Q&A 不整脈

目次

2017年1月9日(月)~12日(木)放送へのご質問
WPW症候群で気をつけること?
PSVTの治療は?
期外収縮の連発は心配ないか?
期外収縮をなくす方法はないか?
薬とのつきあい方は?危険な不整脈に移行?検査は?
心房細動 突発性から持続性に必ず移行する?
抗凝固薬はのみ続ける?
カテーテル・アブレーション後の症状について
カテーテル・アブレーション後の薬と運動について
ICDについて
AEDの使い方について

2017年1月9日(月)~12日(木)放送へのご質問

WPW症候群で気をつけること?

中学生の娘ですが、小学校1年生の時から心電図の検査で、WPW症候群と診断されています。
今のところ自覚症状はないので、普通にスポーツなどをさせていますが、気をつけた方が良いことなどありますか?(45歳 女性)
WPW症候群は、生まれつき心房と心室の間に余計な電気の伝導路を持っているもので、心電図で診断されます。余計な電気伝導路があるだけですので、自覚症状のない限り、通常の生活・運動をしてもかまいません。
自覚症状としては、突然始まる動悸[どうき]があげられますが、このような動悸があった場合には、循環器専門医を受診してください。
カテーテル・アブレーションという方法で根治することが通常多いと思います。

PSVTの治療は?

発作性上室頻拍(PSVT)について教えてください。
一瞬胸がつまったようになり、そのまま治まるときもあれば、発作に至るときもあり、年に数回程度、脈が160過ぎになります。普段の心電図は特に大きな異常ありません。PSVTと診断されました。これは心室細動ですか?心房細動ですか?怖い不整脈ですか?
回数が増えるとカテーテル・アブレーションをすることになるが、これくらいの頻度なら、とベラパミルを頓服薬で処方されています。
初めのころは10分程度で治まりましたが、年を経るごとに治まるまで数時間かかります。このまま放置してもよいですか?(48歳 女性)
PSVTは「発作性上室頻拍」で、心房細動や心室細動とは異なります。
これ自体は、命に危険はありませんので、まず安心してください。数時間放置しても、命にかかわることはありません。
ただ、発作の頻度や持続時間にもよりますが、生活の質を落とす原因となります。通常、カテーテル・アブレーションで根治することができますので、日常生活がこのままではつらいなと感じたら、お受けになってはいかがでしょう。
ただし、この不整脈は命にかかわらないため、ご自身の希望に沿う治療を行うことが基本方針であり、ベラパミル頓服で満足されているなら、無理にカテーテル・アブレーションを行わなければならないということもありません。

期外収縮の連発は心配ないか?

期外収縮についてお尋ねします。
診断のたびに期外収縮二連発、三連発と診断されます。番組では期外収縮は、特に心配いらないとのお話でしたが、二連発、三連発の場合も同様と捉えてよろしいでしょうか?(35歳 女性)
心臓に他の病気がない限り、二連発、三連発も、同様に心配いりません。

期外収縮をなくす方法はないか?

動悸[どうき]、脈が飛ぶ症状が、朝昼夜を問わず発生します。
1分間に10発程度続いたり1週間程続いたりすることもあり、そのつど携帯型心電図計で測定し循環器科を受診していますが、「期外収縮」なので心配いらないとの診断です。期外収縮が不安で海外旅行やゴルフにも行けない状況です。
このような状態が繰り返し何年間も続いていますが、期外収縮をなくす治療方法はありますか?カテーテル・アブレーション治療で期外収縮は軽減しますか?(66歳 男性)
期外収縮は、健康な人でも持っている不整脈なので、完全に100%なくすことはできません。
期外収縮が発生している部位によりますが、カテーテルが到達できる部位が発生源の場合には、期外収縮の発生を減らすことができます。
実際に、生活指導などを行っても、どうしても耐えられないという場合には、カテーテル・アブレーションが行われています。

薬とのつきあい方は?危険な不整脈に移行?検査は?

7年前、心室性期外収縮と診断され、精密検査で心配のないものと言われました。
期外収縮が始まり、息苦しく辛い時だけ服用するようにと、抗不整脈薬と抗不安薬を処方されています。薬とのつきあい方を教えて下さい。期外収縮から心配な不整脈に移行することはないのでしょうか。また精密検査は何年おきに必要でしょうか?(55歳 女性)
すべての薬物にはそれなりの副作用があり、服用頻度や量が増加すれば、副作用の頻度は高まります。したがって、必要最小限に用いるというつきあい方が適切で、「つらい時だけ服用する」というのは、良い方法と思います。
また心配な不整脈への移行ですが、心臓に他の病気がない限り、移行することはありません。
精密検査についてですが、心臓に他の病気がないと一度確認されれば、5年ごとぐらいに精密検査を受け、再確認されてはどうでしょう。あるいは、期外収縮のことが不安になった時に、精密検査を受け、安心を確保するという方法もあるでしょう。

心房細動 突発性から持続性に必ず移行する?

