【Q&A】微小血管狭心症とは?危険性や治療法について

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息苦しさなどが続き、心電図・血液検査・エコー・レントゲンでは不明。トレッドミルで「微小血管狭心症」と診断。血圧高めでカルシウム拮抗薬を服用しており、特に新しい治療はされていない。「微小血管狭心症」とはどういう病気か? 治療法は? 担当でないある循環器医が「微小血管狭心症の患者にこれまで出会ったことがない」。別の医師も「微小血管狭心症」に関することにはまともに取り合ってくれない。簡単な病気か、不定愁訴と見なされているのか?(50歳女性)

専門家による回答

微小血管狭心症とは太い冠動脈に異常がないにも関わらず、狭心症の症状と心電図変化を伴うものを指します。その原因も一つでは無く、微小血管の拡張能の低下、心室内での不均一な血流分布、微小血管のれん縮(けいれん)など様々なものが考えられています。閉経後の女性に多く、カルシウム拮抗薬やニトロも効きにくいと言われています。疾患概念としては比較的新しく、治療法も含めて十分確立したとはいえない状況でしたので、今回取り上げませんでした。ある程度キャリアのある循環器医師にはむしろなじみがうすい可能性があります。女性専門外来の方が治療のノウハウをもっているところが多い可能性がありますので、そういった微小血管狭心症の診療を得意とした医療施設を探して受診した方が良い可能性があります。

(2016年4月4日(月)、5日(火)放送関連)