Q&A 乳がん

目次

乳がん 早期発見(2017年8月7日(月)放送)へのご質問
石灰化 検査の頻度は?
乳がんの進行スピードは?
分泌液が出る
乳腺症 がん化の可能性は?
乳がん 手術と乳房再建(2017年8月8日(火)放送)へのご質問
インプラントによる乳房再建
乳がん 手術と乳房再建(2016年11月8日(火)放送)へのご質問
術前化学療法で消失しても手術は必要?
術後に見つかったリンパ節転移 手術しないのはなぜ?
センチネルリンパ節について
全摘後、もう片方に腫瘤ができた場合、がん化の可能性はある?
乳がん 再発と転移(2017年8月10日(木)放送)へのご質問
骨への転移
局所再発の早期発見 マンモで十分?
乳がん 個別化する薬の治療(2016年11月9日(水)放送)へのご質問
遺伝子検査の必要性は?
骨シンチ検査 6年以降は必要ない?
女性ホルモンが関与する乳がん イソフラボンの摂取は控えたほうがよい?
乳がん 再発したときの治療(2016年11月10日(木)放送)へのご質問
ホルモン療法の継続と遠隔転移の検査について
再発でタイプが変わることは?
腫瘍マーカーが上がらないタイプがある?

乳がん 早期発見(2017年8月7日(月)放送)へのご質問

石灰化 検査の頻度は?

マンモで再検査になり、マンモ、エコー検査をして、石灰化が左胸に数個ほど見つかりました。はじめて見つかってから経過を今後追うとのことで、半年後のマンモとエコーの検査で、7個ほど石灰化があるけれど、次の段階の検査をすると決定するには負担がかかるのでもう少し様子を見ていいと思います、と言われました。
注射針で吸い取る簡単な細胞診ではなく、マンモではさみながら小一時間の手術になるため、負担も大きいし、座ってやれる機関が近くに二つしかないし、今はまだ次に進まず様子を見ようとのことでした。
このまま、ただの石灰化で、ガンじゃない人もいるので、数年様子を見ていくとのことです。今はグレーの段階のようです。確実に次の検査に進んだ方がいいという石灰化の変化とはどのようなものでしょうか。(47歳 女性)
石灰化は、その形状(大小さまざま、いびつな形をしており、時に、針状、枝状)と、一定の領域に集まっている(1㎠に10個以上)などから、生検をするか否かを決めています。
通常は、6か月後にマンモグラフィを再検し、形や数が変わらなければ1年毎というような流れが一般的です。

乳がんの進行スピードは?

6月末に胸にしこりがあるのに気付き、直ぐに毎年健康診断を受けている病院に行きました(昨年11月の検診はA判定でした)。MRIや超音波の結果乳ガンの確率が高いと言われました。
念のため癌専門の病院にも行き細胞診などをしましたがやはりステージ2bでリンパにも転移が見つかりました。ただ病院が遠く実際に治療に入っても大変との事からまた別の病院に行く事になりまだ検査が残っています。
発見からすでに2ヶ月近く経っていますがこの間に癌か進行したりしないのでしょうか?また、7月末頃から乳房に痛みを感じる様になりました。肘が痛かったり色々心配になってしまいます。癌が進んでいる可能性はあるのでしょうか?(49歳 女性)
乳がんは、他の癌に比べ、発育がゆっくりで、平均的な増殖スピードを有する乳がんでは、1cmの大きさに至るまでに、7-8年かかると言われています。したがって、2か月程度では、大きな変化はほとんどありません。
ただし、乳がんの中には、増殖スピードの速いものもあるので、主治医にどのような種類のがんか聞いてみると良いでしょう。

分泌液が出る

1年くらい前に1度だけですが、朝起きるとパジャマまで濡れるほど、分泌液が出ていました。
自治体のマンモグラフィー検査を受けたところ、異常なしでした。このまま様子を見ていて、大丈夫なのでしょうか?(53歳 女性)
分泌液に血液が混ざる(時間が経つと、茶色のこともあります)場合は、20-30%に、がん由来のことがあります。この場合、MMGでは映らない程度の、小さな乳管内のポリープ状の病変が原因であることがあるので、Echoも行っておくとより安心です。
また、透明な液体の場合は、ほとんど心配要りません。

乳腺症 がん化の可能性は?

