Q&A 痔(じ)

目次

2019年2月18日(月)、19日(火)放送へのご質問
大腸内視鏡検査について
出産後に痔の症状 市販薬で治る?
血栓性外痔核、どれくらいで治る?
脱出していない痔の切除手術について

2019年2月18日(月)、19日(火)放送へのご質問

大腸内視鏡検査について

どこの病院でも「痔がある」と言うと、「一度ぐらいは大腸内視鏡検査を受けてみれば」と言われます。しかし、慢性の切れ痔があり少し狭窄もあるので、少しの刺激でも簡単に切れてしまいます。検査中、切れ痔の痛みに耐えられるのか、かえって切れ痔が悪化するのではないかと不安です。痔がある患者に対応した検査前処置などはありますか?(52歳 女性)
痔の診断には大腸内視鏡検査は必ずしも必要ありませんが、排便時の出血の原因が、大腸の病気でないかどうかを確認するために検査をお薦めしていると考えられます。
慢性の切れ痔があると、指をいれる診察だけでもとても痛いことが多いですから、大腸内視鏡検査はつらいかもしれません。また、大腸内視鏡検査は痔がある患者さんでも必ず前処置として洗腸液をのまなければいけないので、その時の排便でも痛みがでるかもしれません。

一度、肛門科の専門医を受診して切れ痔(裂肛)の診断と治療を受けることをお薦めいたします。大腸内視鏡検査は切れ痔がよくなれば心配なく受けることもできます。

出産後に痔の症状 市販薬で治る?

2人目の子どもを産んでから、少しずつ痔の症状が出てきました。現在では、だいぶお尻の中から出てきて、お風呂に入った時に押し込んだりしてもすぐにまた出てきてしまいます。 便秘や下痢などの時には出血も少しありますが、市販の薬で治りますか?(62歳 女性 )
女性では妊娠や出産を契機にいぼ痔が悪化する方が少なくありません。いぼ痔の症状の中でも脱出症状は慢性化しますので、そのつど中に押し込んでも繰り返してしまうのが特徴です。

また、おっしゃるとおり便秘や下痢の時には、痛みや出血などの症状を伴うこともよくあります。市販もしくは病院で処方される痔の薬(軟こうや座薬)は痛みや出血を和らげる効果はありますが、痔がなくなるわけではないので、脱出症状に対してはあまり効果が感じられないこともあります。
一度、肛門科の専門医を受診していぼ痔(痔核)の診断と治療を受けることをお薦めいたします。

血栓性外痔核、どれくらいで治る?

肛門の周囲に小豆大のしこりができました。痛みはありませんが、血栓性外痔核と言われました。2週間内服薬と注入軟こうを患部に塗り、肛門内にも挿入していますが変化ありません。このまま様子を見ていようと思いますが、いかがでしょうか?
なお、抗凝固薬を服用中です。(69歳 男性)
血栓性外痔核は長時間座ることや冷えなどがきっかけとなり、突然できる痔の一つです。治療は軟こうをつけること、お風呂や座浴で肛門を温めることが効果的です。血栓は肛門の外側にできることが多いので、中へ押しこむ必要も特にありません。通常は2〜4週間くらいで血栓が小さくなり、やがて消失します。

最初の2〜3日は強い痛みを伴う場合もあり、その場合は外来で小切開をして血栓を取り除くこともありますが、すでに2週間経過しているので、切って取り除く必要はありません。
そのまま軟こうを継続して経過をみても問題ないと思いますが、それでもよくならない時は診断を確認するために一度肛門科の専門医を受診することをお薦めします。

脱出していない痔の切除手術について

1年前から、便が細くなりました。現在、毎日便秘薬を少量のんでも、5日便通なしという状態を月に二度経験。多めに便秘薬を服用して排便を促す、というサイクルを繰り返しています。

肛門にかゆみが起こった機会に受診し、診察した医師から「肛門の入り口に、親指大のいぼ痔がある。ほかに、無数の小さないぼ痔や切れ痔もある」と伝えられました。脱出はなく、大腸には異常が見当たりませんでした。軟こうの処方で、かゆみは治まりました。

画像は見ていないので、脱出していないケースでは、薬で様子をみるのが定番だとききますが、便通困難でとても辛いです。幼少期から、予防接種をすると必ず副作用が起こり、注射の治療は合併症などが起こる恐れがあります。手術でいぼ痔を切除したいのですが、脱出していない痔は切除手術は、不可能なのでしょうか?
いぼ痔の治療は、一般的には出血や痛みには、まず軟こうや座薬などお薬で治療することをお薦めします。脱出が頻繁にあって煩わしくなると、お薬ではなかなか改善しないので、手術や注射療法が薦められます。いぼ痔の症状は便秘をしているときには悪化しやすいですが、いぼ痔そのものが便秘や便通困難の原因になるわけではありません。

ご質問者の悩みは便通困難ということですので、肛門狭窄や直腸瘤という病気がないか、一度肛門科の専門医を受診して診察を受けることをお薦めします。肛門の診察をすれば、肛門狭窄があるかどうかすぐにわかりますし、その他の便通困難の原因を調べる検査も相談することができます。便秘に対するお薬も今はいろいろな種類があり、おなかに優しい薬もありますので、ぜひ専門医にご相談下さい。

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