がん 種類別の原因・症状・治療法まとめ

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がん 種類別の原因・症状・治療法まとめ

日本人の2人に1人が発症し、3人に1人が亡くなっているがん。主ながんの種類別に、その原因・症状・治療法などについてまとめている記事を一覧にしています。

大腸がん

大腸がんは1年間で13万5千人(2012年)と日本で最もかかる人が多いがんです。早期に発見して、適切な治療を行えばほぼ治すことができるため、検査を知っておくことが重要です。

日本人がかかるがんの第1位!大腸がんとは(症状は腰痛・腹痛・下痢など)
大腸がんの手術 開腹手術と腹腔鏡手術の特徴・入院期間・費用
遺伝的に大腸がんになりやすい人の特徴とは(リンチ症候群セルフチェックあり)



胃がん

胃がんは主にピロリ菌の感染が原因でおこります。特に50代から急増するため、ピロリ菌検査を受けて、感染している場合はピロリ菌を除菌する治療を受けることが胃がん予防のために大切です。

中年以降に発症しやすい「胃がん」とは?原因と3つの検査について
胃がんの治療 進行度によって内視鏡治療、抗がん剤、手術を選択
胃がんの原因となるピロリ菌の検査法と薬で99%除菌できる治療法
胃がんに関するご相談・質問回答一覧



肺がん

肺がんは、肺の奥にできやすい腺がん、進行の速い小細胞がん、肺の入り口付近の気管支にできやすい扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん、肺の奥にできやすく進行が速い大細胞がんの4つに分類されます。このうち、小細胞がんと扁平上皮がんは喫煙者に多く、腺がんは女性に多く日本人に最も多い肺がんであるという特徴があります。症状が出てからだと根治が難しくなるため、定期的な検査が大切です。

非喫煙者でも発症する!?肺がんの原因や種類、ステージ(進行度)
ステージで異なる肺がんの治療方法、手術・薬物療法・放射線療法とは
肺がん手術の種類や時間、術後のリハビリ(胸腔鏡手術・開胸手術の違い)
肺がんを検診で早期発見!「CT検査」「胸部X線検査」「確定診断」とは



前立腺がん

膀胱の下にある前立腺に発生する前立腺がん。食生活の欧米化で患者数が年々増え、男性がかかる部位別のがんで最も多くなっています(2016年)。進行度や年齢に応じた治療法の選択肢も増えています。

前立腺がんは血液検査で早期発見できる 進行と症状、検査について
進歩する前立腺がんの治療 監視療法、ロボット支援手術、放射線、ホルモン療法



乳がん

患者数が年々増加する乳がんは、早く見つけて適切な治療をすれば治る可能性が高いがんです。早期発見のためにはマンモグラフィー検査や超音波検査などの検査を受けることが大切です。また、乳房に何か変化がないか、普段から自分でチェックすることも大切です。

特集「乳がん情報まとめ セルフチェックや検診・治療法、再発について」



すい臓がん

すい臓がんは発見が難しく、治療も難しいとされています。しかし、がんを早期に発見できる検査法も進歩していて、早期に発見できれば長期生存も可能です。慢性すい炎があるかどうか等の危険因子をチェックして、早めに検査を受けることが大切になります。

最も発見・治療が難しい「すい臓がん」の検査法、手術、危険因子
血糖値の急な変化は「すい臓がん」のサイン 糖尿病とすい臓がんの関係とは
すい臓がんの早期発見につながる「IPMN」とは 発見手順、生存率
すい臓がんに関するご相談・質問回答一覧



肝臓がん、肝がん

肝臓がんになる危険性は、B型やC型の肝炎ウイルスに感染していると高くなるので、一度は肝炎ウイルス検査を受けることがすすめられます。肝臓がんは、以前は治療が難しいとされてきましたが、治療法は進歩していて、安全性も向上しています。

自覚症状を感じにくい肝臓の病気 セルフチェックで早期発見!
進歩した肝臓がんの治療 主な治療法や選択肢が増えた分子標的薬



悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化する血液のがんで、多くのタイプがあります。くびや足の付け根などにあるリンパ節のしこりで気づくことが多く、発熱、体重減少などかぜのような症状が出ることがあります。

悪性リンパ腫とは?症状やタイプ別の治療法、自家移植について



腎臓がん

腎臓のがんは、尿細管の細胞ががん化した「腎がん」と、尿が集まる腎盂[じんう]にできる「腎盂がん」に分けられます。患者数が多いのは今回取り上げる腎がんです。「肥満」「高血圧」などがリスクを高めます。

自覚症状が出にくい腎がん。特徴や進歩する手術・薬について



子宮頸(けい)がん

子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とばれる部分から発生するがんです。多くの場合、ヒトパピローマウイルスへの感染によって、がんが発生すると考えられています。検診によって早期発見することが可能です。

子宮頸がんの症状・早期発見のポイント・ワクチン・治療法(放射線、抗がん剤など)
子宮頸がん【最新放射線治療】治療方法やスケジュール、副作用について



子宮体がん

子宮の上部2/3に発生するがんが子宮体がんです。この20年間で患者数は約4倍に増えていて、背景には、結婚・妊娠年齢の上昇、妊娠回数の減少、月経不順、食の欧米化などがあると考えられています。子宮体がんの代表的な症状は不正出血で、早期からほとんどの人に現れます。

不正出血が起こる「子宮体がん」原因や症状、治療について徹底解説



食道がん

食道がんは生活習慣と関わりが深く、特に飲酒と喫煙が大きな原因であることが分かっています。こうしたことから2017年にガイドラインも改訂され、特に喫煙について強い注意喚起がされています。

