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教育(62件)の放送記録

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2024年5月1日(水)

“それでも輪島で過ごしたい” 輪島高校の生徒たちの4か月

能登半島地震の被害が大きかった6市町には、児童や生徒1万人が暮らしていました。子どもたちは、今もそれぞれの“非日常”を生き続けています。「避難所がつらすぎる。将来について話せない」「自分の被害と他の人の被害を比べてしまう」。葛藤を抱え、迷いながら日々に向き合う子どもたち。石川県立輪島高校に通う生徒たちの言葉に耳を傾け、困難な時を生き抜く力を、俳優の富田望生さんと見つめ ...

2024年3月13日(水)

“教育虐待” その教育は誰のため?

「成績が悪いと子どもをどなる」 「睡眠時間を削って勉強させる」 教育のためによかれと思った言動、実は「教育虐待」かもしれません。教育虐待とは、子どもの心や身体が耐えられる限度を超えて教育を強制すること。佐賀で起きた元大学生の両親殺害事件では、背景に教育虐待があったと裁判で専門家が証言し注目を集めました。受験などが過度に競争的と指摘される日本。どうすれば教育虐待を防 ...

2023年12月6日(水)

世界が注目!日本の教育「TOKKATSU」特別活動の意義は?

いま世界で、学級会や日直など日本式教育「特別活動(TOKKATSU)」に熱い視線が注がれています。「アラブの春」以降、混乱が続くエジプトでは大統領肝いりの政策として全国で導入され、子どもたちに革命的な変化が起きたと評されています。その効果とは?一方の日本ではいま特別活動が曲がり角を迎えています。働き方改革などから活動が削減されているのです。世界を股に掛けた取材から子ど ...

2023年9月27日(水)

“命の法律”が守られない 岐路に立ついじめ対策

滋賀県大津市の男子中学生がいじめを苦に自殺したことをきっかけにできた「いじめ防止対策推進法」が9月28日に施行から10年の節目を迎えました。子どもの命と尊厳を守ることを掲げ、さまざまな対策が打ち出されてきたにもかかわらず今も悲劇が後を絶たないのは一体なぜか。独自取材から見えてきたのは、法律が定める“いじめの定義”すら揺らぐ実態と学校現場の疲弊。子どもたちを守るために何 ...

2023年9月19日(火)

ロシア“愛国教育”の内幕 戦場に導かれる子どもたち

少女が銃を…。今月、新学年を迎えたロシアの学校では無人機の操縦法などの軍事教練が義務化され、歴史教科書にはウクライナ侵攻を正当化するプーチン政権の主張が盛り込まれるなど、政権の意に沿った“愛国教育”が強化されています。さらに、同調しない生徒や保護者が学校側によって“密告”され、拘束までされるケースも相次ぎ、傷つく子どもたちの姿も。軍事侵攻が続く中、ロシアの子どもたちに ...

2023年8月2日(水)

「はだしのゲン」はなぜ “消えた”?

戦後78年を迎えた2023年、広島市の平和教育副教材から漫画「はだしのゲン」が削除され波紋が広がっています。原爆が投下された広島で、戦中戦後の苦難な時代を生き抜こうとする少年を描いた同作は、累計発行部数1,000万以上。世界各国で読み継がれてきました。そんな「はだしのゲン」が、なぜ削除されたのか?情報公開請求で入手した膨大な改訂記録や、議論に関わった市教育委の担当者・ ...

2023年7月11日(火)

その「一言」が将来を変える!?最新研究・言葉のリスクと可能性

しつけや教育のつもりで口にする言葉。実は、使い方を誤ると脳の発達など、子どもの将来に大きな影響を与えるおそれがあることが、最新研究から浮かび上がってきました。米・ハーバード大学が研究する言葉の暴力によって低下する“脳の機能”、そして、“影響を受けやすい年齢”とは?一方、「たたかない・どならない子育て」として世界30か国以上に広がるプログラムも取材。子どもの成長を支える ...