5年前に突発性心房細動と診断され、現在、抗凝固薬を朝、夜2回服用しております。(生活習慣:飲酒、喫煙習慣なし)
この治療を継続すれば脳梗塞発症の確率はどの程度低減されるのでしょうか?
自分で脈拍を測れば、心房細動が発生しているのを確認できるのでしょうか。
できるとしたらどのような状態になっているのでしょうか?(例:脈拍が200回以上)
突発性心房細動から持続性心房細動に必ず移行するものでしょうか?(58歳 男性)
抗凝固薬を服用した場合、服用しなかった場合に比べて、およそ60~70%脳梗塞の頻度が減少するとされています。
自分で脈拍を見る場合、心房細動の特徴は必ずしも脈が速いわけではなく、「まったく不規則になっている」ことが特徴です。慣れた方は、ご自身で確認できますが、日ごろから正常の脈を触れていないとわかりにくいでしょう。
突発性(発作性)心房細動から持続性心房細動への移行は、年間約5%で生じ、長い年月で見れば多くの方がやがて持続性心房細動に移行すると考えられています。

抗凝固薬はのみ続ける?

かかりつけ医に、2015年9月に心房細動と診断され、それ以降、抗凝固薬を服用しています。また、2016年1月に心臓の精密検査(24時間、エコー、負荷検査)を循環器内科でしましたが異常はありませんでした。その後、3~4回、心電図をとっていますが、異常はありません。このような状況でも、抗凝固薬を継続して服用する必要はあるのでしょうか?
近いうちに精密検査をして、異常がなければ、抗凝固薬の服用を中止することはできないでしょうか。それとも、抗凝固薬を服用しているおかげで、心電図に異常がないと理解すべきなのでしょうか。かかりつけ医は、のみ続けなければだめ、の一点のみです。抗凝固薬の服用継続・要否についてご教示くださいますようお願いします。(63歳 男性)
症状のない発作性心房細動であるため、どの程度の頻度で心房細動が生じているかわからない状況です。時折記録する心電図だけでは、「毎日生じていない」と断言することはできません。無症状で生じているので、抗凝固薬を中止した場合には、脳梗塞が発生する確率は高くなります。
服用の継続が一般的ですが、「どうしてもやめたい」という強い意志があるのであれば、担当の先生と相談すればいかがでしょう。なお、抗凝固薬の服用と心電図の正常には、直接的な関係はありません。

カテーテル・アブレーション後の症状について

2008年12月に発作性心房細動でカテーテル・アブレーションを行いました。
その後、再発らしい症状もなく現在も不整脈の薬はのんでいません。
心配なのは、緊張したり興奮したりすると脈が飛んだ、つまずいた様な、期外収縮の様な動悸[どうき]があることです。1日続く事はありませんが、このままでも心配ないでしょうか。よろしくお願いいたします。(64歳 男性)
カテーテル・アブレーション後に、心房細動が生じていないので、アブレーションは成功しています。症状はおそらく期外収縮であり、特に心配ありません。

カテーテル・アブレーション後の薬と運動について

2年ほど前に心房細動をアブレーションで治療して、現在は心房細動を起こしていませんが、抗凝固薬は服用し続けないといけませんか?
また、ランニングなどの運動をしても大丈夫ですか?(67歳 男性)
アブレーション後の抗凝固薬については、さまざまな考え方があり、施設や先生によって方針が異なります。一度、担当の先生にうかがってみてはどうでしょう。
アブレーション後の運動に関しては、特に制限はありません。

ICDについて

私の父は、不整脈が原因で2回のアブレーション手術をしました。それでもあまり体の調子は良くならず、2回以上は同じ手術はできない、最終的にはICDを植え込むことになるとのことでした。
そこで私が聞きたいのは、ICDについてです。ICDも機械です。万が一にも誤作動を起こしてしまうリスクがないか、また電流の流れるものなので、普段の生活で気をつけなければならないことなどです。またICDを植え込むことに際しての細菌感染等の問題は有りませんか?(33歳 女性)
一般的な内容としてご理解ください。ICDは進歩した機械ですが、今後起こりうるすべての状況に対してうまく対処できるとは限りません。人間の体自体が、加齢、新たな病気などさまざま将来的に起こす可能性があることを考えると、現代の技術でも誤作動を起こすことはあります。
普段の生活では、誤作動の原因となる強い電磁波に近づかないことが必要になります。ICD植え込み時には、もちろん細菌感染のリスクを伴います。ICD自体は、突然死を予防するための機械であり、植えない限りは突然死が生じうるということを意味しています。
結果的に、突然死のリスクと、ICD植え込みに伴うリスクを、個別に天秤[てんびん]にかけるということになりますので、担当の先生によく説明を受けることをお勧めします。

AEDの使い方について

AEDの作動が終わった後も、AEDを取り外さずに胸骨圧迫を続けるように、と説明がありましたが、なぜなのか教えてください。(54歳 女性)
AEDの作動後、心臓の拍動が正常になったかどうかの判定を即座にすることは不可能です。
正常に戻らない場合も少なからずあり、この場合、AEDを取り外し、何もしないでいることは、心肺停止のまま放置することにつながります。AEDを取り外さずに胸骨圧迫を継続するのは、このような場合を考えてのことです。意識が戻る、呼吸が始まる、など明らかに心肺が再開した証拠があれば、胸骨圧迫は中止します。
ただし、AEDは取り外さないでおくようにします(これは、再び心肺停止に陥った場合のことを考えてのことです)。

関連する病気の記事一覧

きょうの健康

病気や健康に関する質問を募集!

最近放送したテーマに関する質問を募集しています。
現在、募集中のテーマは「質問を送る」ページでご確認ください。
※各テーマの募集期間は約2週間とし、予告なく終了いたします
※すべてのご質問にお答えできるわけではありませんので、ご了承ください