Q&A 慢性副鼻腔炎

目次

2017年12月18日(月)、19日(火)放送へのご質問
起床時に無色透明の鼻汁が出る
鼻たけ除去の手術を繰り返す子 手術以外の治療法は?
治療をしているが改善しない
歯頚〔けい〕部からの手術ではなく 鼻の穴から内視鏡手術は可能?
去たん薬だけの治療で大丈夫?
2017年2月22日(水)、23日(木)放送へのご質問
子どもの慢性副鼻腔炎 放っておくと重症化するか?
鼻たけの再発
子どもの慢性副鼻腔炎 薬の副作用は?
鼻の中が曲がっている 手術は必要?
手術の具体的な効果は?
嗅覚が戻らない
漢方での治療

2017年12月18日(月)、19日(火)放送へのご質問

起床時に無色透明の鼻汁が出る

朝、布団から起き出すと、無色透明な鼻汁が出ます。何か病気が疑われるでしょうか?(70歳 男性)
年齢変化に伴う鼻炎の可能性が高いと思います。鼻の粘膜の機能低下や、自律神経の失調が原因と考えられます。症状がつらいようでしたら、アレルギー薬で鼻水の緩和が期待できます。

鼻たけ除去の手術を繰り返す子 手術以外の治療法は?

小学2年生の男の子ですが、慢性副鼻腔炎で鼻たけが出来て、過去3回、鼻たけ除去の手術をしています。鼻たけの病理検査では、好酸球や形質細胞が多かったと言われました。
今回、好酸球性副鼻腔炎のお話を聞き、症状が似ていると思うのですがどうでしょうか? 手術になると全身麻酔になってしまうのでやはり心配です。手術になる前の段階で何かよい治療法があればと思っています。(43歳 男性)
アレルギー性副鼻腔炎という状態が疑われます。上顎〔がく〕洞の底部からできるポリープは、鼻たけを取るだけでは再発しやすく、麻酔をかけた上でしっかりとした手術を必要とする場合があります。また、アレルギー性鼻炎の治療を併用することで治る場合もあります。

治療をしているが改善しない

慢性副鼻腔炎で後鼻漏がひどく去痰〔たん〕薬や抗生物質で6~7年治療を継続しましたが、改善しません。アレルギーはなく好酸球性の副鼻腔炎ではありません。起床時、のどにたんが絡む症状があり、せきがでます。
嗅覚や味覚は正常です。治療方法等についてご指導いただければ幸いに存じます。(70歳 男性)
多くの場合、ひどい蓄のうではなく、年齢変化による唾液や鼻水の粘り気の変化によるものが多いです。薬物治療でたんの絡みが完全に止まることは少なく、鼻うがいなどの局所療法が有効なことがあります。

歯頚〔けい〕部からの手術ではなく 鼻の穴から内視鏡手術は可能?

耳鼻科で検査(X線とCT)の結果、左側上顎〔がく〕洞にうみがたまっていました。シュミット洗浄をし、クラリスロマイシンを2週間のみましたが、後鼻漏が続き改善はなかなかできません。
ここ2年間で3回シュミット洗浄を施しています。現在は1日に4~6回鼻洗浄をして、しのいでいます。完全に治すのは歯頚部からの手術しかないと言われました。鼻の穴からの内視鏡手術も可能でしょうか?(67歳 男性)
現在は多くの施設で、内視鏡手術がおこなわれており、完治できる症例が多くあります。歯ぐきからの手術は必要ない場合が多いです。

去たん薬だけの治療で大丈夫?

慢性副鼻腔炎と診断されたのですが、気道潤滑去痰〔たん〕薬だけで抗生剤を処方されませんでした。そういうことはあるのでしょうか?鼻からはまったく膿汁〔のうじゅう〕が出ないのですが、のどに流れてきます。そういうものなのでしょうか?(34歳 男性)
去痰薬は補助的治療としては標準的に行われています。一般的に慢性副鼻腔炎の治療としてはマクロライド系抗生薬を、半量で長期間服用する治療が中心的な治療として行われます。
慢性副鼻腔炎の場合、後鼻漏が症状の場合もありますので、主治医の先生と現状についてよく相談の上、治療を継続してください。

2017年2月22日(水)、23日(木)放送へのご質問

子どもの慢性副鼻腔炎 放っておくと重症化するか?