2023年6月21日(水)

学童落ちた!仕事どうする? 追跡“学童保育クライシス”

学童保育に落選し、仕事に影響が…。そんな悲鳴が全国で相次いでいます。共働き家庭が7割にのぼる今、放課後、学童保育に通う児童は過去最多の139万人。「#学童落ちた」がSNSで話題を集めるなど、親の働き方にも影響する「小1の壁」が浮き彫りに。一方、「待機児童ゼロ」を目指し、子どもが過密状態となって目が行き届かないなど、安全性に問題がある現場も・・・。学童保育にいま何が?問 ...

2023年4月11日(火)

ChatGPTの衝撃 異次元のAIとどう向き合う?

「ChatGPT」は、ネット上の膨大なデータを学習し、まるで人間が書いたように文章の要約、記事執筆、プログラムの作成などができるAI技術。今、世界中の企業でその技術を活用したシステムが導入され、業務の効率化が進められています。一方、AIに創作させた作品の乱発や著作権の問題などリスクも叫ばれ、著名な起業家や国家レベルでも規制を求める声が高まっています。革命的AIの登場に ...

2023年2月15日(水)

「体験」が景色を変える ~ゲームで学ぶ“世界”~

“体験”を通じて“景色”は変わるのか―。いま、ゲームの世界で新潮流が起きています。戦火の街に暮らす市民の恐怖や、性的マイノリティーのリアルな気持ちなど、当事者として体験し深く考えるゲームが続々ヒットしているのです。背景には、ゲーム制作の技術的なハードルが下がって、小さなクリエイター集団が市場に参入しやすくなり、切実なメッセージを表現する場が拡大したことも。作り手たちの ...

2023年2月8日(水)

収入アップ?いつ学ぶ? リスキリングは職場に浸透するか

今、世界的潮流として注目されるリスキリング。デジタル分野など成長が期待される仕事を担当させるために、企業や行政が働く人に新たなスキルを習得させる取り組みです。プログラマーやシステムエンジニアに転身し、収入がアップしたり、会社の業績が向上するケースも。国が5年で1兆円の支援策を打ち出す一方、中小企業ではさまざまな課題も。リスキリングに取り組む現場に密着してみると…。

2022年12月6日(火)

きこえますか?子どもの心のSOS コロナ禍のメンタルヘルス

コロナ禍3年目、家庭や学校現場から子どもたちの異変について心配する声が相次いでいます。「自傷する子や『死にたい』と訴える子など学校だけで抱えきれない例が増えている」と訴える教育関係者も。しかし子どもの心を診る児童精神科は全国的に不足しており、初診は数か月待ちのケースも少なくありません。児童精神科病棟のルポ、学校現場や医療現場の新しい取り組みなどから、子どもにとって必要 ...

2022年4月27日(水)

あなたの先生は大丈夫?教師の過重労働 その果てに何が

取材班に中学生から苦悩の声が…「国語と美術の授業が数か月間、全て自習のように」。担当教師が休職、代わりの先生がこないのが理由ですが、生徒は「先生たちが多忙でかわいそう」と学校に掛け合うことはしませんでした。教師の過重労働。国は働き方改革を進めてきましたが、取材を進めると現場では勤務記録改ざんも。過重労働を背景に教員志望者は減少、教員不足が深刻化する負の連鎖も。学ぶ機会 ...

2021年11月16日(火)

追跡・日大背任事件の〝内幕〟

学生・生徒数9万人以上を誇る国内最大規模の学校法人・日本大学。元理事らが多額の資金を流出させたとして逮捕・起訴される異例の事態となっている。なぜ事件は起き、そして見過ごされてきたのか。番組では大学関係者を徹底取材。元理事が絶大な影響力を持つ理事長を後ろ盾に大学を私物化していた実態や、内部告発があっても改善に活かせない組織の課題が浮かび上がってきた。知られざる事件の内幕 ...

2021年11月9日(火)

旭川女子中学生凍死事件 ~それでも「いじめはない」というのか~

ことし3月、北海道旭川市の公園で女子中学生の凍死体が見つかった。遺族によると、自慰行為の強要やわいせつ画像の拡散などのいじめを受けていた。彼女のSNSには、いじめの告白や、自殺をほのめかすメッセージも残されていた。生徒の生前、映像の存在を知った母親はいじめとしての対応を学校側に繰り返し求めていたが、動きは鈍く、加害者側をかばうような発言さえ聞かされたという。いじめの認 ...

