「生きる力」をキーワードとした戦後最大の教育改革が進行する一方で、「学力低下」への不安が高まっている。
そんな中、東京品川区では、公立小学校の学力向上に狙いを絞った新たな改革を打ち出した。学力テストの結果を公表し、これまでの指導のありかたについてその「結果責任」を問うものである。その内容は、まず中学に入学したばかりの新1年生を対象に、小学校での学習の定着度を計るテストを実施。その結果を生徒の出身小学校別に集計し、それぞれの小学校に通知・公表した。そして子どもたちが出来ていない項目については、指導のあり方を抜本的に改善するよう迫ったのだ。これを受けて各校では、毎日の小テストや音読、一人一人に応じた個別指導案作りなど、学力向上のための具体策に奔走している。
品川区の改革は小学校を変えていく事ができるのか、今求められる学力とは何なのか。ある小学校を定点観測し、改革の行方を探る。
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