2015年1月

【みえDE川柳】 お題:スタート

天 言えませんいつから好きになったかは/入来きんかんさん

吉崎先生 今はもう順調に「お付き合い」が始まっている?いやめでたくゴールインしている二人かも知れない。初めてバレンタインデーのチョコレートを贈ったのは3年前だっけ?でも、本当はもっと前から、あなたを好きになっていたのです。それがいつかは「言わぬが花」。女心(男心かも)の機微をユーモアたっぷりに詠んでいる。

 

地 お祭りのようなスタートの青春/久実さん

吉崎先生 全部で17音字だが、5・7・5の定型では読めない。お祭りのような/スタートの青春 と8・9で読むか、お祭りのような/スタートの/青春 と8・5・4で読むしかないだろう。いずれにしても「お祭りのようなスタート」って、いったい何だと思わせるのがこの句のポイント。答は青春。そういえば…、などと想像が膨らむ。

 

人 ゲートを開くと走るしかない競走馬/オリオン座さん

吉崎先生 たとえ競争に勝ったとしても、ご褒美に自由にしてくれるわけでもないのに…。と競走馬も思っているかも知れない。しかし、そこは競走馬の本能。いったんゲートが開けば(スタートに立てば)全力で疾走する。もちろん競争馬とは自分たち宮仕えのことだろう。会社や上司に不満があっても、始業ベルが鳴れば走るしかないのだ。

 

<入選>

よーいどん今年もいっぱい笑います/笑いじょう子さん

しまかぜでババ七人が伊勢参り/元気なバーバさん

ときめいてスタートさせるダイエット/せいじさん

引き金の指に見とれて出遅れる/大釜洋志さん

スタートの位置に初心を置き忘れ/ほろ酔いさん

1月ですでに息切れする抱負/極楽トンボさん

飲みすぎたのでスタートは明日にする/アラレさん

 

吉崎先生 吉崎柳歩先生

1月に相応しい題でした。年末年始という慌ただしい期間にもかかわらず、230を越す句が寄せられました。その中から、たった10句の入選です。何が当落を分けるのか?それはやはり第一に「オリジナリティ(独創性)」でしょう。
「スタート」という題で考えるとき、皆さん同じような場面が浮かんでくるものです。自分自身の経験や周囲を細かく観察して、自分だけの「見つけ」「思い」を川柳にしましょう。ありふれた言い方でなく、独自の表現ができれば、入選にぐっと近づくでしょう。

投稿者:みえ~るくん | 投稿時間:18:50 | 過去の入選作 |   | 固定リンク


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