2021年9月22日(水)

さらば!高校ドロップアウト ~”負の連鎖”を断ち切るために~

毎年全国で4万人を超える高校中退者。その防止に懸命に取り組む都立高校がある。自傷行為を繰り返し、人との関係を築けない生徒や家庭に居場所をなくし、意欲を失う生徒たち。校長は教師たちと個々の生徒の背景や事情に合わせて、従来の規定にとらわれない中退防止の方法を模索する。目指すは「さらば!社会からのドロップアウト」。中退が将来、不安定な非正規雇用や無職につながる一因にもなるな ...

2021年9月9日(木)

その校則、必要ですか? 密着!改革の最前線

「下着の色は白」「ポニーテール禁止」など人権侵害まで指摘される校則。今、日本の管理教育の象徴ともされる校則の見直しが各地で広がっている。多様性が叫ばれる中、生徒や弁護士、教育委員会まで声を上げ、改革が加速しているのだ。生徒主体の校則改革は“最高の教材”との考えがある一方で、壁も・・・。「小遣いの額はいくら」「生徒だけの外食禁止」など保護者が学校にルール作りを頼み、新た ...

2021年4月7日(水)

“失われた学び” コロナと“自主休校”の子どもたち

コロナ禍の1年、学校に通えていない子どもたちがいる。本人や家族に疾患があり、感染による重症化のおそれから「自主休校」している子どもたち。今回、1度でも自主休校した児童・生徒は全国に7,000人以上いることが分かった。学校にリモートでの授業参加を求めても断られる例が多く、学びだけでなく友だちと過ごす時間も失われたまま再び春を迎えた。スマホの自撮りでその思いを伝え、なぜ取 ...

2021年2月3日(水)

コロナ禍の高校生 ~ルポ“課題集中校”~

「親から暴力を受けた」「生活費のためアルバイトを強要される」「介護疲れで眠れない」…。 長引くコロナ禍が、高校生たちの生活を脅かしている。中でも大きな影響を受けているのが、学習や家庭環境などに困難を抱える生徒が多く通う、“課題集中校”。神奈川の県立高校のあるクラスでは、昨春に入学した生徒の4割がすでに中退。教師たちは個人面談などで生徒の悩みをくみ取り、生活状況の改善 ...

2020年12月15日(火)

教員からの性暴力なくすために 最前線からの提言

去年5月から継続取材を行うクローズアップ現代+の「#性暴力を考える」プロジェクト。今回は、わいせつ行為などで処分される公立学校の教員が過去最多となっている、学校現場の問題に迫る。私たちの取材で明らかになったのは、処分に至るのは氷山の一角に過ぎず、多くの被害が意識や制度、時間などの“壁”に阻まれ、埋もれたままになっている実態。現場の徹底取材に加え、最前線で活動する専門家 ...

2020年7月29日(水)

戦後75年 吉永小百合 戦争を語り継ぐ

戦後75年の今年、映画俳優の吉永小百合さんは、戦争体験者の手記を朗読劇やドラマ、音楽などで表現するNHKの番組企画に挑んでいる。主題となる手記は、長年、戦争の詩を朗読してきた吉永さんに、自分の体験も知って欲しいと、一般の人たちから寄せられたものだ。吉永さんの思いに共鳴した山田洋次さん、坂本龍一さんらトップクリエイターが結集し番組企画はスタート。沖縄戦を描くドラマは実際 ...

2020年5月28日(木)

“夏の甲子園”も中止 中高生のためいま何をすべきか

新型コロナウイルスの影響で、戦後初めて“夏の甲子園”が中止となった。高校3年生は大舞台を踏むことなく引退することになる。野球ばかりでなく、他のスポーツもインターハイなどの中止で活躍の場を失った。夢が絶たれモチベーションを保てなくなったり、仲間との大切な時間を持てず、最後の区切りもつけられずに悩む子どもたちは多い。彼らのために、社会や私たち大人はどう支えていけばよいのか ...

