気温より、町の人たちの方がずっと熱い
「佃・月島」回を担当しました、アシスタントの久米です。番組をご覧いただき、ありがとうございます。また、撮影にご協力くださった佃・月島の皆様、ご関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今年の夏は本当に暑かったですね、最高気温の記録を更新しました、というニュースを何回耳にしたことでしょうか。
そんな酷暑に勝るとも劣らないのが、佃・月島の町の方々の熱気!お祭りにかける情熱!パワー!神輿にかけられる水が、気温と人々の熱気であっというまに湯気になっていくのを横目に、三脚担いで町を駆け巡る・・・まさにお祭り騒ぎなロケでした。
そんな熱い祭りの様子は、番組でたっぷりご覧いただくとして、今回は佃・月島のおススメグルメスポットをご紹介します!そう、佃・月島には、おいしいものがたくさんあるのです・・・じゅるり。
まず、佃の代名詞ともいえる保存食・佃煮。佃島の漁師が獲った魚を日本橋で売り始めたのが、今の築地市場のはじまり。そのなかでも売り物にならない小魚が、佃煮になったと言われています。現在、佃地区にある佃煮屋は3軒。代々受け継がれてきた味をお楽しみください。
そして、月島といえばこちら、もんじゃ焼き!いまでは「もんじゃストリート」と名前が付くほど、もんじゃ屋の多い月島ですが、もともともんじゃ焼きは、子供のおやつ。路地裏の長屋の軒先や、駄菓子屋で売られていたのが始まりなのだとか。最近では、一風変わった「進化系」なもんじゃ焼きも登場しているので、是非チャレンジしてみては?

最後は知る人ぞ知る、月島のソウルフード・レバーフライ!昭和の初めのころ、それまでは食べる習慣がなかったブタなど内臓(レバー)を、油で揚げて屋台で売り出したのが始まりで、当時は「肉フライ」と呼ばれていたそう。食べ歩きにもぴったりな「レバーフライ」、食べ始めると本当に止まらなくなるので、ご注意を・・・。

町の人も、お祭りも、グルメも、どこもかしこもにぎやかで熱いのが、佃・月島!
是非、遊びに行ってみてください!
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク
お散歩の村。
「いつもでない一日」を担当した鈴木です。ご覧いただきありがとうございました。
ここでは、美しい棚田に囲まれた島根県益田市真砂(まさご)地区をご紹介します。番組では「園児たちのお散歩」を取材させていただきました。益田市は島根県の西部。真砂地区は市街から広島方面へ車で20分ほど向かった山あいの里。撮影は、美しい棚田の中を園児たちと一緒に歩くことが中心でした。重い機材を抱えたカメラマンは大変ですが、ディレクターの私はほとんど手ぶら。自然豊かな里山をお散歩する贅沢なひと時を味わいました。
午前10時。お散歩へいざ出発。園児たちはすぐに田んぼの畔へ分け入っていきます。田んぼは私有地ですが住民が理解を示しているので、歩くことが許されているのです。畔を歩くと、すぐにこんな発見が。草むらに潜んでいたカエルが、次々と田んぼの中へ飛び込んでいくのです。「蛙飛び込む水の音だ!」と、軽い感動。カエルにとっては迷惑なことですが、自分の動きに合わせて生き物が反応するって、実に楽しい!「大人になるとは、道で遊ばなくなることだ」という、ある詩人の言葉を思い出しました。

畔を抜けて集落の中心へ。園児たちは行き交う人に大声で挨拶します。すると、その声を聞きつけたお年寄りが家から出てきました。伺うと、子どもの声が聞こえると「あ、来たぞ!」といつも待ち構えるのだそうです。子どもたちとじゃれ合うひと時が、元気の源になっているとか。子どもの力は、偉大ですね。

真砂地区では、園児と住民の関係を深めるこんな取り組みも行われていました。
給食に使用する野菜を、住民たちが庭先で栽培しているのです。お散歩で住民と園児は全員がお互い顔見知り。知った顔の子どもが食べるので、農薬を使わない安全な野菜作りへの意欲が高まり、暮らしにハリが生まれたそうです。
一方、子どもたちにとっても、栄養価の高い旬の野菜を毎日いただくメリットが。給食時には「今日のほうれん草は〇〇さん家のものだよ」といった会話が行き交い、作った人の人柄まで味わっているようでした。そのせいなのか、それともお散歩で単にお腹が空いているだけなのか、食べっぷりは実にお見事!ご飯もおかずも多くの園児が“おかわり”していました。

真砂には商店がなく土産物もないので旅行先としては物足りないかもしれません。でも、美しい田園風景の中をお散歩する心地良さは格別です。もし、山陰の小京都、津和野などに旅行する機会があるときは、ちょっと足を延ばして真砂地区(住所は波田町)をお散歩してみてはいかがですか?子どもたちに声を掛けられ、元気をもらえるかもしれませんよ。
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク