様々な魚介類の産卵場所であり、えさ場となってきた”藻場”。日本の沿岸漁業を支えてきた藻場が、今、急速に日本の沿岸から消えつつある。21万ヘクタールあった全国各地の藻場は20年間で3割に当たる6万5千ヘクタールが消失した。そのため沿岸漁業の漁獲量が大きく減り始めている。原因の一つと考えられているのが、地球温暖化にともなう海水温の上昇だ。海藻の成長が止まるだけでなく、温かい水温を好む南方系の魚やウニが活発化し、海藻を食べ尽くしているのだ。抜本的な解決策はなかなかないが、海藻を食べる魚やウニを駆除する取り組みも始まっている。番組では、海のゆりかごと言われる藻場消失の実態を通して、身近に迫る温暖化の影響と対策を考える。
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