2020年1月29日(水)

防げるか? 大人の“いじめ”

10月に神戸市の小学校で発生した教師同士の“いじめ”。先輩教師が若手に激辛カレーを押し付ける動画が社会に衝撃を与えた。子供の見本となるべき教師が、なぜ“いじめ”に走ったのか? 取材してみると、教師間いじめは全国の学校で行われていることが明らかに。背景にあるのは、ブラック企業並みに多忙な教育現場の現状だ。子どもの学力向上に加え、思春期期の心のケアや保護者への対応に追われ ...

2020年1月22日(水)

あなたの仕事が変わる! “超プレゼン術”の極意

新年を迎え、新たな気持ちで仕事や学業に向き合うみなさんに、プレゼンの極意を伝授!経営トップが新商品発表の場面でステージに上がりプレゼンするのは、もはや当たり前。しかし、相手にものを伝えるのが苦手という人は、若手から管理職まで半数以上にのぼるというデータも。そうしたなか、現役世代に「プレゼン力」の技術と精神を伝え続けるのが、髙田明さん。テレビショッピングでは、商品の情報 ...

2019年12月17日(火)

幼保無償化 現場で何が ~少子化対策をどう進める~

10月から始まった「幼児教育と保育の無償化」。子育て世代の負担を軽減することで少子化対策につなげようと、多額の予算があてられる。保護者からは、「無償化をきっかけに働きに出られるようになった」など、歓迎の声があがっている。その一方で、保育の現場からは、「保育士不足なのに預かる子どもが増えて手が回らない…」という戸惑いも。また、税収が多い一部の自治体では、無償化にともなう ...

2019年11月20日(水)

“もしもし革命”進行中!~いま電話になにが?~

メールやSNSが全盛の現代。なぜかオールドメディアである“電話”が注目を集めている。電話の対話術を問う「もしもし検定」を目指す人は、この5年で4倍に。全国から1万人が参加する「電話応対コンクール」も盛況だ。背景にあるのは、AIの急速な進化。風邪や頭痛などへの対処法を、AIが会話しながら教えるサービスがイギリスで始まるなど、簡単な電話サポートはとって代わられる日も近い。 ...

2019年9月18日(水)

ルポ 外国人労働者の子どもたち ~受け入れ拡大のかげで~

外国人労働者が急増するなか、学校教育を受けられない子どもたちの問題が深刻化しています。彼らは日本の義務教育の対象ではないため、いじめや語学力不足、あるいは家庭の事情などでいったん学校に通えなくなると、制度からこぼれおちてしまい“放置された子ども”となってしまうのです。外国人生徒の比率が15%を超えたある中学校の生徒指導の現場をルポ。学校からドロップアウトしてしまった彼 ...

2019年8月28日(水)

知られざる天才 “ギフテッド”の素顔

小中学生の不登校が4年連続13万人を超え、画一的ではない教育を模索する動きが本格化し始めている。そのなかで注目を集めているのが、生まれつき高い知能(IQ130以上が目安)や才能を持つ「ギフテッド」と呼ばれる若者たち。マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツなども“ギフテッド”とされ、米国などでは国家の教育支援を受けている。今回番組では、日本国内のギフテッドにアンケートを実 ...

2019年6月11日(火)

“性の偏見”取り払えますか? ~LGBTに寛容な社会のために~

同性愛者や心と体の性が一致しないトランスジェンダーなどLGBTの人たちは、日本の調査では8.9%。左利きの人と同じくらいいるといわれている。しかし、男はこう、女はこうといった、社会に根付いた「バイアス」によって、生きづらさを感じている。それをどう取り払い、生きやすい社会を作れるのか? 先月(5月)WHOが、LGBTのうち最後まで精神障害としてきた性同一性障害を障害の ...

2019年4月25日(木)

“AIに負けない”人材を育成せよ ~企業・教育 最前線~

「自分たちの仕事がAIに奪われる」。いま企業の間で、AIに負けない組織、人材を作ろうという改革が進んでいる。都内のホテルでは、チェックインなどで機械化を進める一方、従業員が地域の商店街などで人脈を築き、宿泊客にユニークな観光体験を提案する、人間ならではのサービスを開拓。また大阪では、AIを活用できる人材を育成しようと、「社内大学」を設けるメーカーも。こうした中、アメリ ...

