食道がんの症状チェック

食道がんの自覚症状とは
がんができる場所に関係なく、早期のがんでは、ほとんど自覚症状がありません。しかし、人によっては、熱いものや酸っぱいものがのどにしみるなど、のみ込むときに違和感が現れる場合があります。
食道がんが進行すると様々な自覚症状が現れる
がんが進行すると、大きくなったがんのために食道の内腔が狭くなるので、のみ込みにくいなどの自覚症状が現れます。さらに、食事をとりにくくなり体重が減ってきたら、食道がんが進行している可能性があります。
他の箇所に転移することで現れる症状
他の臓器に転移すると、食道とは関係のない場所に症状が出てきます。
食道のそばのリンパ節に転移が起きて神経を圧迫すると、声がかれたり、せきが出たりするようになります。
さらに症状が進み、背骨に転移すると、背中の痛みや胸の痛みといった症状が現れます。
食道がんの2つの種類(扁平上皮がん・腺がん)

日本人と欧米人では食道がんの原因が異なる
日本人と欧米人では、食道がんになる原因が大きく異なります。日本では飲酒や喫煙、欧米では胃食道逆流症が大きな原因とされており、原因によって食道がんが発生する場所も異なります。
日本人の90%以上は扁平上皮がん
飲酒や喫煙が原因で起こる食道がんは、食道の中央部にできることが多く、「扁平上皮がん」と呼ばれています。日本人の食道がんの90%以上は扁平上皮がんです。
胃食道逆流症が原因で起こる食道がんは、食道の下部、食道と胃のつなぎ目にできやすい特徴があり、「腺がん」と呼ばれています。
症状や違和感がある場合は早めに受診して検査を受けることが大切
声がかれたり、せきが出たり、背中が痛かったりして耳鼻科や整形外科を受診したが、特に原因が見つからなかったという場合は、消化器科を受診して検査を受けるようにしてください。食道がんが転移している可能性もあります。食道がんを少しでも早く発見するためにも、食道がんの症状を知り、違和感を覚えたら消化器科を受診することが大切です。