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この年の出来事
フリーターの急増、携帯・PHS活用による就業環境の変化、2000年問題、銀行統合、日産のゴーン社長就任など経済や暮らしのテーマが多い年でした。国内では初めて脳死判定による臓器移植が行われ、欧州では新通貨・ユーロが導入されました。

1999年 1月

新しい記録から見る
1999年1月28日(木)

音に光を見た ~全盲のピアニスト・梯剛之さん~

梯剛之さん(21歳)。先月パリで開かれたロン・ティボー国際音楽コンクールで、2位に入賞した。生後まもなく光を失った梯剛之さんにとって、音楽は心のよりどころだった。耳や肌で感じ取った情景を、音楽として表現することに喜びを感じている。人々を魅了する美しいピアノの旋律。今夜はその音色をかもし出す梯剛之さんの心の世界。

1999年1月21日(木)

就職先が決まらない ~変革迫られる職業高校~

失業率4.4%、雇用不安が日本を覆う中、そのしわ寄せをまともに受けているのが就職をひかえた高校生。労働省によれば去年11月末の時点で、就職を希望している高校生は25万5000人。その内6万7000人が未だに就職先を見つけられずにいる。企業の屋台骨を支える働き手として、根強い求人を誇ってきた高校卒業生。しかし不況が長引く中、高校生の採用を取りやめる企業が相次いでいる。一 ...

1999年1月18日(月)

見知らぬ相手となぜ ~匿名とネットと若者~

去年暮れから今年の初めにかけて、神奈川県で起きた連続女性変死事件。被害者の女性たちと容疑者の男を結びつけていたのは、携帯電話による伝言サービスでした。見知らぬ相手と会話を楽しみ、その出会いのきっかけにもなっている伝言サービス。今若者の間で広く利用されている。去年12月に起きた毒物宅配事件では、インターネットを通じて見知らぬ相手に自殺の相談をしたり、毒物を売買したりする ...

1999年1月13日(水)

おふろで死なないために ~検証・高齢者の入浴事故~

健康で身体に何の不安のない人が、風呂に入って突然倒れてそのまま死んでしまう入浴中の死亡事故が、今年間凡そ1万件に上ると推定される。亡くなった人の多くは65歳以上のお年寄り。東京都内の調査では、死亡者の8割を占めている。身体をリラックスさせるための入浴によってなぜ死に至るのか、最近の研究によって入浴に伴う血圧の変動や血液の成分変化など、そのメカニズムが明らかになってきた ...

1999年1月12日(火)

海はいったい誰のもの ~衝突するマリンレジャーと漁業権~

マリンスポーツを楽しむ人たちと漁業者との間で海の利用をめぐって全国でトラブルが相次いでいる。漁協が持つ漁業権に対し、釣り人たちは遊漁権という新しい考え方を示して自由に釣りをする権利を主張している。海はいったい誰のものなのか。海を楽しむ人たちと漁業者が共存できる道を探る。

1999年1月5日(火)

老人力って何ですか ~物忘れを楽しむ人生哲学~

物忘れに代表される老いの兆候。これを逆に新たな能力としてとらえる、“老人力”という言葉が話題になっている。去年の流行語大賞でも「ハマの大魔神」などと並んで“老人力”は世相を代表する言葉として選ばれた。ブームのきっかけは去年発売された一冊の本、その売れ行きは今も衰えることなく8万部を超えるベストセラーとなっている。本の出版元には、全国の高齢者からの反響が次々と寄せられて ...