2019年3月6日(水)

車いすの天才ホーキング博士の遺言

「人類は宇宙に移住すべき」「人工知能が人類を滅ぼすかもしれない」。車いすの天才物理学者ホーキング博士が残した「遺言」が世界で大きな反響を呼んでいる。全身の筋肉が動かなくなる難病を患いながら、宇宙の起源やブラックホールの謎に迫ったホーキング博士。南極や宇宙への旅に挑戦したり、コメディやドラマに出演したり、好奇心のかたまりでもあった。一見過激な「遺言」にはどんなメッセージ ...

2019年1月31日(木)

子どもの命をどう守る?揺れる児童相談所

先週、千葉県野田市で小学4年生の少女が自宅アパートで遺体で発見された事件。41歳の父親が、娘に暴行を加えたとして傷害容疑で逮捕された。女児は学校に父親からいじめられていると伝えたり、児童相談所に保護してもらうなど、たびたびシグナルを発していたが、周囲は深刻さに気づくことなく親元に帰した後に悲劇は起きた。背景の一つとして考えられるのが、児童相談所がそれぞれのケースにきめ ...

2019年1月16日(水)

日本一監督の“イマドキ若者”育成術 ~明大ラグビー部 勝者の組織~

22年ぶりに明治大学ラグビー部を日本一に導いた田中澄憲監督。古豪復活の鍵は「精神論では動かない」イマドキの若者をどのように意識改革し、成長を促すかにあった。日本一へのマインドセットに使った、ある映像とは。ハードトレーニングを選手が嬉々として取り組んだ「工夫」は。さらに「ごみ拾い」で成長させるアプリ・・・。「納得感」を核に据え、最強のチームワークを完成させた田中改革を、 ...

2017年9月6日(水)

揺れる“教科書採択” ~教育現場で何が?~

8月、全国の教育委員会で初めてとなる道徳教科書の採択が一斉に行われた。神奈川県内のある自治体では120名を超える傍聴人が殺到。一方、沖縄県内では、採択結果に納得できない市民や教員たちが反発。混乱が続いている。問われているのは、採択の「公平性」。これまで教科書の採択にあたっては、不正が相次いだり、イデオロギー論争に巻き込まれたりしてきた。一方、学校現場でも混乱が起きてい ...

2017年1月26日(木)

ハーバードはもう古い!? ~エドテック “教育革命”最前線~

いま、世界の教育現場で“地殻変動”が起きている。 ハーバード大学などの名門校を蹴って優秀な学生たちが集まっているのは、創立わずか3年のミネルバ大学。通常のキャンパスを持たず、授業のすべてがオンライン。先端技術を駆使して世界7カ国を渡り歩きながら授業を受ける型破りの教育スタイルが魅力だという。情報技術や人工知能など最新テクノロジーを導入した「エドテック」と呼ばれる教育 ...

2016年2月16日(火)

狙われた就学支援金 ~“教育特区”で何が~

「高校生が安心して勉学に打ち込める社会を」―そんな理念で始まった国の「就学支援金」を不正に受け取っていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は三重県伊賀市のウィッツ青山学園高校などの強制捜査に乗り出した。就学支援金は、世帯の年収に応じて生徒1人当たり最大で年間30万円を、国が学校に支給する制度。ウィッツ青山学園高校は、通信制を中心に全国から1100人を入学させ、その中には ...

2014年12月9日(火)

子どもの性同一性障害 ~揺れる教育現場~

今、教育現場では、体の性と心の性が一致しない「性同一性障害」の子どもへの対応に揺れている。文部科学省は今年初めて、自分の性に違和感を訴える子供たちへの学校の対応についての調査結果を公表。全国の小中学校や高校で「性同一性障害」とみられる児童・生徒は、少なくとも600人以上で、その対応に教育現場が苦慮している実態が明らかになった。自分の性に違和感を抱く子供の中には、悩みを ...

2014年3月3日(月)

教育現場の“閉鎖性”を変える? ~大阪・教育改革の波紋~

大津市で起きたいじめ自殺事件、大阪市で起きた教師の体罰による自殺。学校現場や教育委員会が無責任体質に染まり、当事者能力を失っているという声が以前に増して大きくなっている。そんな中、全国から注目されているのが大阪府だ。松井府知事の意向を受けた中原徹・府教育長が主導する形で矢継ぎ早の改革が進んでいる。去年春に就任して1年。いじめ対応マニュアルを作成して明確な規律を学校内に ...

