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この年の出来事
9月のアメリカ発「リーマンショック」。経済危機を乗り越えるための展望を探り、年末には放送時間を拡大して特集しました。中国の成長戦略や、日本が国際競争に勝つための技術力など、今後の日本の活路についても伝えました。

2008年 1月

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2008年1月31日(木)

ヨーロッパからの“新しい風”【4】教育で国の未来を切り開け

グローバル競争社会で通用する人材をどう育てるか。この課題に「教育」という戦略で立ち向かってきたのが、一足早く安定成長時代に突入したヨーロッパの国々だ。「2010年までにEUを世界で最もダイナミックで競争力のある”知識基盤経済”にする」という野心的なビジョンの元、各国が独自の教育改革を行ってきた。教育に競争原理を導入することで学力の向上を図り停滞する経済の立て直しを目指 ...

2008年1月30日(水)

ヨーロッパからの“新しい風”【3】“労働力大移動”成長への戦略

旧東欧諸国などを取り込み、27カ国・5億人の巨大市場となったEU。その中で行われている”労働市場の自由化”がいま、東から西へのダイナミックな労働力の移動を生み出している。 EUへの加盟以来、100万人の労働者を域内に供給してきたポーランドでは、多額の出稼ぎマネーの環流で消費が拡大、景気を牽引している。一方、受け入れ国のイギリスでもポーランドからの労働者が人手不足を補い ...

2008年1月29日(火)

ヨーロッパからの“新しい風”【2】“低炭素都市”への挑戦

CO2の排出を抑えながら発展する”低炭素社会”の実現に向け、世界に先駆けて動き出したEU。EU最大の都市ロンドンは去年、2025年までにCO2の排出を1990年比で60%削減するという厳しい目標を発表し、行政の強いイニシアチブでCO2削減を進めている。市内への自動車の乗り入れを厳しく制限する「渋滞税」や市民に省エネの方法をアドバイスする「緑のコンシェルジェ制度」を導入 ...

2008年1月28日(月)

ヨーロッパからの“新しい風”【1】カーボンマネージメント

世界の政財界のリーダーが一年に一度、真冬のスイスに集う「ダボス会議」。7月の洞爺湖サミットの議長国・日本のトップが世界にどのようなメッセージを発信するのか、世界から注目が集まっている。CO2の削減で世界をリードするEU、各国の政府は高い目標値を掲げてCO2を軸にした新しい経済システムの構築を進めている。企業は、CO2の排出量を管理する「カーボンマネージメント」ができな ...

2008年1月24日(木)

“中東の笛”疑惑判定の裏側

前代未聞の五輪予選やり直しとなったアジアのハンドボール、中東の国に有利な判定が相次いだという日本と韓国の抗議を国際ハンドボール連盟が認めたのだ。中東出身の理事が過半数を占めるアジアハンドボール連盟、その意を汲んだとされる”中東の笛”は10年以上も前から問題視されていた。コートの外での駆け引きがスポーツの根幹である公平さに大きく影響しかねないことが改めて浮き彫りとなった ...

2008年1月23日(水)

地域再生のヒントを探せ ~地場産業 復活の条件~

“系列”の崩壊と中国を初めとするアジア諸国の追い上げ。先行き不透明な経済の中で苦境が続く中小企業。そんな中、地域や業種を越えた、”新しい”連携によって活路を開こうという動きが広がっている。今治のタオル業界は、当代きっての人気アートディレクター・佐藤可士和さんと連携。吸水性の良さを表すための、統一基準を設けることで、新たなブランド作りを行った。愛知県の老舗造り酒屋「盛田 ...

2008年1月22日(火)

違反多発! どうする食品の“期限表示”

去年、次々に明るみに出た食品表示の偽装。中でも期限表示の不正は、一連の問題の後にも関わらず、各都道府県の食品衛生監視員による取締りなどで今も続々と摘発されている。期限切れの食材を使っていた外食チェーンは、人件費を削った結果、食材の在庫管理がアルバイト任せになり、責任者によるチェックもなおざりになった。賞味期限を改ざんし、再出荷していた食品加工業者は、スーパーなどの圧力 ...

