NHKスペシャルのお知らせ
「新日本風土記」事務局スタッフです。
今年も残すところ、あとわずか。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
NHKは恒例・紅白歌合戦の準備もあり、何となく熱気に包まれています。不思議なもので、これが元旦になると、いつもと同じ職場が、ひっそりとした厳かな雰囲気に一変します。これも日本人独特の感性なのでしょうか。
「新日本風土記」は年末年始は放送休止ですが、実は番組の制作陣は、明日から3日間放送するNHKスペシャルの準備に追われていました。「新日本風土記 出雲」「新日本風土記 伊勢」を発展させた、「NHKスペシャル 遷宮」シリーズです。
「第1回 伊勢神宮 ~アマテラスの謎~」
1月1日(水・祝)総合 午前7:20~8:09
「第2回 出雲大社 ~オオクニヌシの謎~」
1月2日(木・祝)総合 午前7:20~8:09
「二つの遷宮 ~伊勢と出雲のミステリー~」
1月4日(土) 総合 午後10:00~10:49
2013年、伊勢神宮は20年、出雲大社では60年ぶりに、社を清めてご神体をうつす“遷宮”を迎えました。その全貌を最新の研究を交え、美しい映像で紹介していきます。
新年を厳かに迎えるのにはぴったり! どうぞご覧下さい!
では、良いお年を!
投稿時間:11:00 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク
鳴門、ぐるぐる
「鳴門」を担当した中根です。
秋から初冬にかけて取材やロケで鳴門を回っていました。
鳴門、といえばやはり渦潮は欠かせません。展望台や大鳴門橋の上、ヘリコプターによる空中撮影など、さまざまな場所から見つめてきましたが、私がお勧めしたいのは、やはり、船から渦潮を眺めることです。
何といっても距離が近いし、適度な高さもあるので、渦潮の発生から消滅まで存分に見ることができます。なにもない平らな海面が、いきなり渦を巻き、それが拡大、やがて消えていく。それが渦潮なのですが、“寿命”はたいてい30秒くらいと短く、どこに発生するかも定かではありません。渦潮が見せる様々な表情を撮影しようと、クルーが船に乗った時間は、のべ20時間を超えました。

意外に少ない?と思われた方、それは違います。いくつもの条件が重なった撮影に好適な時間は案外少ないのです。まずは渦潮の発生時間。これは日によって変わり、まだ暗い夜明け前や日没後など、必ずしも日中に見られるわけではありません。さらに渦が大きくなりやすいのは月に2回程の大潮の時。この2つの条件が重なる日はなかなかないため苦労しました。
渦潮をこの目で直接見たい!と思われた方は、潮見表と月例のチェックをお忘れなく。(また、番組ではそうした条件をクリアして撮影できたカットの数々が満載です。ぜひご注目ください。)

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク
師走の新日本風土記
「新日本風土記」事務局スタッフです。
12月も半ばを過ぎて、寒い日が続くようになりましたね。この時期は猫のように、コタツに丸まって、どこにも行かずにのんびりしたい・・・ところですが、師走というのは誰もが忙しい時期。猫の手も借りたい時期ですから、しっかり働いて過ごしたいと思います。
さて、「新日本風土記」、1年のしめくくりとして放送するのは、「鳴門」です。巨大な渦潮は迫力満点、まさに必見です。鳴門海峡の激しい潮流にもまれて成長する”鳴門鯛”と、1本釣り漁師との一騎打ちも見逃せません。海をはさんで人や物が行き交うなかで、独特の文化が育まれた地です。魅力的な人たちに出会えますよ。是非、ご覧下さい!
ところで、12月15日(日)夜に放送された「NHKスペシャル 和食 千年の味のミステリー」、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。実はこの番組は、昨年放送した「新日本風土記 日本列島 だしの旅」が企画の発端です。だしを巡る旅のなかで、その奥深さに感銘を受けた制作陣が、NHKスペシャルとして新たに取材・撮影をしました。和食が世界遺産に登録されるというタイミングと重なり、多くの方に興味を持って頂けたのではないでしょうか。「新日本風土記」でお世話になっている松たか子さんにもご協力頂き、今回は美しい着物姿でご出演、ナレーションもして頂きました。
残念ながら見逃してしまったという方、再放送がございます。
12月19日(木)午前0時40分~1時29分 総合
”オリゼ”という単語が、きっと耳に残りますよ。
どうぞ、ご堪能下さい!
投稿時間:10:00 | カテゴリ: | 固定リンク
ぶらり、小豆島
「小豆島」を担当した糸瀬です。
11月22日放送の「長崎の島々」で紹介された「対馬」で幼少期を過ごし、もともと島暮らしにはなじみがある私。2年前の夏、高松局に異動になった際には、長崎県と並ぶ島を多く持つ県での新生活に、妙な縁を感じたものです。
島育ちの人間として、島の営みについてある程度想像していることはあったのですが、実際に小豆島を訪ねてみると、予想以上に豊かな産業、そして文化の多様性に驚かされました。そんな小豆島まで船で通い、去年の冬から今年の秋まで1年間かけて取材しました。そこで感じた魅力を、いくつか紹介させていただきます。
冬の午前。棚田の里、中山地区を散策すると見かけるのがこちら。

