Q&A 前立腺の病気

目次

前立腺がん
ホルモン療法継続中 必要な検査は?
放射線治療を受けるべきか?
前立腺肥大症
前立腺肥大症 治療するべきか?
COPDと前立腺肥大症の治療について
前立腺肥大症の手術後の頻尿について
陰茎の痛みと前立腺の病気の関係は?
慢性前立腺炎の治療について

前立腺がん

ホルモン療法継続中 必要な検査は?

私は前立腺がんでホルモン療法を続けて10年になります。
番組の中で、ホルモン療法の有効期間は2年から10年とのことですが、その場合どのような検査で悪化がわかるのでしょうか。(71歳 男性)
はっきりした転移のない患者さんで、ホルモン療法を受けている場合は、主に血液中のPSAの値の変化でホルモン療法が有効がどうかを予測します。
一方、転移がある状態でホルモン療法を受けている場合は、骨シンチグラフィーやCTなどで転移病巣が大きくなってきた場合や新たな病変が出現した場合に、ホルモン療法の効果がなくなってきたと判断します。もちろん、血液検査でもPSAやALPなどのマーカーを測定して判断の参考にします。
なお、ホルモン療法の有効期間は個人差があり、10年以上にわたって効果がある方もいますので、2年から10年というのは目安と考えください。

放射線治療を受けるべきか?

2009年2月に前立腺を全摘除。当初のリスク分類はT2a。その後再発と見られることからT3aに変更。定期的にPSAを測定していますが、術後1年半経過したころから徐々に上昇し、2017年4月では「1.689」。放射線治療を勧められているが、自覚症状なしで合併症も心配なことから経過観察しています。
この2年は毎年PETを実施していますが異常なし。放射線治療を受けるべきでしょうか?(64歳 男性)
徐々にPSAが上昇してくるパターンの場合、前立腺が本来存在した部位を中心に救済放射線療法(前立腺がんの全摘出後、再発を抑えるために放射線治療を行うこと)で再びPSAが低下することが約50%くらいの患者さんで認められます。
ただし、この方の場合、すでにPSAは1.689まで上昇しており、放射線療法の開始のタイミングとしては若干遅いと思われます。一般的にはPSAが0.5前後くらいまでに開始をするかどうか判断すべきです。
また、T3a患者では、PETで病変が確認できなくても顕微鏡レベルでは骨などに微小な転移巣が存在する可能性は40%ほどあると考えられます。したがって、ホルモン療法を開始する選択肢もあります。

前立腺肥大症

前立腺肥大症 治療するべきか?

15年ほど前に検診を受け前立肥大症と言われました。ここ数年、夜間頻尿で3回ほどトイレのため起きます。アルコールを飲んだ翌日は我慢できないほどのきつい尿意があり、その時は軽い尿漏れがあります。生活に影響を与えない範囲であれば前立腺肥大は放っておいてよいのでしょうか?
ちなみに去年11月の検査でPSA値は2.41でした。(67歳 男性)
52歳で前立腺肥大症を指摘されたということは、現在は前立腺の肥大がその時よりも進行している可能性があります。このまま放置されずに泌尿器科の専門医を受診されることをおすすめします。
PSAは肥大症の進行に伴ってもある程度上昇しますが、2.41は想定内で、がんの存在をことさら心配する必要はないと思います。

COPDと前立腺肥大症の治療について

現在COPDで、フルチカゾンフランカルボン酸エステル、チオトロピウム臭化物水和物 (吸入薬)を服用しています。泌尿器科で前立腺肥大の治療薬α1受容体遮断薬、5α還元酵素阻害薬を服用しています。薬局でチオトロピウム臭化物水和物は前立腺の薬と併用はまずいと言われたのですがCOPDは投薬をやめるわけにはいきません。前立腺の薬はやめられるのでしょうか?
番組では前立腺の薬はやめるとすぐに戻ってしまうとありましたのでお聞かせください。(72歳 男性)
チオトロピウム臭化物水和物は尿が出にくくなる副作用があります。そのために、前立腺肥大症でもともと尿が出にくい患者さんには使用すべきでないとされています。しかし、現在、前立腺肥大症に対して2種類の薬で排尿がそこそこ困難なく出来ているようであればこのまま続けられてかまいません。
肥大症の方で排尿困難が強い場合、チオトロピウム臭化物水和物の吸入で尿が出なくなる可能性があるということで、併用が全くいけないわけではありません。

前立腺肥大症の手術後の頻尿について

5年半前の前立腺肥大症の手術後、フェソテロジンフアル酸塩、コハク酸ソリフェナシンなどを服用しています。現在、夜間は2時間毎にトイレへ行くようになっています。それも我慢出来ない感じでまるで手術前に戻った感じです。
ただ、前立腺はないので勢いはいいです。PSAマーカーも1以下です。睡眠不足になっています。どうすればいいのでしょうか?(81歳 男性)
夜間の尿意が頻回に生じる原因には、前立腺肥大症以外にも加齢にともなう膀胱[ぼうこう]の萎縮や過活動膀胱という、膀胱に尿がたまることに過敏な反応を示す病態があります。尿が勢いよく出ているのに夜間頻尿ということであれば、フェソテロジンフアル酸塩、コハク酸ソリフェナシンといった薬は妥当な処方と思われます。
ただし、一点注意しなければいけないのは、夜間の尿量そのものが増えていないかどうかです。青年期ごろまでは夜間の尿量は昼間の尿量の半分以下です。一度、1日の尿量を昼間と夜間に分けて測ってみて、もし夜間の排尿量が昼間を上回っている様であれば、夕食後の水分の取りすぎ、就寝前の塩分や高たんぱくな食事の過剰摂取、腎機能の低下などの理由が考えられます。
また、入浴時間を早くするだけでも夜間の尿量が減ることもありますので、一度ご自身の生活や食習慣をチェックされるとよいかと思います。

陰茎の痛みと前立腺の病気の関係は?

小便、大便、どちらでも、陰茎の根元に痛みを感じます。30秒間は、痛みがひどくあります!今までにない痛みなので、心配です。
ちなみに、射精感はほとんどありません。何か、関係性はありますか?(55歳 男性)
前立腺炎の可能性があると思われます。ぜひ、泌尿器科の専門医を受診されることをお勧めします。

慢性前立腺炎の治療について

慢性前立腺炎で悩んでいます。尿道の痛み、睾丸[こうがん]や下腹部の不快感など。慢性前立腺炎は治療できないのでしょうか?(56歳 男性)
このような症状で悩んでおられる中高年の男性は大変多く、治りにくいのは事実です。すでに何回か専門医も受診されているのかもしれませんが、未だ受診をされていないのでしたらぜひ受診してみてください。
それなりに何種類かのお薬がありますので、試してみる価値はあります。生活や飲食物の指導も併せて行ってくれる先生がよろしいかと思います。

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