もう何年も乳腺症で毎年検査を受けています。大きさは22ミリ程度です。このしこりが乳癌になる可能性もあると聞いていて、検査のたびにドキドキします。
又、20ミリ越えたら切除した方が安心とも言われていますが、やはりできるだけ傷をつけたくないし、リスクを考えると勇気がでません。乳腺症が癌になる可能性は高いのでしょうか?又、やはり切除した方がいいのでしょうか?
(46歳 女性)
22mmのしこりというのは、おそらく線維腺種という良性腫瘍ではないかと思います。この腫瘍ががん化する可能性は、一万分の一程度と、ほとんど無いといわれています。
ただし、痛みを伴う場合や、徐々に大きくなる場合は、手術も考慮します。しこりが2.5cm以下であれば、吸引式組織生検(マンモトーム™)にて、3-4mmの切開のみにて、可及的にほぼ切除することが可能です。

乳がん 手術と乳房再建(2017年8月8日(火)放送)へのご質問

インプラントによる乳房再建

20年前45歳で乳がんで左乳房を全摘手術しました。全く乳房はなく傷のみがあります。
年月が経ってますが乳房再建は可能ですか?
インプラントで最短での入院を考えてますが、どれくらいの期間を見ればよいでしょうか。
費用はどれくらいでしょうか。(65歳 女性)
乳房再建は、時期を問わず可能です。ただし、最初の手術は皮膚を延ばすための、エキスパンダー(皮膚拡張器)を挿入し、術後数回に分けて生理食塩水を注入します。
皮膚が十分拡張した4-6か月後に、インプラントに入れ替える手術を行います。(日帰りもしくは、3-4日の入院)その数か月後に、乳頭乳輪形成手術を行います。
こちらは、外来手術となります。したがって、計3回に分けた手術となります。

乳がん 手術と乳房再建(2016年11月8日(火)放送)へのご質問

術前化学療法で消失しても手術は必要?

今年6月に乳がんが見つかり、術前化学療法中です。大きさ1.5cm、リンパ節転移なし、ホルモン受容体陽性、HER2陽性。現在はEC療法が終わり、ドセタキセル+ハーセプチンを投与しています。
先日超音波検査を受けたところ、しこりがどこにあるかわからないくらいになっており、このままでは手術の際に切除する場所がわからなくなってしまうのでマークをつけておきますと言われました。
抗がん剤が良く効いた場合にがんが消えることもあると本に書いてあったのですが、しこりが消えても手術は必要なのでしょうか?(50歳 女性)
現状では手術が必要です。画像で全く見えなくなった人でも半分以上の人にがん細胞が残っています。残念ながら、まだ本当に消えた人と消えたように見えただけの人を手術の前に区別することができません。
切除する範囲は小さくなっていますが、手術をして顕微鏡で確認しています。

術後に見つかったリンパ節転移 手術しないのはなぜ?

早期乳がんで9月末に部分切除しリンパ節の転移なしとのことでした。が、病理の結果、リンパ節1個に2mmの転移が認められました。
しかし、再手術せずにホルモン治療開始。なぜ転移があるのに手術しないのでしょうか?
医師は、ホルモン治療は全身に効くし、放射線もリンパにかかるからとの判断。納得できず放射線治療は受けていません。(65歳 女性)
問題は、追加してほかのリンパ節を取ることで、治療の成績がよくなるかという点です。追加して残りのリンパ節を取った人と取らずに放射線だけ行った人を比較した試験の結果では、治療の成績は変わらなかったというデータがあります。
今回はさらに2mmというわずかな転移ですから、追加して取ってもそこにはがんがない可能性が高いと考えて手術をあまり勧めていないのだと思います。リンパ節をまとめて取ると、2~3割の人に取った側の腕にむくみのような長期の合併症が起こることが分かっています。
担当医とよく話し合って、後悔しないような選択をされることを期待します。

