Q&A 脳動脈瘤

目次

脳動脈瘤のよくあるご質問
3ミリの脳動脈瘤は治療しなくていい?
頚[けい]動脈の動脈瘤と突発性難聴
母が「くも膜下出血」で亡くなったので不安
造影剤アレルギーだとコイル塞栓術はできない?
未破裂脳動脈瘤のよくあるご質問
妊娠中に気をつけることは?
なぜ手術や血管内治療ができない?
MRI検査の体への影響は?

脳動脈瘤のよくあるご質問

3ミリの脳動脈瘤は治療しなくていい?

先日、MRI検査で3ミリほどの小さい脳動脈瘤[りゅう]が見つかりました。「大きくなるといけないので、半年に1回くらい検査しましょう」と言われています。今は治療しなくても大丈夫ですか?(67歳 男性)
通常は最大径3ミリなら経過を観察します。ただし瘤は瘤です。「破裂しません」というのは正しくありません。「破裂する確率は低いです」が正しい説明です。破裂の危険が高いと言われる前交通動脈、後交通動脈は要注意ですので、勧められた通り6ヶ月に1回の検査が望ましいです。

頚[けい]動脈の動脈瘤と突発性難聴

MRI検査とカテーテル検査で右の頚動脈に動脈瘤が見つかりました。かなり前にできたもので、経過観察しており、医師は「大きくなったらどうするか考える」と言います。それが原因かどうかはわかりませんが、1年ほど前に右の耳が突発性難聴になりました。頭のふらつきもあります。このままでいいでしょうか?また、脳動脈瘤と治療などは異なるのでしょうか?これまで病気とは無縁でしたが、とても不安です。(66歳 女性)
突発性難聴と脳動脈瘤(内頚動脈)は関係しないと思います。また、ふらつきや頭痛も無関係だと思います。
内頚動脈瘤の中には、大きいものや破裂しやすい場所が含まれます。専門医の診断と説明を受けることをお勧めします。

母が「くも膜下出血」で亡くなったので不安

母親が70歳のときくも膜下出血で亡くなりました。「家族歴があると脳動脈瘤ができやすい」と番組で言っていたので、気になります。私も頭痛持ちです。1回の検査で脳動脈瘤が見つからなければ、一生安心ですか?(61歳 女性)
2親等以内に2人以上のくも膜下出血がある場合に「家族歴がある」と言いますので、お母様1人だけなら過度の心配は無用です。MRI検査で見つからなければ、まず大丈夫です。まれに、以前なかったのに見つかった、以前より明瞭に大きくなったというケースがあります。「一生安心」とは言えませんが、「一度検査を受けてなかったなら、ほぼ安心」は正しい説明です。

造影剤アレルギーだとコイル塞栓術はできない?

脳動脈瘤のコイル塞栓術では造影剤が必須だと聞きますが、造影剤にアレルギーがある場合、コイル塞栓術は受けられないのですか?(58歳 男性)
アレルギーの程度によります。ひどい場合はやめた方がいいです。ステロイドや輸液で軽減させて行うこともあります。ただし、マンパワーと設備などの体制を整えて行う必要があります。

未破裂脳動脈瘤のよくあるご質問

妊娠中に気をつけることは?

2~3mmの脳動脈瘤[りゅう]がみつかりました。妊娠出産で、ともにリスクが高まると聞きました。気をつけることや、妊娠中注意すべき時期というのはありますか?(29歳 女性)
未破裂脳動脈瘤の破裂のリスクは、喫煙習慣、高血圧、過度の飲酒です。妊娠されている場合は、喫煙および飲酒を避けるのは当然ですが、特に高血圧の状態となる「妊娠後期」に注意が必要です。
妊娠中の高血圧対策としては、特に、食事での塩分制限が重要になってきますが、降圧薬の内服が必要になる場合もあります。もし不安な場合は、産婦人科や脳神経外科で専門医に相談するとよいでしょう。

なぜ手術や血管内治療ができない?

私は、去年秋に未破裂脳動脈瘤と診断されました。
医師からは「脳の真ん中の血管にあるので手術や血管内治療ができない」と言われ、年に一度のMRI検査で様子をみることになりました。
手術や血管内治療ができないのはどうしてなのか詳しく教えてください。(50歳 女性)
手術の場合、脳動脈瘤が脳の深いところ(深部)に存在しているケースでは、到達自体が困難になりますので、行うことができません。無理に手術を行うと、手術操作で脳組織を損傷したり、血管に触れることで脳梗塞などの合併症をきたしたりする可能性があります。
また、血管内治療の場合でも、深部の非常に細い血管まではカテーテルを進めることができません。
しかし、深部にできる脳血管は極めて細いため、そこにできる動脈瘤も小さいということがいえます。動脈瘤が小さければ小さいほど破裂のリスクは低いことがわかっています。

MRI検査の体への影響は?

2015年の脳ドックで未破裂脳動脈瘤がみつかりました。2mmとのことで、経過観察になりました。
10か月後にMRI検査を受けて、変化なしとのことでしたが、MRI検査は半年ごとに受けても、体に影響ありませんか?(65歳 女性)
脳血管の病気において、血管を映し出すための造影剤を使わずに血管の画像が得られるMRI(MRA)は、磁気を使って撮影するため、CTのようにX線に被ばくする心配がなく安全です。MRI検査が登場してすでに30年余になりますが、これまで繰り返し行っても、副作用が出たという報告はありません。安心して半年ごとに検査を受けてください。
ただし、炎症や腫瘍を伴う脳の病気の場合は、MRI用の造影剤を使うことがあります。この場合は、造影剤によるアレルギーや腎機能障害が起こる場合がありますので、検査前に確認が必要です。
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