Q&A 痛風

目次

2017年6月19日(月)、20日(火)放送へのご質問
尿酸値9.2で薬を処方された。肉やお菓子が好きだが、どういう工夫をしたらよい?
尿酸値9.0で薬をのみ始めた。運動や糖質制限、プロテインはどうすればよい?
2016年5月23日(月)、24日(火)放送のご質問
薬の副作用について
若年性の痛風について
薬をやめるには?
痛風でもお酒をやめない人に対して
偽痛風について

2017年6月19日(月)、20日(火)放送へのご質問

尿酸値9.2で薬を処方された。肉やお菓子が好きだが、どういう工夫をしたらよい?

23歳の息子ですが、肉料理が好きで、お菓子も食べます。
ご飯は少なめに食べるのですが、尿酸値が9.2になり、内科で薬を処方されました。
運動はしていません。尿酸値を下げる工夫はどうしたらよいでしょうか?(50歳 女性)
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインでも、尿酸値が9.0mg/dL以上では、「合併症がなくても薬物治療を考慮する」となっています。ところで、肉料理が好きな息子さんは肥満ではないですか?体重を下げると尿酸値は低下しますので、もし肥満であれば食事療法(摂取カロリーの減少)、運動(有酸素運動を主体とした速歩、ジョギングなど)を続けることで肥満を是正することが重要です。通常、体重または腹囲を3%、3~6か月かけて減少させるとよいとされています。
また、飲酒の制限と尿酸を上げる作用のある果糖を多く含むお菓子の取り過ぎには注意しましょう。
(なお、肥満の目安となるBMI(体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出され、性別にかかわらず、25以上が「肥満」と判定されます。)

尿酸値9.0で薬をのみ始めた。運動や糖質制限、プロテインはどうすればよい?

趣味が筋トレで、最近健康診断で尿酸値が9.0と出てしまい、アロプリノールをのみ始めました。水は毎日2Lのんでおります。
日頃より糖質制限でたんぱく質が多いものばかり食べてしまっているのですが、筋トレをジョギングに変更して糖質制限を続ける場合、どんなことに注意していけばよろしいでしょうか?そもそも糖質制限は尿酸値的にはまずいでしょうか?
プロテインは大豆たんぱく質をのんでいるのですが、控えたほうがよいのでしょうか?(50歳 女性)
痛風・高尿酸血症の運動としては、筋トレのような無酸素運動より、ジョギングなどの有酸素運動が推奨されていますので、ジョギングへの変更は良いと思います。また糖質制限食の体重抑制効果については、「優れている」とするものから「有効ではない」とするものまであり、まだ一定の見解が得られていません。
糖質制限食では必然的に脂肪やたんぱく質摂取が増えてしまうので、血清脂質や血清尿酸値に悪影響を及ぼすリスクがあるともされています。日本糖尿病学会では、体重の適正化を図るためには総エネルギー摂取量の制限を最優先とし、糖質の摂取比率は50~60%(150 g/日以上)が妥当であるとしています。
プリン体摂取量の目安は1日400mg以内にするほうがよいといわれています。ご質問にある大豆および大豆から作るプロテイン(たんぱく質)はプリン体を含有しています。例えば大豆食品の代表である納豆のプリン体は、100gにつき114mgとされており、納豆小1パック(40g)を食べるとプリン体を約46mg摂取することになります。納豆100gにはたんぱく質が16.5g含まれているので、プリン体制限の点からも、大豆および大豆タンパク質の取り過ぎには注意が必要です。

2016年5月23日(月)、24日(火)放送のご質問

薬の副作用について

昨年、6月よりフェブキソスタットを服用し尿酸値が低下しましたが、それに伴い肝機能の値が上昇してしまいました。2月の時点でALT170、AST42。医師の判断で1か月薬を中止、検査をしたところ、ALT114、AST50となりましたが、今度は尿酸値が上昇してしまいました。薬の副作用で、肝機能に影響が出ることが多いのでしょうか。(31歳 男性)
尿酸をできにくくし尿酸値を下げる薬は現在6種類、フェブキソスタットを含めていずれも副作用として肝機能障害があります。ただし肝機能障害が出ても他の5種類に変更すると異常が生じることなく使えることが多いです。したがって、1つの薬で肝機能異常が生じた場合は、薬を中断せずに他の薬に変更するのがよいでしょう。また、服用をはじめて半年間は1か月に1回程度、肝機能の検査も合わせて受けるようにします。

若年性の痛風について

息子が18才で左足親指関節に痛風発作を起こしました。身長165cm、体重70kg、尿酸値8.6→9.9、ALT、ASTがかなり高く、脂肪肝です。カリウム値、赤血球値、血小板値も毎回少し高いです。
飲酒歴はありません。今後の生活面で気をつけることはありますか?(46歳 女性)
近年、小児の肥満増加とそれにともない若年者でも痛風が増えているという報告があります。痛風は遺伝と環境が絡み合って発症する病気です。もし著しい尿酸産生過多や、排泄低下であって、かつ、ご家族に腎臓病の方が多い場合などは遺伝的な要因が強いかも知れません。ただし、ご相談の方の場合は身長165cm、体重70kgということでBMIが25.7で肥満ということになります。また脂肪肝でもあるということなので生活習慣の関与も大きいように思われます。まずは肥満の改善から初めましょう。

薬をやめるには?

1年前に痛風になり、それ以来、禁酒しています。食事療法とアロプリノールを朝晩計2錠飲んでましたが最近1錠になりました。数値は5.1です。薬はやめられないのでしょうか?(52歳 男性)
尿酸降下薬(アロプリノールなど)での治療開始後は尿酸値6.0mg/dL以下を維持するのが痛風のコントロールの原則です。しかし、これをいつまで続ければ良いかについての研究はまだほとんどありません。いずれは中止したいと思われる方も多いと思います。5年間尿酸値を6.0g/dL以下に維持するように治療したところ、5年後には痛風発作を起こす人はほとんどいなくなったという報告があります。少なくとも5年間は継続するのが良さそうです。

痛風でもお酒をやめない人に対して

夫は痛風になりお酒を控えなくてはいけないのに、お酒を飲んでは、「足が痛い」と言います。
私が、お酒を飲むのをやめてと言っても、全く聞きません。(54歳 女性)
お酒は痛風の発症リスクを高めます。ビールなら1日500mLまで、日本酒なら1日1合まで、ウイスキーなら1日ダブル1杯までで、週2日はお酒を飲まない日を作るのが良いとされます。酒は百薬の長と言いますが、それも適量であってこそでしょう。お酒が好きな方の場合はなかなかうまくいかないことが多いようですが、1割でも減らせれば良しとして、少しずつ節酒を進められてはいかがでしょう。

偽痛風について

30年ほど前、尿酸値が10mg/dLありましたが、痛風発作を起こさずにすみました。ところが10年前に膝に水が溜まり激痛を経験しました。検査したところピロリン酸カルシウムの値が30ほどあり、偽痛風とのことで入院し、洗浄をしたり、抗生剤の点滴や服薬で治りました。
ところがまた5年前に偽痛風を再発。痛風と偽痛風は関係あるのでしょうか。(69歳 女性)
痛風と偽痛風は尿酸・ピロリン酸カルシウムの違いがありますが、両方とも結晶が剥がれる病気で症状も似ています。また、少ないですが2つの疾患が合併することもあります。痛風と異なるのはピロリン酸カルシウム結晶を溶かす手段がないことです。関節炎が生じたら早めに医療機関を受診し、速やかに関節炎をなくすようにしましょう。また、この結晶が沈着している関節では変形性関節症が起きやすいこともありますので、その程度に応じたリハビリテーションを行ってみるのもよいでしょう。

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