22歳の息子のことです。子どもの頃に鼻づまり等の症状があったため、耳鼻咽喉科を受診すると「副鼻腔炎だね。大きくなったら治るよ」と言われました。しかし、大人になった今でも鼻水、鼻づまりの症状は改善されていません。
受診を勧めていますが、「もう慣れた」と言って放置しています。放っておくことで、どんどん悪化してしまったり、癌など重篤な病気になってしまうことは無いのでしょうか?(52歳 女性)
子どもの慢性副鼻腔炎は放置しますと重症化する場合があります。早いうちに治療して治しておいたほうが良いでしょう。また、重症化してもがんになることはまず無いと考えてよいです。一般に子どもの慢性副鼻腔炎は薬物療法など保存的治療を行いますが、大人になりますと鼻茸が形成される頻度が増え、手術を要することが多くなります。

鼻たけの再発

私はいぜん25年間慢性副鼻腔炎と鼻茸に苦しみました、また喘息患者でもあります。
35年前、副鼻腔炎と鼻茸の手術を受けましたが、すぐに元に戻ってしまいました、鼻茸は鼻腔から外に出てくるほどで、指で中に押し込んで生活してました、25年間とても辛い生活(呼吸)でした。
数年前大学病院で、喘息があるため手術を拒否され、何げんもの町医者にかかり、鼻茸を引きちぎってもらってましたが、余りの痛さに医者を転々として、最後の町医者の所で、ナゾネックスという鼻腔からの吸入薬で、一気に鼻茸が消え(まだ残っているかもしれませんが)、今では鼻で呼吸ができます。
またいつか鼻茸が鼻腔を埋め尽くすのでしょうか、教えてください。
どうぞよろしくお願いします。(64歳 男性)
喘息をもっている方の慢性副鼻腔炎は、好酸球性副鼻腔炎の可能性が高いです。好酸球性副鼻腔炎は手術療法と薬物療法の併用で治療しないと容易に再発します。
適切な薬物療法を行わなかったために何度も手術療法を要したと考えられます。基本的に好酸球性副鼻腔炎は喘息と同じ病態ですので、喘息治療の基本が吸入ステロイド薬であるのと同様に、好酸球性副鼻腔炎にもステロイド鼻噴霧薬が第一選択薬です。
ですから、そのナゾネックス(ステロイド鼻噴霧薬)が著効したと思います。ナゾネックスを使用し続けることをお勧めします。

子どもの慢性副鼻腔炎 薬の副作用は?

7歳の子供が、毎年冬になると鼻水、咳で調子が悪くなります。耳鼻科では副鼻腔炎と診断され、抗生物質などが出されます。薬を飲むとましになりますが、薬がなくなり、しばらくするとまた鼻水がでて、だんだん悪くなり、また耳鼻科に行って薬をもらうというのが数か月つづきます。こんなに抗生物質を飲んでいて大丈夫か心配になります。このような治療が適切なのでしょうか?よろしくお願いします。(35歳 女性)
慢性副鼻腔炎では、マクロライド系の抗生物質が良く使用されます。通常量の半量で効果があり、半量で3か月を目処に少量長期投与療法(マクロライド療法)を行います。繰り返し行っても同様な効果が期待できます。急性の増悪時には鼻水の細菌検査を行い、検出菌に感受性のある抗生物質を短期間投与します。

鼻の中が曲がっている 手術は必要?