2012年11月20日(火)

広がる“派遣教師” 教育現場で何が

かつて聖職と言われた教師の現場が、いま大きく変わろうとしている。人材派遣会社から派遣される教師が増えているのである。活用しているのは私立中・高校。少子化や不況の影響で生徒が集まらない私立校が、人件費を削減するために“派遣教師”を利用しているのだ。一方で、教師を志す人たちも、正規教員の採用が年々“狭き門”になる中、“派遣教師”にならざるを得ないという実情もある。派遣教師 ...

2009年3月11日(水)

貧しくて学べない

深刻な経済危機の中、家計が貧しいことで学校に通えなくなる子どもが急増している。愛知県の高校では、自動車関連の仕事に就いていた親達が次々と仕事を失い、中退を余儀なくされたり、授業料を払えず高校を続けられるか不安に揺れる生徒が相次いでいる。景気の悪化で顕在化した、”貧しくて学べない”子ども達。社会の格差が広がる中で、すでに深刻な状況となっている。埼玉県内の高校では、入学し ...

2008年11月6日(木)

教育に穴が空く ~“非正規”教員 依存のひずみ~

いま全国の公教育の場で、教員が確保できずに授業に穴が空くという事態が相次いでいる。財政難に苦しむ多くの自治体では、ここ数年、教育予算を抑えるため、正規の教員数を削減し続けてきた。その一方、教育現場には、少人数学級など「きめ細かな教育」が求められている。そうした中、増えてきているのが、時間給の非常勤講師など、人件費が安い”非正規”教員。現在、その数は教師全体の少なくとも ...

2008年1月31日(木)

ヨーロッパからの“新しい風”【4】教育で国の未来を切り開け

グローバル競争社会で通用する人材をどう育てるか。この課題に「教育」という戦略で立ち向かってきたのが、一足早く安定成長時代に突入したヨーロッパの国々だ。「2010年までにEUを世界で最もダイナミックで競争力のある”知識基盤経済”にする」という野心的なビジョンの元、各国が独自の教育改革を行ってきた。教育に競争原理を導入することで学力の向上を図り停滞する経済の立て直しを目指 ...

2007年7月24日(火)

求む“若手教員” ~人材争奪戦・教育現場で何が~

今月から始まった公立学校の教員採用試験を巡ってこれまでにない異変が起きている。大都市の教育委員会が団塊世代の大量退職を補おうと人材の争奪戦を展開する一方、地方では少子化で教員採用数が減少、採用倍率の格差は最大で20倍近くにまで拡大すると見られている。こうした中、地方では学生が地元の教壇に立つことを諦め続々と大都市に流出、教員の高齢化が進み活気が失われることが懸念されて ...

2007年2月1日(木)

要求する親 問われる教師 ~すれ違う教育現場~

教育再生会議での議論をはじめとして今、公立学校のあり方に厳しい視線が注がれている。そうした中、子どもを預ける親たちからは、教育内容や学校内での指導のありかた、それに子どもの躾や放課後の見守りなど、様々な要望や要求が寄せられている。大切な子どもを預けているのだから、”学校にお任せする”のではなく、学校にはしっかりと対応してもらい、改めるべきは改めて欲しい、という考え方か ...

2006年11月22日(水)

地域の学校が消えていく? ~学校選択制の波紋~

公立小中学校の学力を向上させ、活性化しようと始まった学校選択制度。東京都内では19区7市、全国でも200を超える地区で導入が進んでいる。特色ある学校づくりが進む一方で、今様々な問題も表面化している。人気校と不人気校の選別が進み、不人気校では生徒数が大幅に減少。小規模化した結果、統廃合を余儀なくされる学校も出てきており、地域社会の中で、学校が失われることで、治安の悪化や ...

2006年5月16日(火)

動き出した小学校英語

3月末、中央教育審議会外国語部会は「小学5年生から英語を必修化すべき」との中間報告をまとめ、早ければ平成20年度から実施される見通しになった。「小学校のうちは英語より国語」などの反対論も高まる中で、報告を機に、全国の自治体では必修化を睨んだ導入推進の動きが広がっている。小学校からの英語教育はどうあるべきか。2年前から全小学校で英語を進めている金沢市、子供の意欲を高める ...

