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この年の出来事
9月のアメリカ発「リーマンショック」。経済危機を乗り越えるための展望を探り、年末には放送時間を拡大して特集しました。中国の成長戦略や、日本が国際競争に勝つための技術力など、今後の日本の活路についても伝えました。

2008年 3月

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2008年3月31日(月)

最新報告 アメリカ金融危機

米大手証券会社ベアー・スターンズが経営危機に陥り救済合併に追い込まれ、”第二次大戦後最悪”とも言われ始めたアメリカの金融危機。サブプライムローン関連の損失は全世界で8000億ドルにのぼり、日本のバブル崩壊後の不良債権処理額に迫るとの試算も出た。アメリカの景気後退は必至との見方が強まる中、外国為替市場ではドル安が進み、アメリカの金融市場から逃げ出したマネーは原油などの商 ...

2008年3月19日(水)

イラク “出口”なき戦争 ~開戦5年・アメリカの苦悩~

米軍は、「イラク増派作戦で宗派間対立は沈静化し、治安は回復」とアピールした。しかし実態は融和ではなく、宗派による住み分けが進んだ結果だ。バグダッドのシーア派地区。人々は武装組織の動きを恐れ、隣接するスンニ派地区に自由に行き来できなくなった。医療施設や物資が不足し生活に支障が出ている。国外に逃れた知識層のスンニ派も帰国できず、復興が遅れている。また泥沼の戦いは、米国にも ...

2008年3月18日(火)

見過ごされた放射線 ~「原爆症認定」の見直し~

がんや白血病などの病気について、国が原爆の放射線が原因だと認める原爆症の認定制度。国は、来月から原爆症の認定基準を全面的に改める。全国のおよそ25万人の被爆者のうち、原爆症と認定されているのはわずか1%。原爆投下後に爆心地近くに入り、「残留放射線」の影響で被爆した「入市被爆者」は、これまでの基準ではほとんど認められなかった。今回の見直しでは、この「入市被爆者」が広く原 ...

2008年3月17日(月)

台湾総統選 中台関係はどこへ

北京五輪まであと5ヶ月に迫った中国。好調な経済を武器に、国際社会への影響力を強めようとしている。緊張関係にある台湾の企業に対しても、大陸に進出するよう優遇策で促し、今や50万人の台商が大陸で暮らす。経済で政治を囲い込み、台湾独立の動きを封じ込める狙いだ。こうした中、台湾で今月22日、総統選挙が行われる。中国への経済的な依存度がかつてないほど高まっている一方で、独立色の ...

2008年3月13日(木)

揺れる海上自衛隊 ~検証・イージス艦事故~

世界最新鋭を誇るイージス艦あたごと漁船が衝突、漁船が大破し2人が行方不明になった事故。海上保安庁による取り調べから、関係者が「ありえない」と口をそろえるずさんな操艦の一端が明らかになってきた。また今回の事故や相次ぐ不祥事の背景には、インド洋への艦船派遣やミサイル防衛など、任務の負担が激増し、組織全体が疲弊、防衛を担う現場で異変が起きている実態も浮かび上がってきた。一方 ...

2008年3月12日(水)

正社員化が加速する

非正規社員の活用で人件費を削減、業績回復を果たした企業が今、正社員への登用を始めている。山形県米沢にある電話機メーカーでは、派遣社員が次々と入れ替わることで、技術が継承されないという問題に直面、正社員への登用試験を始めた。低価格路線の見直しを迫られた大手衣料品チェーンでは、接客能力を高めるため、優秀な店員を正社員に昇格させ、活気ある職場を作ろうとしている。職場で失われ ...

2008年3月11日(火)

“老いてひとり”怖がらない ~高齢・単身社会にどう備えるか~

核家族化でひとり暮らしのお年寄りが増え続けるなか、独りの老後を怖がらず、知恵と工夫で乗り切っていこうという動きが広がっている。他人と擬似家族のように暮らす住まい「グループリビング」や、老後を地域の若い世代に支えてもらう仕組み「ワーカーズコレクティブ」など、家族に頼らない生き方を模索する人が増えているのだ。こうした”高齢単身者”の増加は、老後の独り暮らしへの心構えやノウ ...

2008年3月10日(月)

コソボ“独立”をめぐる攻防 ~EU VS ロシア~

2月17日、旧ユーゴのセルビアから一方的な分離独立を宣言したコソボ。南部の町オラホバツには、多数派のアルバニア系と少数派のセルビア系が隣接して生活している。9年前まで憎しみ合い戦闘を繰り返してきた両民族は、この数年共同で農協を立ち上げるなど多民族共生に向けた取り組みを進めてきた。しかし”独立宣言”によってその共存関係に暗雲が立ち込めている。一方で”コソボ独立”は、EU ...

2008年3月6日(木)

携帯もたせて大丈夫?

携帯電話のインターネットサイトを通して未成年者がトラブルに巻き込まれる事件が相次ぎ、携帯ネットの規制をめぐる動きが本格化している。昨年末には女子高生がコミュニティーサイトで知り合った30歳の男性に殺される事件も起きた。国は、未成年者の有害サイトへの接続を制限するフィルタリングサービスを実施するよう携帯電話会社に要請。「子供に携帯電話を持たせない」運動に取り組む町も現れ ...

2008年3月5日(水)

論争・道路をどうする?

今後の道路整備をどうするのか?ガソリン税などの暫定税率問題・道路特定財源のあり方を焦点に、国会での与野党攻防、そして地方自治体を巻き込んだ”道路論争”が、激しくなっている。道路特定財源を確保し、道路整備を求める地方自治体。しかし、道路を作っても、なかなか地域活性化につながらないジレンマと、財政難から道路建設を見直そうとしても動き出した計画を簡単に止めることができない悩 ...

2008年3月4日(火)

もう職場に行きたくない ~広がる大人のいじめ~

「いじめ」が今、大人の職場で広がり深刻な事態を引き起こしている。去年末、産業カウンセラー440名に行ったアンケートでは、社員の56%が「同僚間のいじめ」に悩んでいると返答。派遣社員の間では、有能な人を追い落とすためにいじめが広がり、学校現場では教師同士のいじめが多発。病院では看護師同士のいじめが起きていた。多発の背景には、派遣社員など労働契約の多様化が進み、生き残りを ...

2008年3月3日(月)

地球温暖化 インドのCO2を減らせ

インドは、数年後には中国、米国に次ぐ世界第3位のCO2排出国になると予測される。発展途上国の排出を抑えない限り地球温暖化は防げないと、ノーベル賞を受賞した国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)議長を務める、インド出身のパチャウリ博士は危機感を募らせる。博士らは、インドで電力の7割をまかなう石炭火力からの排出削減に力を入れている。鍵は、先進国の先端技術をいかに導 ...