東京都・亜熱帯区のこと。
「八丈島」を担当しました、アトリエ・NOAの高橋太郎です。番組をご覧になった皆さん、そして、取材でお世話になりました皆さん、本当にどうもありがとうございました。
二つの火山からなる八丈島。 三原山(東山)から八丈富士(西山)を望む。左奥は、沖合近くに浮かぶ八丈小島。
島の印象を一言で言えば、まさに東京都・亜熱帯区。植生は間違いなく、南国の島で、道路をちょっとはずれれば、そこはシダ類が生い茂るジャングル。なんだか、東南アジアに来たようでした。
三原山の麓、三原川の裏見の滝付近の渓谷。
山中に生い茂るシダ。
島を代表する景観、玉石垣
八丈島は東京都だし、飛行機で1時間弱、「近いよ~」と言われていましたが、今年は台風が多く、ロケの時は飛行機が欠航になるのじゃないかと、いつも冷や冷やものでした。島で台風に遭遇すれば、飲食店はみんな閉まってしまうし、スーパーの食料品は品薄になるわで、昼食難民になりそうなこともしばしばありました。
そんな八丈島で、美味しいものといえば、あちこちの家でご馳走になった、自家製の野菜たちです。日本各地で、野菜は美味しいものがありますが、八丈島の島オクラ“ねり”や島唐辛子で作った唐辛子ミソは忘れられません。島オクラは生でそのまま食べれるんですよ! 唐辛子ミソだけで、ご飯がお茶椀三杯食べれます!
畑で採れた、島オクラ・ねり。
畑で採れた、島唐辛子。ピリリと、小気味のいい辛さ。
他にも美味しい野菜はいっぱいあって、いろいろなお家でたくさんご馳走になりました。八丈島の方々はお客さんを振る舞うのが好き! と、思うのは僕の勘違いでしょうか?
でも、そんな振る舞いの極めつけが、末吉地区の盆踊り、『無料接待』です。お客さんすべてに、料理やお酒が無料なんです。今年は焼きそばと厚切りの豚ロース肉のメニュー。子どもたちにはお菓子も配っていました。末吉の地区あげて、そろいのTシャツでお客さんを歓待します。
今年の末吉の盆踊りで振る舞われた、お肉と焼きそば。ボリューム満点で、美味。
無料接待の理由を聞いたら、盆は里帰りで島に帰ってくる人も大勢いるし、よその地区の人も呼んで、楽しい盆にしたいからだとか。30年ぐらい前からやってるそうです。もちろん、観光客でもOKなので、来年の盆は、お振る舞いにご馳走になるのも一興です。各地区の盆踊りをはしごしている方も。各地区、趣向を凝らしています。八丈太鼓や、伝統の樫立踊りなども見られます。
ちなみに末吉の盆踊りは、超高速マイムマイムが有名です。サンダルや草履は危険だとか・・・。
末吉の盆踊り。 最初は東京音頭から始まるが・・・
盛り上がってくると、超高速マイムマイムが飛び出す。すべての年代が楽しめるように考案されたとか。
末吉名物、超高速マイムマイム。
盛り上がる若者たち。中には山から採った木の葉を使い、女ターザンに扮する人もも・・・。
盛り上がる子どもたち。
情島でもある亜熱帯区は、島人の心も熱く、素敵な方がたくさんいました。ふらりと旅に出るには一番です。温泉もたくさんありますよ~。
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク