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この年の出来事
9月のアメリカ発「リーマンショック」。経済危機を乗り越えるための展望を探り、年末には放送時間を拡大して特集しました。中国の成長戦略や、日本が国際競争に勝つための技術力など、今後の日本の活路についても伝えました。

2008年 7月

新しい記録から見る
2008年7月24日(木)

医療を変える患者の“語り”

去年4月、がん対策基本法が施行されてから一年。しかし、目標とされた患者本位の情報提供はまだ十分とは言えない。そんな中、がん患者が自らの経験を映像と音声で語り、ネット上で公開するという動きが始まっている。病院選びや、不安との向き合い方、さらには医師が軽視する後遺症への対処や日常生活の工夫など、体験者だからこそ語ることのできる言葉が、他の患者の大きな支えとなることがわかっ ...

2008年7月23日(水)

破られたタックル ~レスリング女子日本代表の試練~

アテネ五輪で4つのメダルを獲得、世界にその名を轟かせたレスリング女子日本代表。しかし、最近、海外勢の猛追を受けている。一月、119連勝を続けていた吉田沙保里選手が、米国の無名選手に敗北。背景には、最新の映像を使った、米チームの徹底的な”日本研究”があった。さらに、国際試合では、日本がタックルを決めたかに見えても、「タックル返し」として敵のポイントにされる判定が出てきて ...

2008年7月22日(火)

ファンドが“インフラ”をねらう

道路・空港・水道…。私たちの暮らしを支えるインフラを「儲かる投資対象」として、投資ファンドが買収する動きが活発化している。海外では、最高機密の軍事情報を扱う通信衛星網までが買収の対象になる事態も。背景にあるのは年金資産などの世界的な金余り現象。運用先を求めるファンドの資金が、安定的に収益を上げられるインフラに流れ込んでいるのだ。日本でも、財政赤字に悩む地方自治体などが ...

2008年7月17日(木)

追跡 大分教員汚職事件

大分県の教員採用をめぐる汚職事件が教育界に衝撃を与えている。逮捕されたのは、小学校の教頭や校長のほか、教育委員会のナンバー2など、いずれも高い指導的立場にある教育者たち。去年と一昨年の小学校の教員採用試験では82人が合格し、すでに現場で教鞭をとっているが、およそ40人は不正合格者と見られており、保護者の間では、教育界への憤りと不信感が強まっている。事件の背景として指摘 ...

2008年7月16日(水)

失恋休暇 取りますか ~変わる企業の福利厚生~

「失恋した翌日は休んでいいですよ」、「あなたの大切なペットのために手当を支給します」…。今、多くの企業があの手この手の福利厚生策を導入し、有能な人材の獲得・引き留めに躍起となっている。さらに働きぶりによって、旅行先などに差をつける「格差福利厚生」も登場。昨年度、企業の福利厚生費は過去最高を記録した。こうした動きの背景には、成果主義の導入で、優秀な社員が独立してしまう一 ...

2008年7月15日(火)

“ゆるキャラ”が時代を制す

奇妙なキャラクター”ゆるキャラ”が全国を席巻している。自治体を中心に数百種類。彦根市の「ひこにゃん」は観光客誘致の目玉に。平城遷都1300年の「せんとくん」は、”きもかわいい”と賛否激論に。裁判員制度では「サイバンインコ」以外に60以上も登場。話題の秘密は、低予算で作られたつっこみどころ満載の「完成度の低さ」や「独特の毒気」。象徴的なのは「夕張夫妻」。”負債”と”夫妻 ...

2008年7月14日(月)

小国の“反乱” ~欧州からの報告~

政治・経済の統合を深化させながら、27カ国・5億人まで拡大を続け、世界の一極として台頭してきたEU。そのEUが、人口わずか430万の小さな国の決定をめぐって、いま大きく揺れている。6月12日、アイルランドで行われたEUの基本条約「リスボン条約」に対する国民投票で、条約の批准にNOを突きつける事態となったのだ。「リスボン条約」は、拡大を続けるEUをより効率的に運営すると ...

2008年7月10日(木)

若手医師を集めろ ~地域医療 再構築のカギ~

深刻化する一方の地方の医師不足。人口当たりの医師数が全国39位の新潟では、行政があの手この手の医師確保対策に乗り出した。県外の医学部に通う新潟県出身の学生に働きかけたり、県内の高校にメディカルコースを新設して医大進学を支援したりと、様々な施策を試みている。こうした地方の医師不足の背景には、臨床研修医制度の改正後、研修医が自由に病院を選ぶようになり、大学医局が従来担って ...

2008年7月9日(水)

変わる“世界の工場”中国 (2) 日本企業 迫られる選択

シリーズ 変わる”世界の工場”中国。第2回は、中国の変化が日本企業に与える影響についてルポする。いま、人件費の高騰や人民元高の影響から日本企業の”中国離れ”が始まっている。目指すのは中国よりも人件費の安い、ベトナムやラオスなどインドシナの各国。グローバル化が進む中、体力のある日本企業は「最も有利な生産地」を求めて模索を続けている。一方、中国を「輸出のための工場」と考え ...

2008年7月8日(火)

変わる“世界の工場”中国 (1) 外資の選別が始まった

13億の人口と人件費の安さを背景に”世界の工場”として急成長を遂げ、世界経済を支えてきた中国。その変化と影響について2回シリーズで伝える。第1回のテーマは「変わる中国の成長戦略」。これまでアパレルなど労働集約型の産業への誘致を積極的に進め、法人税の減免など優遇策をとってきた中国だが、今、その方針を見直し、ハイテク産業などに絞った”外資の選別”を始めているのだ。その背景 ...

2008年7月3日(木)

食糧高騰 “世界の農場”アメリカで何が

北海道洞爺湖サミットで、温暖化や原油の高騰とともに主要議題に上る食糧高騰の問題。新興国の需要増加や投機マネーの流入に加え、食用のトウモロコシが自動車用のバイオ燃料の生産に大量に使われていることも原因だとされている。世界最大のトウモロコシ生産国アメリカでもバイオ燃料政策の見直しを求める声が上がり始めているが、エネルギーと農業の両方の問題を解決するために導入された政策だけ ...

2008年7月2日(水)

世界新続出 “高速水着”が競泳を変える

北京五輪直前、競泳で、世界記録が30個以上連続して破られるという驚くべき事態が起きている。新記録を出したほとんどの選手に共通するのが、英国のスピード(SPEEDO)社の開発した水着レーザーレーサー(LZR)を着用していたこと。いま、各国の選手は慌ててLZRの入手に奔走している。北京五輪では有力選手の多くが スピード水着を着る可能性さえある。 なぜ、スピード水着は早いの ...

2008年7月1日(火)

海が枯れる ~温暖化で忍び寄る危機~

様々な魚介類の産卵場所であり、えさ場となってきた”藻場”。日本の沿岸漁業を支えてきた藻場が、今、急速に日本の沿岸から消えつつある。21万ヘクタールあった全国各地の藻場は20年間で3割に当たる6万5千ヘクタールが消失した。そのため沿岸漁業の漁獲量が大きく減り始めている。原因の一つと考えられているのが、地球温暖化にともなう海水温の上昇だ。海藻の成長が止まるだけでなく、温か ...