【Q&A】好酸球性副鼻腔炎を発症 手術後嗅覚が戻らない

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好酸球性副鼻腔炎を7年前から発症し治療中です。2年前に手術をして鼻茸を除去しても嗅覚は戻りませんでした。嗅覚は働かさないと衰えてしまうようなことを以前聞いた気がしますが、このまま嗅覚が戻らない状態が続くとにおいを一生感じることはないのでしょうか?
(現在はほんの少しガソリン臭がわかることがたまにある程度です。)手術の前にステロイドを服用したときは嗅覚がありました。(55歳 女性)

専門家による回答

好酸球性副鼻腔炎では、臭いを感じる部位(嗅粘膜)と同じ部位に鼻茸ができ易く、嗅覚障害をきたしやすいのが特徴です。
好酸球性副鼻腔炎は指定難病で、手術だけでは治りません。適切な薬物療法を必要とします。ステロイド鼻噴霧薬や抗ロイコトリエン薬のモンテルカストなどが有効です。また喘息を発症している方は、喘息治療が不十分な場合がしばしば認められ、喘息治療が適切か調べることを勧めます。喘息の治療が不十分な場合、適切に強化すると嗅覚障害の改善が期待できます。
好酸球性副鼻腔炎の嗅覚障害にはステロイドの内服が最も有効ですが、重篤な副作用がありますので、短期間の使用にとどめることをお勧めします。

(2017年2月22日(水)、23日(木)放送関連)

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