2008年1月21日(月)

命が守れない ~国民健康保険・滞納急増の裏で~

日本の社会保障の根幹をなす国民健康保険。いま、貧しくて保険料を支払うことができず、医療費10割負担の「資格証明書」を交付される人が急増し、その結果、命を落とすケースが全国で相次いでいる。実は、「病気の人々は保険証を維持できる」というセーフティネットがあるにもかかわらず、それが機能していないのだ。背景には、滞納世帯が増え続ける中、「資格証明書」を積極的に交付し、徴収率を ...

2008年1月17日(木)

私のお金を生かしてください ~市民がつくる新たな金融~

将来の生活のために銀行などの金融機関に預けられ、経済活動を支える個人のお金。経済のグローバル化が進む中、市民にとっては、自分のお金がどこでどう役立っているのか実感が持てにくくなっている。こうした中、いま、市民から出資を募って市民事業に融資する「NPOバンク」や「市民ファンド」が全国各地に設立され、出資する市民が増えている。そうした市民のお金は、地域活性化や自然エネルギ ...

2008年1月16日(水)

“命のリスト”が作れない ~災害弱者をどう守るか~

阪神淡路大震災では、犠牲者のおよそ半数を65歳以上の高齢者が占め、障害者の死亡率は健常者を大きく上回った。その後も大規模災害のたびに問題になってきたいわゆる災害弱者。3年前、国はこうした人たちを「災害時要援護者」とし、避難支援のためのガイドラインを示した。要援護者の氏名、住所などをリスト化し、ひとり一人について「誰が」、「どこに」避難させるかなどを明示した避難支援プラ ...

2008年1月15日(火)

生みの親が語る 万能細胞が切り開く未来

京都大学の山中伸弥教授らが世界で初めて人の皮膚細胞からの作成に成功した「iPS細胞」。神経や筋肉など体のさまざまな細胞に分化する”万能細胞”だ。受精卵などを元にした従来の万能細胞に比べ倫理的な問題が少なく、再生医療の実現に道を開く画期的な成果として注目を浴びている。既に、パーキンソン病の治療や薬剤の開発など、実用化に向けた動きが国内外で激化し、世界的な研究開発競争が始 ...

2008年1月10日(木)

北朝鮮“開発”を狙え ~動き出した中国とロシア~

アメリカと北朝鮮の急接近を受けて、中国・ロシア・北朝鮮を隔てる国境の川・図們江周辺では、二つの大国・中国とロシアの思惑が交錯している。中国の延辺朝鮮族自治州では、北朝鮮のラジン港を目指す高速道路の建設が急ピッチで進む。かつて大陸の豊富な天然資源を確保するため日本が建設した満州開拓の玄関口・ラジン港を、中国は国際貿易の玄関口として開発を狙っている。一方のロシアは、日本海 ...

2008年1月9日(水)

80歳の決着 ~元兵士たちの日米野球~

終戦から62年、太平洋戦争を戦った日本・アメリカの両元兵士達 がハワイ真珠湾近くの野球場に集結した。みな70代半ばから80代半ばにさしかかり、人生の終盤戦に「自分は一体誰と戦ったのか」、確認したいとの思いで集まった。悲惨な戦場体験、目の当たりにした無惨な死、敵の手で戦友を失った悲しみ。それをかつての「敵」と語り合いたいと企画された。憎しみやわだかまりを越え、本音で語り ...

2008年1月8日(火)

月の謎に挑む “かぐや”最新探査報告

日本の誇る月探査機”かぐや”。約3トンの巨大衛星に14種類の観測装置を搭載し、アポロ計画以来の大規模な月探査に挑んでいる。12月からは本格的な観測が開始され、月がどのようにして現在の姿になったのかを解き明かす貴重なデータが明らかになりつつある。例えば、高解像度の「地形カメラ」は、月に小天体が衝突してできたクレーター表面の断層などを、かつてない精密さで立体的に描き出し、 ...

2008年1月7日(月)

2008年 新マネー潮流

いま世界には150兆ドルとも言われる天文学的マネーがあふれている。その流れは、米・サブプライムローン破綻をきっかけに大きく変わりつつある。混乱した金融市場を嫌い原油や穀物市場に流れ込んだマネーは、ガソリンや食料品の高騰といった形でわたし達の生活を直撃している。また、アメリカ経済の減速が世界経済に及ぼす影響も懸念されている。2008年、わたし達の暮らしや景気を左右する” ...