (火)

気軽に楽しく盆栽、そしてもみじに癒されて・・・

「埼玉 武蔵野 みどりの国」を担当した岡本です。さいたま局にやってきて半年ですが、取材してみると、埼玉は都市部近郊でも緑が多い地域が多く、その緑を維持していこうという地域の方々の意識も大きいことを実感しています。今回取材したのは、さいたま市北区盆栽町を中心とする大宮盆栽村と植木の街・川口市安行です。

大宮盆栽村は閑静な住宅街ですが、盆栽園が5軒。盆栽園の門をくぐると丹精こめた盆栽の数々がびっしり並び圧倒されます。日本では盆栽というと、お年寄りの趣味と思われがちですが、盆栽園で取材中、外国の20代の若い人たちや団体の観光客に何度も出会いました。彼らにとって盆栽は古くさいものではなくアートの1つと位置づけられているようです。

盆栽初心者におすすめなのは、さいたま市大宮盆栽美術館です。4年前にオープンにした美術館で、日本の中でも名品と呼ばれる盆栽が一カ所に集まっています。屋外と屋内の展示場では定期的に盆栽が入れ替えられるので、いつ訪れても異なる盆栽と出会えます。

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盆栽を鑑賞するときは、上から見ないで、盆栽の正面に立って、盆栽と同じ目線になるよう腰をかがめて、少し見上げてみてください。枝振りや根元の張り具合がはっきり分かって、力強さが伝わると思います。眺めるときは自分が小さな人間になったつもりで。そうすると、盆栽が数十センチの大きさではなくて、大樹であるかのように感じられるのでは。盆栽が“一鉢に自然を凝縮した小宇宙”だと言われる由縁です。(専門家の受け売りですが・・・)

これからの季節、落葉樹の盆栽は花が咲き、常緑樹の松や真柏も、緑が目に鮮やかです。少し先ですが、5月の3日から5日は「大盆栽まつり」が開かれ、大宮盆栽村が盆栽一色に。盆栽や器、山野草などの市が立ち、盆栽村が最も賑わう時期です。皆様、ぜひ一度訪れて、盆栽の魅力に触れてみてください。

 

川口市安行の隠れたもみじの名所「小林もみじ園」では、きれいなもみじの見方を教わりました。たとえば朝方、少し露が降りて水気のある時間帯の方が、きれいに見えるそうです。雨が降ったあとの雨上がりなども同様。日中だと太陽光線で乾燥して縮んだ葉が、水気を帯びることで、みずみずしく伸びるのだそうです。朝方や雨が降った時は、お客さまが少ない時間帯ですが、こういった時に新たなもみじの美しさに出会えそうです。

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そしてもうひとつは、お日さまが直接当たる順光ではなく、逆光で眺めること。葉が日を透かした方が、もみじはきれいに見えるのだそうです。確かに撮影時も、逆光で狙ったモミジは、葉脈も透け一枚の葉の中に赤やオレンジのぼかしがはっきり分かり、きれいでした。こちらのモミジ園では、紅葉する木々およそ400種類が園内にあるので、色々な紅葉に出会えると思えます。

また、モミジが紅葉するのは秋だけではありません。春もみじといって、春紅葉する種類も多く、園主の小林さんいわく「春もみじは豪華な美しさ」だとか。私は見たことがないのでその魅力をここでお伝えしきれないのですが、4月末からの大型連休前後が見ごろだそうです。

 大宮盆栽村、植木の街・安行。木々の力強さを感じ、その優しさに癒される街です。

投稿時間:11:00


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