Q&A 慢性痛

目次

慢性痛のよくあるご質問
何科を受診したらよい?
オピオイド(医療用麻薬)について
帯状疱疹[ほうしん]後神経痛に運動療法は有効?
運動療法と認知行動療法以外の治療は?
痛みの悪循環を断ち切るには?
薬はのみ続けなくてはいけない?

慢性痛のよくあるご質問

何科を受診したらよい?

2年前から腕の筋肉の硬直と肩と腕の痛みで苦しんでいます。何科の病院に行ったらいいでしょう?精神科には12年前から通っています。(56歳 男性)
どの筋肉やどの神経が関与しているのか?どんなことをしたら症状が起こるのかなど、診断・分析しないといけないですね。まずは整形外科を受診し、場合によってはその中でも専門性をもって肩の診療や脊椎の診療にあたっている専門医にみてもらうのがいいでしょう。場合によっては脳梗塞などからきていることもあるので神経内科を受診するのがいいと思います。

オピオイド(医療用麻薬)について

慢性痛で3年ほど悩んでいます。頭から背中までの重だるい痛さで、言葉では表現できないものです。オピオイドがとてもよく効き、のまない日はありません。このまま一生のむのかな……と思うのですが、ずっとのみ続けることは良くないのでしょうか?(29歳 女性)
漫然とオピオイドを使うこと、とりわけ強オピオイドと呼ばれる麻薬指定のものは長期的にみると、依存が生じる可能性があるほか、筋量の減少や性腺機能低下など引き起こすこと、麻薬使用を引き金とする痛覚過敏(余計に痛くなること)なども海外では報告されていますので避けるべきと考えます。

帯状疱疹[ほうしん]後神経痛に運動療法は有効?

3月末に帯状疱疹(背中→胸→脇、腕の広範囲に湿疹)を発症し、約5か月が経過しました。現在、薬物療法(痛み止め(鎮痛薬)、ブロック注射、漢方薬)を継続して行っていますが、痛みが完全にひきません。痛みは、「夕方~夜(就寝)にかけての1日の疲労による痛み」、「お店や電車の中の冷房による痛み」等です。
慢性痛の治療法として、運動療法がありましたが、この治療法は、帯状疱疹後神経痛でも有効でしょうか?慢性痛に関する質問ではありませんが、「帯状法疱疹後神経痛」と「慢性痛」の症状が似ていると思い質問をいたします。(痛みにより、運動等を控えています。)(51歳 男性)
帯状疱疹は水痘ウイルスで引き起こされますが、これは水ぼうそうなどが治った後に神経内に潜んだ水痘[すいとう]ウイルスが、ご自身の体調不良など免疫力低下したときに増殖し、神経を伝って皮膚まで出てきてしまうような病態です。この際、一部の神経はウイルスによって不可逆的な損傷を受けるため、神経の障害が残ってしまい、痛みが引き起こされます。これを「帯状疱疹後神経痛」と呼び、慢性痛の一つとも考えられます。60歳までの人の多くは自然によくなりますが、痛いから動かさないという典型的なパターンに入ることは多いです。従って、慢性痛の一つとして、痛みがあっても、したい事はできるという方向性で考え、筋力低下・運動障害などを引き起こさせないという面からも、薬物療法だけで治そうとするのではなく運動療法を積極的に推進すべきと考えられます。

運動療法と認知行動療法以外の治療は?

1年前から右腕が「テニス肘」で日常生活に支障が出ています。テニスのような運動は全くしておらず、原因は不明です。
最寄りの整形外科に通いましたが、痛み止めとサポーターを渡されストレッチを教わりました。しかしながら治らない上にきちんとやっているのにも関わらず、受診するたびに医師に何だかあきれられるだけで、それ以上の治療も大病院への紹介状も断られました。
一生このまま右手に不自由を抱えるかと思うと不安です。こういう場合でも運動療法と認知行動療法しかありえないのでしょうか。認知を変えたとしてもやはり痛いものは痛いです。ストレッチをしても痛みは軽減してきません。ブロック注射は固定して安静するだけでやはり原因不明であれば再発すると考えられます。(43歳 女性)
「テニス肘」は中年以降にみられることが多く、肘への過度な筋の負荷が要因で引き起こされていると考えられており、中にはテニスなどの運動もしていないのに「テニス肘」というケースもしばしばみられます。この機械的な筋の負荷に加えて別の要因(筋腱[けん]組織の短縮、組織そのものの加齢変化などの影響など)が考えられています。テニス肘用のサポーターをしっかりつけること、温熱で温めておいてストレッチングを行うことが基本です

痛みの悪循環を断ち切るには?

交通事故による腕神経そう引き抜き損傷で、機能全廃ですが20年ほど痛みを感じています。以前はマラソンなど運動をしていましたが、痛みによるうつ状態になってからは運動する気力も起きません。番組で紹介のあった悪循環を絶ちきるには薬物でうつ状態を改善させてからでしょうか。なお、現在はペインクリニックよりモルヒネ、プレガバリンも処方してもらっています。(45歳 男性)
腕神経そう引き抜き損傷後の痛みは非常に強いことがあり、精神的にも非常に強いストレスになりますね。基本は抑うつが改善すると薬が効くようになることは多いです。マラソンは、けがをされた後もしていたのでしょうか?運動療法は脳内モルヒネの活性化のためにも有効と考えられます。脊髄の部分で腕神経そうが完全に切断されている場合、一部脊髄外科的な治療が有効なケースもあるので専門家に相談する方法も一つかと思います。

薬はのみ続けなくてはいけない?

体の関節、特に手の指の関節痛に悩まされています。うつ病も併発しているため抗うつ薬アミトリプチニンを服用し、なんとか生活しています。薬の副作用がつらいため、一時服用をやめましたがやはり痛みが強くなり薬を再びのみ始めました。これからも薬をのみ続けなければいけないのでしょうか? 不安です。(53歳 女性)
病気の本態をしっかりとご自身が理解することが、すべての始まりだと思います。関節の痛みが長引くとうつなどになりがちです。いたずらに、薬をのみ続けるものでもないと考えられますので、まずは、心療内科・精神科と身体疾患を扱う他科(整形外科など)とが連携できる治療施設で対応していただくことが基本でしょう。
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