Q&A COPD

目次

COPDのよくあるご質問
肺胞が壊れているかを調べる検査はある?
肥満とCOPDは関係する?
たばこを吸わないのに息切れしやすいが、COPD?

COPDのよくあるご質問

肺胞が壊れているかを調べる検査はある?

呼吸検査の1秒率などからCOPDの診断を受け、日に2度2吸入ずつシムビコートを処方しています。
外国では1吸入ずつということですが、国内では前述のように決められている理由と、肺胞が壊れているかを確認する検査方法を教えてください。(70歳 男性)
シムビコートは吸入ステロイド剤と長時間作用型気管支拡張剤(β刺激薬)の合剤で、もともと気管支ぜんそくの治療薬として開発された薬です。
COPDに対しては長時間作用型気管支拡張剤のうち、軽症のCOPDではβ刺激薬か抗コリン薬のどちらかを、中等症のCOPDではβ刺激薬+抗コリン薬の合剤を使うのが基本です。しかし前立腺肥大があって抗コリン剤による尿閉の副作用がでる場合は、シムビコートを使うことがあります。
日本ではこの薬剤がCOPD患者さんに有効かを調べる臨床治験を行なった際、日に2度2吸入ずつ使ってプラセボに対して有効性が認められました。2度1吸入ずつ使った場合に有効か確かなデータはありませんが、ぜんそく患者さんでは吸入回数に比例して効果がでるので、効果は低くなっても1吸入でも有効性はあると思われます。
肺胞の破壊を調べる方法として、以前は選択的気管支肺胞造影という方法がありましたが、造影剤が肺に残ってしまうことや患者の負担が大きかったため現在では行なわれていません。今は患者の負担の少ない胸部CTスキャンを行なって、肺胞が破壊されて毛細血管が減った結果として描出される低吸収域(low attenuation area)を定量的に計測できるソフトを使えば、客観的に判定できます。

肥満とCOPDは関係する?

COPDの診断時に「腹囲を小さくするために減量するように」との指導がありました。息切れと肥満とに何かの関係があるのでしょうか?(53歳 男性)
COPDは肺胞の破壊された気腫優位型と、気管支が狭く空気の通りの悪い非気腫型とがあります。COPDはその両者の要素を持っていますが、前者はやせた方がなる病型で後者は肥満型の方がほとんどです。
肥満体では内臓脂肪によって腹圧が上がってしまい、主要な呼吸筋である横隔膜の動きが悪くなっています。この呼吸筋の働きによって、肺のガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)をしているので、速く歩くと息切れの原因になります。
また夜間睡眠時にあおむけになると横隔膜の動きがさらに悪くなって、ガス交換が不十分になります。その結果、血液中の酸素分圧は低下して二酸化炭素分圧が上昇するため、苦しくて目を覚ますことがあります。運動しながらダイエットすることで、呼吸筋を保ったまま内臓脂肪を減らすことができれば、息切れや睡眠時の呼吸の苦しみをよくすることができます。

たばこを吸わないのに息切れしやすいが、COPD?

喫煙者ではありませんが、階段を上るときや横断歩道を走ってわたるとき、早足で歩くときなど息切れします。COPDが考えられますか?(54歳 女性)
今の日本では、室内で煙を出しながら炊事することはないので、非喫煙者がCOPDになることは考えられません。したがって息切れのする場合は、

(1)COPD以外の肺の病気
(2)心臓の病気
(3)貧血
(4)筋肉の不足

などを疑います。
一度は医療機関を受診して(1)~(3)がないか調べ、いずれも原因となる病気がなかったときは、(4)のいわゆる運動不足を疑うことになります。
肺の病気の有無は、まず胸部X線写真を撮って、異常が無ければ肺機能検査と血中酸素濃度を計ります。写真に異常が無くても、潜在性の気管支ぜんそくなどをもっていると、COPDと同じように気管支が狭くなって、息切れを感じるようになることがあります。

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