Q&A 高血圧

目次

2018年12月3日(月)~6日(木)放送へのご質問
高血圧に自覚症状は?遺伝的要素は?
夜の血圧が高い どういうこと?
下の血圧が90~95 コントロールできない?
低血圧の対策は?
慢性腎臓病の場合 適正な血圧は?

2018年12月3日(月)~6日(木)放送へのご質問

高血圧に自覚症状は?遺伝的要素は?

先日、健康診断で高血圧だと言われました。これまで一度も診断されたことはなく驚きました。高血圧に自覚症状はないのですか?
また、私の父は脳出血がきっかけで他界しましたが、高血圧に遺伝的要素はあるのでしょうか? もう1つ質問です。わが家では夕食で必ずみそ汁を食べますが、酒かすを加えコクを出しています。そのためみその量は通常の半分くらいです。これも減塩になりますか?(57歳女性)
高血圧は遺伝的要因に食塩の取りすぎ、肥満、運動不足などの生活習慣が加わって発症します。お父様が脳出血を発症されたとのことですので、高血圧の遺伝的素因があると推察されます。女性では閉経後に血圧が上昇しやすいので家庭血圧を定期的に測定し、135/85mmHg以上であれば受診をおすすめします。
高血圧の方の多くは、自覚症状がありませんので放置されがちですが、気がつかないうちに脳、心臓、腎臓、血管などに影響が出ます。早めの治療をおすすめします。
みその量を半分程度にしてだしや牛乳などでおいしく作る手法は立派な減塩と言えます。酒かすもほとんどナトリウム(食塩)を含みませんので、減塩になります。

夜の血圧が高い どういうこと?

高血圧家系のため、朝と夜 血圧を測っていますが、夜のほうが血圧が高いです。どういうことでしょうか? 朝は上が130・下が90程度、夜は上が145・下が95程度です。(43歳女性)
家庭血圧の測定は、朝(起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前)と夜(就寝前)の2回測定します。通常、朝の血圧の方が高い場合が多いのですが、血圧は身体活動や食事などで影響を受けますので、人によっては昼や夜の方が高くなることがあります。食事後、飲酒後、入浴後は低く、仕事などによるストレス、寒冷、喫煙などは上がる要因となります。
朝夜の違いによらず、家庭血圧135/85mmHg以上が続く場合は高血圧と診断し、生活習慣修正の指導や投薬を行うことになります。投薬を行う場合、朝と夜の血圧の違いに応じて薬をのむ時間を調整することがあります。

下の血圧が90~95 コントロールできない?

血圧の薬を2種類のんでおり、上の血圧は正常範囲ですが、下は90~95になることが多いです。主治医に相談すると「上の血圧とちがい下の血圧は薬でコントロールできない」と言われました。本当でしょうか?
また、下の血圧が高いほうがたちが悪いとも聞きますが、どうでしょうか?(74歳男性)
下の血圧(拡張期血圧)が高い方が「たちが悪い」ということはありません。特に高齢者では上の血圧(収縮期血圧)をコントロールすることが重要です。下の血圧が高い方は、若い方、肥満者、遺伝的要因(高血圧の家系)が強い方が多く、薬で下がりにくいこともよく経験します。肥満の方は減量が重要で、肥満がない場合は減塩や運動を行って血管をやわらかくすることが有効なことがあります。

低血圧の対策は?

高血圧とは逆の低血圧について質問します。収縮期血圧が80に満たず、上下の差が20程度しかない日が続きます。食後に立ちくらみなどの症状があり疲れやすいです。高血圧の治療法と逆のことをすれば改善するのかとも思いますが、いかがでしょう?(65歳女性)
日常生活に影響を与えるほどの症状がない場合は、低血圧は治療しません。血圧が低い方が脳卒中や心臓病を予防できるからです。
しかし、食後の立ちくらみなどで生活に影響がある場合は、生活指導や食事指導を行います。食後は血液が内臓にたまり、心臓に戻ってくる量が減るので血圧が低下しやすくなります(食後性低血圧と言います)。コーヒーやカフェインの入った飲料を飲むと改善する場合があります。立ちくらみなども起きやすいようでしたら、運動(ウオーキング+階段昇降などの筋トレ)を行って足の筋力をつけることで心臓へ血液が戻りやすくなり、血圧低下を防ぐ効果が期待できます。足に硬いストッキング(弾性ストッキング)を装着することも同様の効果が期待できます。
食塩を意識してとることや血圧を上昇させる薬をのむことは、有害であることも多いので、よほど症状が強くないかぎりおすすめしません。

慢性腎臓病の場合 適正な血圧は?

30年来の高血圧で降圧剤を服用しています。血圧は朝晩2回測定し、朝は上が120台・下が70台、就寝前は上が110台・下が60台です。数年前、慢性腎臓病(中程度)と診断され、さらに血圧には注意しています。
しかし月1、2回、就寝前の血圧が上が90台・下が50台になることがあり、あまり低いとかえって腎臓に負担がかかるのではないかと心配です。慢性腎臓病における適正な血圧をお教えください。(77歳男性)
慢性腎臓病の方の診察室での血圧の目標は、たんぱく尿がない場合140/90mmHg未満、たんぱく尿がある場合130/80未満です。家庭血圧が朝120/70、夜110/60台というのは良好なコントロールと言えます。たまに血圧がさらに下がることを気にする必要はありません。あくまでも1か月など一定期間の平均値を基本的指標として治療します。
医師はたんぱく尿の有無と量、腎機能の指標(血清クレアチニンやeGFRなど)を見ながら投薬を調整していますので、説明を受けながら納得して治療を継続して下さい。

関連する病気の記事一覧

きょうの健康

病気や健康に関する質問を募集!

最近放送したテーマに関する質問を募集しています。
現在、募集中のテーマは「質問を送る」ページでご確認ください。
※各テーマの募集期間は約2週間とし、予告なく終了いたします
※すべてのご質問にお答えできるわけではありませんので、ご了承ください