2021年2月

【みえDE川柳】 お題:紙

天 ちり紙を連れて繰り出す春の街/汐海 岬さん

橋倉久美子先生 季語を用いることが原則の俳句と違い、川柳は季節に関わる約束事はない。とはいえ、あまりに季節外れの句は場違いな印象を受けるし、今の季節ならではの実感句は訴える力が強い。
 この句は一読、花粉症の句とわかる。「春の街」に「繰り出す」といううきうきした場面なのに、「ちり紙」をまるでお供のように「連れて」行かなくてはならないというギャップがおかしい。「ティッシュ」ではなく「ちり紙」という古風な言い方も、アンバランスな雰囲気を際立たせている。季節を詠んで成功した句である。

 

地 折り紙が折られるままに身をまかせ/せいじさん

橋倉久美子先生 折り紙の句はたくさんあったが、折る立場や、折り上がった鶴、だまし舟などを詠んだ句が多かったように思う。ものの立場になって考えてみるのは、川柳を作るうえでのテクニックの一つだが、この句は、今まさに折られている最中の紙の立場で詠んでいるところがユニークである。
 「折られるままに」とか「身をまかせ」という言葉から、この折り紙が無抵抗に折られていることが察せられる。本当はお雛様に折られたかったのに、かぶとになってしまったのかもしれない。

 

人 壁紙を替えて臨んだWEB会議/ごん太さん

橋倉久美子先生 新型コロナ流行に伴い、ここ1年ほどで仕事や会議、飲み会から墓参りまで、「WEB○○」や「リモート○○」が一気に広まった。在宅で様々なことができる利点がある反面、人とのふれあいの減少や在宅続きによるストレスなどの問題点もわかってきた。期せずして私生活をのぞかれてしまうのもその一つ。自身のカメラ映り以上に、背景に気を遣った人も多いだろう。
 実際の壁紙かネット上の壁紙かはわからないが、作者は新しいものに替え、心機一転して大事な会議に臨んだのだ。現代性のある句である。

 

<入選>

包装紙つまらないもの引き立てる/茶唄鼓さん

紙吹雪撒かれた後の大仕事/ウクレレみっちゃんさん

のし紙が祝う気持ちを助演する/柳原良彦さん

検査日は共に緊張紙コップ/風船さん

新聞紙天ぷら載せて役目終え/かりんとうさん

上質紙うまそうに飲むシュレッダー/猫原えみさん

細部まで四角四面の方眼紙/福村まことさん

もう一度飛べる気でいる再生紙/水たまりさん

請求書になると威張って見える紙/三重ちゃんさん

人生を紙一枚で区切られる/船岡五郎さん

 

橋倉久美子先生 橋倉久美子先生

 

 493句ものたくさんの投稿をいただきました。題が「紙」という身近なものだったので、作りやすかったのかもしれません。いろいろな紙を入選としましたが、この他にもノート、半紙、手紙、色紙、紙芝居、紙おむつ、吸い取り紙など様々な紙が詠まれていて、私たちの生活に紙が欠かせないことを改めて感じました。
 少し残念だったのは、「神対応=紙対応」「神頼み=紙頼み」のような、「神」と「紙」をひっかけた句が何句かあったことです。「川柳イコールおもしろいもの」という先入観から、しゃれを句にする方がいらっしゃいますが、川柳は言葉遊びではありません。笑いは川柳の大切な要素ですが、単に言葉で遊ぶのではなく、暮らしや社会の中に潜んでいる、ちょっとした気付きやおかしさを探してほしいと思います。

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:18:50 | 過去の入選作 |   | 固定リンク


【旬食!みえ】 にんじんのピラフとポタージュ

料理監修:三重調理専門学校

にんじんのピラフとポタージュ

材料

【にんじんのピラフ】
米         2カップ
にんじん      中1本
エリンギ      2本
ウインナー     8本
オリーブ油     大さじ2
水         480ml
固形スープのもと(洋風)2個
パセリ(飾り用)  少々


【にんじんのポタージュ】
にんじん      中2本
たまねぎ      大1/2個
ベーコン      2枚
バター       20g
小麦粉       大さじ2
水         400ml
固形スープのもと(洋風)2個
牛乳        100ml
生クリーム     100ml
塩         小さじ1

 

作り方

【にんじんのピラフ】
① 米をさっと洗って水からあげる。
 ★ちょこっとポイント★
  米に水を吸わせないことで、べたつきのないピラフに!
② 皮をむいたにんじんを半分すりおろす。残り半分は5ミリ角に切る。
③ エリンギ、ウインナー5ミリ角に切る。
④ フライパンでオリーブ油を熱し、②を炒める。
⑤ 米を加え、さらにエリンギとウインナーも入れて炒める。
⑥ 炊飯器に⑤と水、固形スープのもとを加えて普通炊きする。
⑦ 炊きあがったらパセリを飾って完成!


【にんじんのポタージュ】
① にんじん・たまねぎは皮をむいて薄切りに。ベーコンは短冊切りにする。
② 鍋にバターを溶かし、①を炒める。
③ ②がしんなりしたら小麦粉を入れ、だまにならないように全体にからめる。
 ★ちょこっとポイント★
  小麦粉を入れると、とろみが出てなめらかなポタージュに!
④ 水と固形スープのもとを③に加え、にんじんが柔らかくなるまで煮る。
⑤ ④を冷ましてミキサーにかける。
⑥ ⑤を鍋に戻し、牛乳・生クリーム・塩を加え、温めたら完成!

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:12:00 | 旬食みえ レシピ集 |   | 固定リンク


【旬食!みえ】 マイヤーレモンのケーキ・レモンクリーム添え

料理監修:三重調理専門学校マイヤーレモンのケーキ・レモンクリーム添え

〈生地〉
薄力粉            100g
ベーキングパウダー    小さじ1/2
マイヤーレモンの皮    2個分
無塩バター(常温で柔らかくしておく)  100g
グラニュー糖        100g
卵               2個

〈クリーム〉
生クリーム          100g
グラニュー糖         20g
マイヤーレモンの果汁   大さじ2    
マイヤーレモンの皮     少々

①薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、2回ふるいにかける。
②マイヤーレモンは皮をすりおろし、実は半分に切って果汁を搾る。
③バターをボウルに入れ、ゴムベラや泡だて器で潰す。
★ちょこっとポイント★
 電子レンジで溶かすのではなく、泡だて器の筋が残るくらいのクリーム状に!
④砂糖を数回に分けて③に加える。
⑤溶き卵を④に流しいれる。
★ちょこっとポイント★
 一度に入れると卵とバターが分離するので、少しずつ入れてなじませて♪
⑥さらに⑤に薄力粉とベーキングパウダーを数回に分けて加えながら、
生地に粉っぽさがなくなるまでさっくり混ぜる。
⑦マイヤーレモンの皮を⑥に加えて混ぜたら、生地の完成。
(皮は最後のトッピングでも使うので、少し残しておく)
⑧生地を型に入れ、真ん中に筋をつけたら、180度に熱したオーブンで
25分~30分焼く。
⑨焼いている間にクリーム作り。ボウルに、生クリームと砂糖、マイヤーレモンの果汁を入れる。トロミがつくまで混ぜたら完成。
⑩焼きあがったケーキをカットし、クリームを添え、マイヤーレモンの皮を
クリームの上に飾ったら出来上がり!

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:12:00 | 旬食みえ レシピ集 |   | 固定リンク


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