2018年2月

快進撃続く三重バイオレットアイリス【中村信博】

女子ハンドボールの国内最高峰日本リーグで戦う三重バイオレットアイリスが快進撃を続けています。1月27日(土)には、広島メイプルレッズとの一戦をNHKでも中継しましたが、過去8回優勝の強豪広島に劇的勝利。大いに盛り上がりました。そして2月12日(月)には、過去17回の優勝を誇るオムロンに勝利し、2年連続のプレーオフ進出に大きく近付きました。

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オムロン戦は、一時5点差をつけられる苦しい展開でしたが、粘って粘って残り3分で逆転。22対21で逃げ切りました。離されても諦めない姿勢、一生懸命なプレーが素晴らしかかったです。バイオレットの過去最高成績は4位。優勝経験のあるチームを破ることはとてつもなく凄いことなんです。それを立て続けに実現した選手たち、大きな成長を遂げています。

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※オムロン戦で6得点の活躍、残り3分で勝ち越しの得点を決めた河嶋英里選手

ほっとイブニングみえでは度々ご紹介してきましたが、県外の方などご存知ない方のために、改めてチームの簡単な紹介を・・・。三重バイオレットアイリスは、鈴鹿市に拠点を置くクラブチームです。登録選手は17人、うちキャプテンの原選手、多田選手、河嶋選手の3人は日本代表にも選出されています。特に原選手は、日本代表でもキャプテンを務め、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待されるエースです。また、チームを率いる櫛田亮介監督は、女子日本代表のコーチも務めています。国際舞台で活躍している選手・監督の存在は、チームにとって大きな強みです。

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※日本代表キャプテンの原希美選手、オムロン戦終了間際に7mスローを決めてガッツポーズ

バイオレットの選手たちは、日中それぞれの職場で働きながら、午後6時半に集まって練習を行います。帰宅できるのは夜10時、翌朝にはまた仕事が待っています。大企業のハンドボール部のような企業チームに比べると、練習時間や環境には恵まれていないのが現状です。その中でも一生懸命頑張っています。そんな彼女たちを支えているのが、地元鈴鹿市の様々な企業です。選手1人1人を雇用し、職場提供という形で支援。寮も安く貸し出してくれています。練習場所も高校の体育館です。毎日の夕食も地域のお弁当屋さんが体作りのためにと、栄養面を考えた献立を提供してくれています。どんなに苦しくても諦めない選手たちの原動力は、地域やファンの温かな支援と、その期待に応えたい、支えてくれる地元に恩返ししたいという強い思いです。

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その思いがプレーから伝わってくるからこそ、地元もファンも応援したくなる。バイオレットの特徴は、明るさと元気の良さ、そしてひたむきなプレーにあります。櫛田監督が最も大切にしているのも、ハンドボールを楽しむことです。そのスタイルが浸透した去年は過去最高の4位、上位4チームが出場できるプレーオフに初めて進出しました。今年はその更に上を行く活躍で、現在3位につけています。リーグ戦は最終盤、残り3試合です。必ずやプレーオフに進出して、去年を上回る成績、日本一を掴み取りましょう。三重県の皆さんもぜひ応援よろしくお願い致します。

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三重バイオレットアイリスのリーグ戦は、日本ハンドボールリーグのホームページでネット中継されています。次の試合は、2月17日(土)午後1時から。熾烈なプレーオフ争いを繰り広げている4位ソニーとの大事な一戦です。視聴は無料、終了した試合も配信されています。12日(月)のオムロン戦は感動的です。ハラハラドキドキ、心打たれること、間違いなしなので、ぜひ一度ご覧下さい。

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日本ハンドボールリーグのネット中継、動画配信はこちらから!

http://www.jhltv.com/

投稿者:中村信博 | 投稿時間:17:00 | 中村信博 |   | 固定リンク


究極の松阪牛【中村信博】

2月5日(月)のおはよう東海では、松阪市大石(おいし)地区で育てられている「究極の松阪牛」を紹介しました。なんと年間およそ10頭しか世に出回らないという非常に貴重な松阪牛なんです。何が究極かというと手間暇かけた時間、肥育期間が極めて長いんです。一般的な松阪牛が、900日前後で出荷されるのに対し、究極の松阪牛は、短くても1200日、長いものでは1700日以上育てられます。

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では時間をかけると、肉質にどんな効果が現れるのか?それは「霜降りのサシ」と「赤身の色」に違いが出てきます。急激に太らせず、じっくりと脂をつけさせることで、霜降りのサシがよりきめ細かになります。糸のような極細のサシが特徴的です。さらに、旨味も凝縮されていくので、赤身の色も変わります。淡いピンクではなく、濃い赤になるのです。

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私も現場で頂きましたが、とてつもなく美味しかったです。食感はしっかりとした歯応えがありながらも、噛めばすっととろけていきます。非常に柔らかいんです。そして、味は甘みが強い。雑味や臭味などは一切なく、脂もさらりとしています。肉の旨味と風味がいつまでも口の中に残り、後を引く美味しさ、幸福感に包まれる美味しさでした。

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しかし、長く育てるのは、簡単なことではないんです。コストがかかるのはもちろん、病気にかかるリスクも高まります。なので、一般的な畜産では、より短期間で大きく育ててしまおうと、無理にでもたくさん食べさせるのが常道です。一方、より長く健康的に育てたいこの牛舎では、食べさせ過ぎないことを最優先。生産者の磯田浩利(いそだ・ひろとし)さんは、牛の体調や前日の残し具合などを観察しながら、与えるエサの量を毎日調整しています。生産性や採算は度外視、牛のことを一番に考えて育てることが究極の美味しさに繋がると言います。

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その中でも、強いこだわりがあるのが水とエサです。こちらは牛たちの飲み水を溜めている井戸。近くを流れる清流、櫛田川の水を汲み上げています。去年の水質調査で、全国160以上ある一級河川の中から最高評価を受けた本当にきれいな水なんです。毎日良い水を飲んでいるからこそ、元気で健康な牛が育ちます。

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そして、与えるエサは2種類。食物繊維が豊富なワラとたんぱく質が豊富な穀物です。人間の食事に例えると、ワラがサラダ、穀物がおかずにあたります。特に穀物は、一般的な農家が市販のエサを使う中、自家製でブレンドするという強いこだわり。麦、トウモロコシ、大豆かす、ふすまの4種類を秘伝の割合で調合しています。先代からの教えでは、麦と大豆かすが肉の旨味に大きく影響するそうです。

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エサやりは朝夕の2回、さらに牛舎を清潔に保つための掃除など、365日欠かすことなく牛たちと過ごす磯田さん。長く育てることで1頭1頭への愛着や絆も強くなります。その分、出荷の際の別れはつらいけれど、「今までありがとう」と感謝の気持ちで送り出しているそうです。その命を頂く私たちも感謝の気持ちを忘れてはなりませんね。

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究極の松阪牛、その美味しさの裏側には、牛たちを大切に思う生産者の愛情と共に過ごす長~い時間がありました。最後に、生産者の磯田浩利さん(右)、毛利元昭さん(左)、そして牛たちと。

 

投稿者:中村信博 | 投稿時間:17:00 | 中村信博 |   | 固定リンク


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