2015年5月

【みえDE川柳】 お題:山

天 故郷の山が校歌を熱くする/流星さん

吉崎先生 「美しい川が校歌にまだ残り」という川柳もあるが、川より山の方が多く校歌に取り入れられている。川より山の方が変わらない。中腹まで家が建っていても、姿形はずっと変わらない。故郷の山はいつでも貴方を応援してくれている。みんなで肩を組んで校歌を歌えば、いくつになっても熱いものがこみ上げてくるだろう。

 

地 山登りいつの間にやらゴミ拾い/クレヨンしんちゃんさん

吉崎先生 山の会などで山登りを楽しんでいる人たちは、定期的に地元の山の清掃などもする。登らせてくれる山に感謝をしているからだ。この人は、一人で山に登っているときでも、目に付いたゴミはついつい拾ってしまうのだ。「いつの間にやら」に、その人柄がしのばれる。皆さん、山で出した自分のゴミはすべて持って帰りましょう。

 

人 山盛りの飯の割にはないおかず/すずっぽちゃんさん

吉崎先生 オリンピック選手の強化合宿なら、飯だけでなく、おかずもたっぷりあるだろう。このケースは、あまり予算のない高校運動部の合宿かも知れない。関取がいなくて台台所事情の苦しい相撲部屋? それとも食べ盛りに達した子だくさんの家庭かも知れない。ユーモアの中にペーソス(悲哀)もちょっぴりあって、楽しい句。

 

<入選>

背比べしているセブンマウンテン/アラレさん

どちらから見てもイケメン富士の山/まさしさん

衰えた足を励まし登る山/E子さん

登山する古希のわたしも山ガール/せいじさん

遠目には肌荒れ見えぬ富士の山/samuさん

校歌には常連だった経が峰/アンドブルーさん

積み上げて読んだ気でいる本の山/相模秋茜さん

積ん読の山に雪崩の注意報/颯爽さん

山勘が当たってからの怠け癖/福笑いさん

洗濯の山を土産に子の帰省/せんたくかあちゃんさん

 

吉崎先生 吉崎柳歩先生

一見やさしい題は難しい題でもあります。誰でも考え付きそうな句は浮かんでくるけど、誰も考えつきそうもない句はなかなか浮かんできません。「山」といえば山登り、本物の山が浮かんできますね。「本の山」以外にも「宝の山」「魔の山」「針の山」「宿題の山」など、いろいろ探してみるのもいいでしょう。自分の人生経験を振り返って、それらの「山々」と重ね合わせると、独創的な句が生まれる可能性が広がるでしょう。

投稿者:みえ~るくん | 投稿時間:18:50 | 過去の入選作 |   | 固定リンク


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