そうめんというと夏のイメージですが、一番おいしいそうめんができる時期は冬なんです。冬の澄み切った青空をバックにたなびく純白のそうめん。思わず見とれてしまう、小豆島の冬の風物詩です。
目で楽しんだ後は、舌で楽しむ。夏の冷たいそうめんもおいしいですが、冬に食べる温かい「にゅうめん」もお勧めの食べ方。島内には、一年を通してそうめんをメニューに載せているお店も多いので、小豆島を訪ねる機会があったらぜひ食べてみてください。弾力あるコシと、つややかなのどごしにきっと驚くはず!お土産にもどうそ。
小豆島というと温暖で穏やかな気候と思われる方も多いと思いますが、そんなことはありません。冬には雪も降りますし、氷点下にもなります。特に今年の冬は寒い日が続き、こんな見事なつららを見つけました!

こんなつららができるくらいですから、もちろん雪も降ります。沿岸部には積雪はありませんでしたが、山間部にある中山地区の棚田はご覧のように雪化粧。思わずパチリ。

結構、小豆島でも冬の寒さは厳しいんです。島内にある「お猿の国」では、寒い日はサルが集団でかたまる「サル団子」も見られてかわいいですよ。
そんな棚田も、夏になると一面緑のじゅうたん。風を受け、稲が美しくなびきます。
棚田にある「共同洗い場」の上を走る道路か、島四国の霊場「湯舟山」の境内からの眺めがお勧めです。

秋は一番島内が活気づく季節。稲刈りが終わると農村歌舞伎、そして太鼓祭りとイベントが目白押し。
なかでも注目が、小豆島のシンボル・オリーブ。特に、9月末~11月の収穫の時期には、「オリーブ収穫祭」と銘打って、収穫体験や試食会、料理教室など様々なイベントが行われています。
オリーブは食品の枠を飛び越え、島の重要な観光資源。島を巡るのに便利なバスはオリーブカラーですし、バス停にもオリーブのイラストがあしらわれています。オリーブ目当てで島を訪ねるなら秋がお勧めです。秋から年末までの間に訪ねると、小豆島特産の「オリーブの新漬け」も楽しめますよ。

四季を通じて見どころいっぱい、おいしいものがいっぱいの小豆島。一度訪ねて、二度、三度と訪ねるリピーターや、風土に魅せられて移住する若者も多くいます。ぜひ一度、小豆島にいらっしゃい!
投稿時間:11:36 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク
Seasoning the Seasons リクエスト投票受付中
「新日本風土記」事務局スタッフです。
先日のブログで、「新日本風土記」の英語版「Seasoning the Seasons」のことをご紹介しました。実はいま、NHK Worldのホームページにてリクエスト投票をしております。
題して、「VIEWERS’ CHOICE THE BEST OF 2013」。今年放送した「NHKワールドTV」の番組の中から、「もう一度見たい番組」を視聴者のみなさまに選んでいただき、ホームページで投票、上位になった番組を年末にまとめて放送する企画です。
6つのグループごとに投票をしてもらい、グループ内での上位番組を放送するという形式で、投票サイトでは、ノミネート番組全てに1分程度の「動画クリップ」を掲載しております。「新日本風土記」が英語版になるとどんな感じなのか、雰囲気がわかると思いますので、ぜひチェックしてみて下さい!
https://www.nhk.or.jp/nhkworld/vc13
「Seasoning the Seasons」は、Group B に入っています。
「花火」と「こんぴらさん」の2番組です。
Please check it out!
投稿時間:10:07 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク