Q&A 股関節の痛み

目次

股関節の痛みのよくあるご質問
変形性股関節症
変形性股関節症の手術は可能か?
変形性股関節症 手術後の運動療法
脳性まひによる二次障害
臼蓋[きゅうがい]形成不全

股関節の痛みのよくあるご質問

変形性股関節症

去年秋に、今まで全くなかった股関節の痛みを感じ、気になり病院に行ってみました。
すると「変形性股関節症」と診断され、痛み止め薬だけいただき数ヶ月がたちました。
痛みがひどくなり再度診察、そしてMRI検査で「リハビリが必要」とされ、3か月がたちました。最近更に痛みが激しくなり大病院へ!47歳ということで、骨切り術はできず、人工股関節はすぐにはできず、「あと10年くらいリハビリをして筋トレをして、ひたすら痛みに耐えるしかない!」という診断でした。やはり、47歳の今、他に方法はないものなのでしょうか?
(子供が3歳で、抱っこをしたがったり、走り回ったり大変な時期でもあります。)
とても悩んでおります。ご返答どうぞよろしくお願い致します。(47歳 女性)
変形性股関節症の場合、一般的には47歳という年齢は中途半端で、骨切り術も人工股関節置換術も適さないと考えます。しかし、患者さんの股関節の状況によっては骨切り術を選択することもありますし、若くても人工関節を選択することもあります。これらの場合、メリットだけでなくデメリットもよく考えて選択しなければなりませんので、信頼できる股関節外科医を探してご相談いただければと思います。

変形性股関節症の手術は可能か?

約3年前から座った体勢から立ち上がる時に違和感があり、約2年前から電気治療を受けていましたが改善はなく、約1年前に病院を変え変形性股関節症と診断されました。現在は、歩くときに体重をかけるだけで痛く、歩くのが困難です。骨粗しょう症もあり、今年1月に大腿骨を骨折しました。このように、骨粗しょう症で大腿骨を骨折した場所でも、手術はできるのでしょうか?ここまで痛いとすぐ手術をした方がよいように感じますが、まだ待つべきでしょうか?筋力が落ちてからの手術でも大丈夫でしょうか?(60歳 女性)
質問の内容からは、現在の症状がよくわかりませんが、骨粗しょう症があり、大腿骨転子部骨折をされたのではないかと思います。もともと変形性股関節症といわれたのがどちらの股関節かわかりませんが、いずれにしても股関節の変形や骨折の癒合不全、骨壊死などの時には人工股関節置換術を行っています。90歳以上の方にも手術は行われますので、専門的に手術しているところであれば骨粗しょう症や筋力の低下などを気にする必要はないと思います。

変形性股関節症 手術後の運動療法

1年前に変形性股関節症の置換術をしましたが、手術をした場所がすごく痛くて困っています。
リハビリに通っている病院でレントゲンは撮りましたが、異常はなかったです。特に朝起きがけに痛いです。股関節からふくらはぎの外側にかけての激痛です。日中は少しは楽になります。
お医者さんには「X線検査では異常がないので、筋肉をつけるように頑張ってください」と言われています。激痛でもリハビリに励んでいいのでしょうか。ちなみに、腰の骨も潰れていますが腰痛は今はないです。(69歳 女性)
お話の内容からは、股関節からの痛みなのか腰椎からの神経症状なのかよくわかりません。通常股関節の痛みは、膝から下にくることはなく、お尻(股関節の外側からやや後ろ)からふくらはぎの外側にかけての痛みは、座骨神経痛(腰などでの神経の圧迫)が最も考えられます。人工関節置換術後に痛みが残る場合もありますが、傷の周囲や足の付け根の内側などが多いと思います。手術をされた先生とよくお話しして、腰のX線検査やMRIなどで調べてみてもらうのが良いと思います。

脳性まひによる二次障害

脳性まひのいわゆる二次障害で、激痛が常態化し、非常に困っています。一般の人の股関節症と違い、なかなか世間で取り上げられることが少ないようです。まひがあるため安易には手術にも踏み込めないようで、悩みは深刻です。なにか対処のヒントでもと番組を拝見しましたが、新しい情報がありませんでした。こうした世間一般向けの番組では、対象が少数でなかなか取り上げていただけぬ分野なのでしょうね・・・。とにかくQOLは最悪です。生きる意味さえ失っています。(50歳 男性)
たしかに脳性まひによる二次的な股関節症の対応は難しいです。筋緊張が高い場合には、脱臼の危険性が高いため人工股関節を選択しにくいためです。しかし、筋緊張が高くない場合には手術をしています。それらの患者さんの手術は、大変心配もありますが、今までに3人ほど行っていて皆さん大変満足されています。筋緊張が強くて痛みが強く本当に困る場合には、痛みがなく歩くのは難しいですが、股関節の骨頭を切除する方法があります。これはあえて股関節を取ってしまい、脱臼と同じ状態にするもので、車いすの生活ですが、痛みは改善すると思います。いずれにしてもかなり高度な判断なので股関節の専門医(人工関節だけやっている先生は難しいと思います)にご相談ください。

臼蓋[きゅうがい]形成不全

右骨盤の臼蓋形成不全ということで骨盤から自骨をとってきて足りない部分に補う、という手術を2年前に内視鏡で行ってもらいました。手術直後から太ももの前面から外側にかけてしびれがあり、担当医は、時間とともに軽減されるだろうとの説明でしたが、現在も状況は余り変わっていません。
しびれだけでなく、寒い時期になると足首から太もも右側側面にかけて、神経痛のような筋肉痛のような痛みや、筋肉のこわばりがあり、階段を上ったり歩いたりするのが苦痛です。この痛みをなくすには何が必要ですか?(57歳 女性)
お話の内容だけでは、十分な判断ができませんが、股関節の痛みではないのでしょうか?臼蓋形成不全に対しては、現在最もよく行われるのが寛骨臼回転[かんこつきゅうかいてん]骨切り術(RAOといわれます)です。これらの手術は、術後時間がかかるため手術を敬遠される方も多いです。臼蓋形成術は、RAOより侵襲が少ない手術で、昔よく行われた方法ですが、成績が必ずしも満足できるものではなく、RAOに変わったと考えて良いと思います。そのため、術後経過するとRAOよりもはやく悪化する可能性があります。
次に、しびれについてですが、術後すぐに起きているのであれば、骨を採取したことによる合併症あるいは、内視鏡による大腿外側皮神経の損傷などが考えられますが、どちらも手術で起きる可能性のあるもので完全に避けるのは難しいものです。多くの場合、術後2年までには改善することが多いですが、残存することもあるようです。しかし、足首からの痛みやこわばりは、これらの神経の症状とは違いますので、腰など他に原因があると思います。場合によっては、腰の手術が必要なこともありますので担当医とよくご相談してみてください。
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