センチネルリンパ節について

術前の検査でリンパ節に転移がないであろうと判断された場合、手術の際にセンチネルリンパ節生検を行いますが、センチネルリンパ節の数は1つとは限りませんか?
人によって違うものでしょうか?(36歳 女性)
平均2個です。人によって違います。1つの人もいます。色素を用いて行う方法とアイソトープという放射性物質を用いて行う方法がありますが、それによっても違います。

全摘後、もう片方に腫瘤ができた場合、がん化の可能性はある?

おととし7月に左乳房を全摘しました。
その後の検査で右側にも腫瘤が見つかり、細胞診の結果、乳腺症による腫瘤ということでした。この腫瘤はこの先、がんになる可能性はありますか。(56歳 女性)
乳がんの手術を行った人は、もう片方にもがんができる可能性が高いと考えられます。それは体質やこれまでの食事や生活などの環境が反対側の乳房についても全く同じだからです。今回できた腫瘤については細胞検査も行っていますので、おそらく良性なのだと思います。
ただし、そこにまたがんができる可能性はあります。今はいいですが、腫瘤の形や硬さ、大きさなどが変化したらまた検査をしましょう。

乳がん 再発と転移(2017年8月10日(木)放送)へのご質問

骨への転移

乳癌は骨や肺に転移しやすいと聞きました。
1)骨転移を自覚症状の前に発見する方法はありますでしょうか。
2)骨転移が見つかった後は他の臓器にも転移する可能性が高いでしょうか。どれくらいの確率でしょうか。
3)手術から5年以上経過してから骨転移した場合、その後の5年生存率はどれくらいでしょうか。
(50歳 女性)
骨転移を早期に発見するために、定期的にラジオアイソトープを用いた骨シンチグラフィを年に1回定期的に撮っていた時代がありましたが、早期に発見しても、治療成績に差がないという報告が複数なされ、現在はほとんど行われていません。細胞のレベルでは、潜在的に他の臓器にも転移している可能性がありますので、再発を防ぐという観点での術後ホルモン療法や化学療法を適切に受けるということが大切です。

局所再発の早期発見 マンモで十分?

腫瘍径7ミリ×6ミリ、リンパ節他転移無しの早期乳がんで温存手術をして1年です。年に3回の血液検査(腫瘍マーカー)と年に1回のマンモグラフィー、月1回の視触診がありますが、エコーは「マンモで異常がある場合のみ」と言われています。
局所再発の早期発見にエコーが有効なのでは?と素人ながら思うのですが、主治医はエコーをしてくれません。本当にマンモのみで万が一の場合、早期発見できるのでしょうか?(48歳 女性)
海外では、術後のMMGが対側乳がんの早期発見につながるという研究結果があり、ガイドラインにも記載されていますが、超音波検査では、同様の報告がないため、海外ではガイドラインに組み込まれてきませんでした。
しかし、40歳代の検診では、マンモグラフィ単独に比べて、超音波検査を加えることで、より多くのがんを見つけることができるという日本で行われた大規模臨床研究(J-START)の結果もあり、特に高濃度乳房(乳腺密度が高く、マンモグラフィでは白く映ってしまう)の方では、超音波検査を加えておくと、より安心できると思います。

乳がん 個別化する薬の治療(2016年11月9日(水)放送)へのご質問

遺伝子検査の必要性は?

11月1日に乳がん手術を受けました。タイプはルミナールB(ホルモン受容体陽性・HER2陰性・Ki67.51%)でしたので医師に遺伝子検査(オンコタイプDX)を薦められています。化学療法の選択をする上で遺伝子検査はどれくらい有効なのでしょうか?
費用も保険適用外なので本当に必要なのかとても気になるところです。ご回答宜しくお願い致します。(46歳 女性)
Ki67が51%というのはかなり高値なので、通常はオンコタイプDXでもハイリスク群となる可能性が高い(つまり化学療法を受けたほうが良い)と考えます。
したがってあえてオンコタイプDXを治療方針検討のために行わなくてもよいのではないかと思われますが、他の状況もあって主治医から勧められているかもしれないので、もう一度主治医と相談されたらよいでしょう。

骨シンチ検査 6年以降は必要ない?