食道がんの原因とは?飲酒・喫煙・辛いものなど生活習慣がリスクに
食道がん初期症状チェック せきが出る・声がかれる・のどがつかえるなど
食道がんの治療とリハビリ 入院期間や内視鏡治療、手術について



皮膚がん

皮膚がんは、主に紫外線によって皮膚の細胞が傷つけられることで起こります。大きさや色が変化したしみやほくろなどがある場合は皮膚がんの恐れがあります。

悪性度の高い皮膚がん「メラノーマ」 4つのタイプ、症状と検査、診断
「免疫チェックポイント阻害薬」で進行皮膚がんの生存率が向上 メラノーマの最新治療



膀胱(ぼうこう)がん

膀胱がんは男性に多く、60歳を超えると急に増えます。ある日突然、痛みを伴わない血尿がでることで発覚することがあります。血尿が出たら、すぐに消えても、泌尿器科を受診することが大切です。

血尿がサイン!男性に多い「膀胱がん」とは 症状や原因・検査・治療法
膀胱(ぼうこう)がんの最新治療 早期から転移までどの段階でも治療法が進歩



胆のう・胆管がん

診断、手術が難しい胆のう・胆管のがん。肝臓と十二指腸の間にある胆のうや胆管にできるがんです。進行すると黄疸などの症状が出てきます。

黄疸に注意!胆のうがん・胆管がんの見分け方、症状や進行について
胆のうがん・胆管がんの治療
胆のう・胆管がんの最新治療 手術できないケースの新しい薬



咽頭がん、喉頭がん

咽頭がんは頭頸部(とうけいぶ)にできるがんの一つです。咽頭は食べ物の通り道に当たるため、がんの切除によって食べ物がうまく飲み込めなくなる恐れもあります。
喉頭がんは頭頸部(とうけいぶ)にできるがんの一つです。喉頭には声帯があるため、がんを切除すると声を失う恐れもあります。

咽頭がん、喉頭がんの症状セルフチェックと治療法



口腔がん

口腔がんは、舌や歯ぐき、上あごなど、口の中にできるがんの総称です。初期の口腔がんは口内炎と似ていますが、「なかなか治らない」「赤い部分と白い部分が混在」「硬くてでこぼこしている」などの特徴があったら口腔がんを疑ってみる必要があります。

口腔がんの可能性も?原因ごとに異なる口内炎の種類を知ろう



甲状腺がん

甲状腺にできる腫瘍のほとんどは良性のものですが、一部の悪性のものが甲状腺がんです。甲状腺がんには、さまざまなタイプがありますが、90%ほどを占める「乳頭がん」は、ゆっくり進行するタイプで、命にかかわることはあまりありません。小さいものなら手術は行わずに経過観察する場合もあります。数は少ないものの、悪性度が高く、進行が速いのが「未分化がん」で、高齢者に多いがんです。

甲状腺がんとは?良性腫瘍と悪性腫瘍の見極め方やタイプ別の治療法について



白血病

白血病は、赤血球、白血球などになるはずの造血幹細胞が骨髄の中でがん化して増殖していく病気です。そのため正常な血液細胞が減少し、貧血や免疫の低下などが起こります。大きく「骨髄性」と「リンパ性」に分けられ、それぞれ「急性」と「慢性」があります。

【熱が下がらない・あざができる】進行の早い「急性骨髄性白血病」とは
慢性骨髄性白血病の段階別の症状、検査、治療法について解説
急性骨髄性白血病の最新治療 高齢患者でも使いやすい薬



卵巣がん

40歳代から急激に増える卵巣がん。初期の段階で自覚症状がほとんどなく、早期発見の難しいがんです。抗がん剤が効きやすく、最近は再発予防効果の期待される新しいタイプの薬が、次々に登場しています。

卵巣がんとは?発症しやすい原因や治療法



多発性骨髄腫

白血球ががん化する多発性骨髄腫。骨髄にできるため、骨の痛みがよく現れ、再発しやすいのも特徴です。現在では新しい薬が次々に登場しています。

多発性骨髄腫とは?特徴や症状、新しい治療法について解説



脳腫瘍

脳腫瘍は、頭蓋骨の中にできる腫瘍です。タイプによって症状や治療法が異なります。悪性の場合が多い「グリオーマ」、良性の場合が多い「髄膜腫」「下垂体腺腫」「シュワン細胞腫」などがあります。

脳腫瘍とは?タイプと症状(頭痛・吐き気・しびれ・視力低下など)について
希少がんの1つとされる「悪性脳腫瘍」とは 主なタイプと症状・治療法
悪性脳腫瘍の再発を抑えるウイルス療法



小腸がん

胃と大腸の間にある「小腸」にできるがんで、同じ消化器のがんである胃がんや大腸がんとは異なり、極めて患者数が少なく、また早期発見が難しい病気です。いわゆる「希少がん」に分類されます。進行した状態で見つかることがほとんどで、症状は、腸閉塞による腹痛や吐き気、おう吐、患部からの出血による下血や貧血などです。

小腸がんの治療 抗がん剤や外科手術など、タイプ別に解説
初期に自覚症状が出にくい小腸がんとは?症状や種類を解説



肉腫(サルコーマ)

骨や脂肪、筋肉などにできる悪性の腫瘍のことです。患者数は少なく、いわゆる「希少がん」の一つです。肉腫とひと言で言っても、その種類は非常に多く、それぞれに発症年齢や治療法も異なります。骨にできる「骨の肉腫」、筋肉や脂肪、血管などの軟部組織にできる「軟部肉腫」に大別されます。診療体制が十分でなかったり、情報入手が難しい点が課題になっています。

さまざまな種類がある肉腫(サルコーマ) それぞれの特徴
根治には手術!患者さんの状態に応じて計画する肉腫(サルコーマ)の治療法