蓄膿と診断されて約10年。先日は偏頭痛で診療した際に、検査をして、鼻の中が曲がっていると言われて手術が必要と診断されましたが、今すぐにではないとのことですが。イマイチよく分かりません。手術は必要なのでしょうか?(40歳 男性)
蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の方は、頭痛や頭重感がしばしばおこります。今回の偏頭痛は、蓄膿症からくる頭痛と考えられます。頭痛を繰り返す場合には、膿を出すために内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行います。その際、鼻中隔が弯曲している場合は鼻中隔矯正術も合わせて行います。

手術の具体的な効果は?

好酸球性副鼻腔炎で、アレルギー内科と耳鼻科の2か所に通院しています。現在は喘息の症状はないのですが嗅覚障害があり黄色い鼻水が常にでる状態です。耳鼻科の医師から手術をすすめられています。個人差もあると思いますが、手術後は何がどう改善するのでしょうか。(60歳 女性)
好酸球性副鼻腔炎には手術(内視鏡下鼻内副鼻腔手術)が有効で、嗅覚障害や黄色い鼻汁の改善が期待できます。ただし好酸球性副鼻腔炎は指定難病で、再発しやすいので、薬物療法を十分に行う必要があります。
ステロイド鼻噴霧薬や抗ロイコトリエン薬のモンテルカストなどが有効です。また喘息の症状が無くても喘息治療が不十分な場合がしばしば認められ、喘息治療が適切か調べることを勧めます。
喘息の治療が不十分な場合、適切に強化すると好酸球性副鼻腔炎の嗅覚障害や鼻汁の改善が期待できます。

嗅覚が戻らない

好酸球性副鼻腔炎を7年前から発症し治療中です。2年前に手術をして鼻茸を除去しても嗅覚は戻りませんでした。嗅覚は働かさないと衰えてしまうようなことを以前聞いた気がしますが、このまま嗅覚が戻らない状態が続くとにおいを一生感じることはないのでしょうか?
(現在はほんの少しガソリン臭がわかることがたまにある程度です。)手術の前にステロイドを服用したときは嗅覚がありました。(55歳 女性)
好酸球性副鼻腔炎では、臭いを感じる部位(嗅粘膜)と同じ部位に鼻茸ができ易く、嗅覚障害をきたしやすいのが特徴です。
好酸球性副鼻腔炎は指定難病で、手術だけでは治りません。適切な薬物療法を必要とします。ステロイド鼻噴霧薬や抗ロイコトリエン薬のモンテルカストなどが有効です。また喘息を発症している方は、喘息治療が不十分な場合がしばしば認められ、喘息治療が適切か調べることを勧めます。喘息の治療が不十分な場合、適切に強化すると嗅覚障害の改善が期待できます。
好酸球性副鼻腔炎の嗅覚障害にはステロイドの内服が最も有効ですが、重篤な副作用がありますので、短期間の使用にとどめることをお勧めします。

漢方での治療

以前から、蓄膿症の気があるとは言われていましたが、昨年の夏前に、風邪から蓄膿症になってしまいました。
育児等で、なかなか病院へ行けないでいて、悪化してしまいました。
それから、しばらくは病院の薬を飲んでいたのですが、なかなか完治せず、途中から市販の漢方を続けていて、現在は、あと1%かなという状況が続いています。このまま、漢方を続けて、完治してくれることを願っていますが、それで、大丈夫でしょうか?
ほかに、生活や食等、何か気を付けるべきコトはありますか?
病院では、そこまでは話してくれなかったです。
自分なりに感じて、夏からずっとマスクをしたり、漢方薬を続けてみたり、食べて寝て、免疫力をあげようとは思ってやっています。
色々とご意見を聞きたかったので、今回取り上げられていて、嬉しかったです!
今後も また 取り上げて頂けたら、嬉しいです。
よろしくお願いいたします。(39歳 女性)
慢性副鼻腔炎に対して漢方薬が使用される場合がありますが、臨床的有効性に関する明確な証明はありません。
現在は、ほとんど治っている状況とのことなので、このまま治る可能性もありますが、繰り返す場合には医療機関を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。

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