2004年1月8日(木)

学力テスト公表の波紋 ~小学校は変われるか~

「生きる力」をキーワードとした戦後最大の教育改革が進行する一方で、「学力低下」への不安が高まっている。 そんな中、東京品川区では、公立小学校の学力向上に狙いを絞った新たな改革を打ち出した。学力テストの結果を公表し、これまでの指導のありかたについてその「結果責任」を問うものである。その内容は、まず中学に入学したばかりの新1年生を対象に、小学校での学習の定着度を計るテス ...

2003年10月1日(水)

医師教育 これでいいのか ~問われる研修医制度~

血液検査や気管内挿管が出来ずに患者が死亡するなど研修医による医療ミスがあとを絶たない。こうした中で厚生労働省は来年4月から臨床研修制度の義務化に踏み切る。 これまでは、内科や外科などの大学病院の医局に所属し、基本的な技術を十分に身につけないまま専門医の道に進む研修医が少なくなかった。一方で研修医は労働者と認められず、報酬も不十分なためアルバイト診療が日常化していた。 ...

2003年5月22日(木)

トップエリートを育てよ ~韓国の教育でいま~

今年3月、韓国のプサンに開校した国立「超」英才学校が、世界の教育界の話題を集めている。全国から集められた理数系に飛びぬけた能力を持つ12~15才140人余りが3年間全寮制で特訓を受ける。 受験戦争の過熱に対する批判を受けたパク・チョンヒ政権は1974年、高校ごとの入試を原則として廃止、進学塾を禁止する「平準化」政策を打ち出した。以来30年、受験戦争は収まったが、逆に ...

2002年4月18日(木)

休みのはずの土曜日に ~学校5日制の波紋~

4月から始まった完全学校週5日制。ゆとりを確保することで、子ども達の自ら学ぶ力を育むことを目指している。 しかし、新たに休みとなる土曜日に、各地の教育委員会や学校が補習授業を行う動きが加速している。授業時間が減る5日制では、学力低下を招きかねないという不安が広がっているからだ。 学校の「塾」化に戸惑いながらも準備に追われる教師や、補習に行かせるべきか、塾に通わせる ...

2001年7月17日(火)

学校で人とつきあう技術を教える

今、学校で人づき合いが苦手な子どもが増えている。懸念が広がる中、人との接し方を授業で教える取り組みが始まっている。この新しい教育法はスキル教育とよばれアメリカで始まった。イジメや学級崩壊の対策としても大きな効果を上げている。スキル教育とはどんな内容なのか。今夜は、新しい教育法の可能性を探る。

2000年10月31日(火)

学校は勉強するところだ ~ある公立小学校の試み~

タイムを計り、1秒でも早く計算する練習。ある公立小学校で毎日行われている授業だ。読み書き計算を徹底的に繰り返す取り組みを、10年間続けてきた。年号の暗記、暗唱などの反復練習で基礎学力を伸ばそうとしている。ゆとりや個性が重視される中で、あえて読み書き計算の反復練習にこだわる、ある公立小学校の試みを紹介する。

2000年2月8日(火)

小学校が選べる ~始まった自由選択制~

東京・品川区が、これまでの公立小学校入学の常識を破り、保護者が好きな学校を自由に選べるという制度を導入した。突然選ばれることになった小学校では、新一年生を集めるためにさまざまなPR活動が展開された。戦後教育最大の制度改革といわれる小学校自由選択制を、学校や保護者、地域がどう受け止めどう動いたのかその波紋を追う。

1998年7月28日(火)

クラスをなくした小学校 ~創意工夫が教育を変える~

横浜市に、学級も学級担任の先生もいない小学校が初めて生まれた。神奈川県横浜市の本町小学校では、全国で初めて学級をなくした。学級の先生が1つのクラスを受け持つのではなく、複数の先生が一学年を担当するという試みを始めた。1人では抱えきれない子どもたちの問題行動や学力格差に、この学校では先生たちがチームで解決しようとしている。