12月で丸6年になる乳がん患者です。ステージ1で温存手術、放射線、ホルモン治療をしてきました。多発性がんだったこともあり6年経った今でもホルモン剤を続けています。
あとは年1回のマンモ、CT、MRIをしています。
質問ですが5年までは骨シンチも検査していたのですが「6年以降は必要ない」とのことで去年から骨シンチの検査が省かれました。
乳がんは骨に転移しやすいと聞いた事があるのですが骨シンチの検査は必要ないのでしょうか?(49歳 女性)
Stage Iで術後6年経過しているのであれば今後の再発の危険はかなり低くなっているでしょう。
骨シンチを受ける目的は骨転移の早期発見ですが、骨シンチを受けても「生存率」は変わらないという過去の世界のデータから骨シンチ検査は勧められていません。

女性ホルモンが関与する乳がん イソフラボンの摂取は控えたほうがよい?

女性ホルモンが関与するタイプの乳がん患者です。
その場合、女性ホルモンとおなじような働きをするイソフラボン(大豆、納豆、豆乳等)はあまり摂らない方がいいのですか?
1日にどのくらいとっていいのですか?薬はタスオミンを飲んでます。(49歳 女性)
イソフラボンと乳がんの発症や再発とは相関関係が認められていないので、通常の食生活でかまいません。

乳がん 再発したときの治療(2016年11月10日(木)放送)へのご質問

ホルモン療法の継続と遠隔転移の検査について

私は乳がんの手術をして5年たちました。ホルモン療法の薬も終わる予定です。先生はのみたければ薬をもっと出してもいいが、骨粗しょう症のリスクも高いし,血管にも悪影響があると言われ、5年で終了する予定です。
でも少しでもがん再発に抑止効果があるなら、のんだほうがいいのか、悩みます。また今後は年に一度、マンモグラフィとエコーの検査をすると言われましたが、それでは、遠隔転移が分かりませんよね。血液検査も特にする予定はないですから、腫瘍マーカーも特に調べません。
どうやって転移を調べるのでしょう。不安です。5年経つと、検査の標準は、こんなものでしょうか?(58歳 女性)
ホルモン療法を5年以上受けるかどうかは、手術を受けた時の乳がんの進み具合で考えます。
リンパ節転移があったり、がんが5cm以上であったりすると10年投与を検討します。2cm以下でリンパ節転移がなかった場合は5年で終了することが多いでしょう。
遠隔転移を調べる検査を受ける目的は遠隔転移の早期発見ですが、早く遠隔転移を見つけても「生存率」は変わらないという過去の世界のデータから検査は勧められていません。

再発でタイプが変わることは?

10月に乳がんが見つかり術前化学療法中です。
トリプルネガティブタイプでした。
再発したとき、タイプが変わることはないのですか?(47歳 女性)
再発した部位でホルモン受容体やHER2が陽性から陰性に変わることはよくあるのですが、陰性から陽性に変わることはほとんどありません。
したがってホルモン受容体もHER2も陰性であるトリプルネガティブタイプがホルモン受容体陽性やHER2陽性に変わる可能性は低いと考えます。
ただし、再発した際に再発部位の組織検査を安全に行える場合は、組織を採取してホルモン受容体とHER2を調べることがあります。

腫瘍マーカーが上がらないタイプがある?

もともと腫瘍マーカーが上がるタイプではないが、一応検査希望しますか?と主治医に聞かれ検査を希望しています。
乳がんの種類によって腫瘍マーカーが上がるタイプと上がらないタイプがあるのでしょうか?(39歳 女性)
どのがんでもそうですが、乳がんでもどんなに病気が進んでも腫瘍マーカーは変化しないタイプがあります。

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