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この年の出来事
アテネ五輪では、男子体操団体をはじめ、16の金メダルを獲得。プロ野球界では史上初のスト、楽天球団誕生とニュースが続きました。度重なる台風上陸や新潟中越地震など災害も。「冬のソナタ」ヒットに代表される韓流ブームが話題になりました。

2004年 1月

新しい記録から見る
2004年1月29日(木)

子作りしないチンパンジー ~繁殖の危機・悩む動物園~

動物園のチンパンジーが繁殖の危機に直面している。 多くのチンパンジーが交尾を嫌い、動物園で子孫を残すことが難しくなっているのだ。本来、野生では20頭以上の群れの中で育ち、付き合い方を身につけるのだが、動物園では、大きな群れで育たないため、異性との接触に関心を持たなくなっている。アフリカでの生息数が激減し、国際機関から絶滅危惧種に指定されているチンパンジー。各地の動物 ...

2004年1月28日(水)

“処方薬”がやめられない

医師が出す処方薬を大量に服用し、深刻な依存症になるケースが急増している。その多くが精神科の治療に使われる抗うつ剤や睡眠薬。突然の体の痙攣や幻覚・幻聴といった禁断症状が起こり、中には自殺に至ってしまったケースもある。 ストレスなど心の病が増える中、本来薬を必要としない軽度の症状であるにも関わらず、安易に処方する医師。患者の側にも、働きながら治療したいと即効性のある薬に ...

2004年1月27日(火)

解体 ロシア老朽原潜 ~どうする日本の支援~

日本からおよそ8億円の資金援助を受けたロシアの原子力潜水艦の解体作業が、去年12月に始まった。ロシアの放射性廃棄物の海洋投棄をきっかけに、国際的支援の必要性が高まり、極東地域の原潜解体作業に日本も関わることになった。 ロシアの研究機関の調査報告書によると、退役原潜76隻のうち46隻が現在、放置されたままで、すでに腐食して海水が侵入しているものもある。放射能漏れの可能 ...

2004年1月26日(月)

なぜ自分を傷つけるの? ~広がるリストカット~

10代・20代の女性を中心に、リストカットなどの自傷行為が静かに広がっている。東海女子大学が7つの大学を対象に行った調査によれば、女子学生のおよそ8%、13人に一人が「刃物で自分を傷つけた経験がある」という結果が出ている。 去年11月に大阪河内長野市で起こった家族殺傷事件のとき、殺人予備罪で逮捕された少女が自らのリストカットの様子を公開したホームページを持っていた事 ...

2004年1月22日(木)

アメリカ牛肉 輸入は再開されるのか

アメリカでBSEに感染した牛が見つかって一ヶ月。年間33万トン、国内消費の4分の1以上を頼ってきた米国産牛肉の輸入を、日本政府はいち早く停止した。スーパーなどの小売りにとどまらず、外食産業や、原料として使っていた加工食品や医薬製品にまで影響は広がっている。特に日本の米国産輸入牛への依存度を象徴するのが、低価格化路線で業界トップを独走してきた牛丼チェーン・吉野家だ。 ...

2004年1月21日(水)

狙われる役所 ~広がる「行政対象暴力」~

暴力団や右翼、人権団体をかたった人が、国の機関や地方自治体を脅して金品や仕事を搾取する、所謂「行政対象暴力」が、全国的に広がりを見せている。 平成12年に1500件だった公務員に対する暴力行為の相談は、平成14年には2100件にまで急増している。不況や、企業倫理への厳しい眼差しの中で、民間企業からの収入が減った今、不祥事を過度に警戒し、トラブルを避けたがる役所は、暴 ...

2004年1月20日(火)

オンラインゲーム 広がる仮想世界

インターネットとブロードバンドの普及が、ゲームの世界を大きく変え始めた。 見ず知らずの多くの人たちが同時に遊べる「オンラインゲーム」の利用者が300万人にまで拡大。麻雀やゴルフ、一人一人が役になりきって冒険をするロール・プレイング・ゲームなどが人気を集めている。 これまでのコンピューターを相手にしたゲームと異なり、ゲームをしながら他人との会話を楽しみ友達も作れると ...

2004年1月19日(月)

ライバル企業が合併する時

シェア拡大そして経営効率化の切り札として企業合併が急増、日本企業が関連した合併や買収は年間1700件を超える。しかし目標通りに業績を上げる企業は少なく、合併が成功しないケースが多いと言われている。 工業用ガスを販売するジャパン・エア・ガシズは、業界大手の企業同士が外資系資本の下で一年前に合併。しかし営業のやり方から社内の用語まで多くが異なっていたため、組織の融合を進 ...

2004年1月15日(木)

市町村から日本を変える

今、全国各地の地方自治体の間で、行政のあり方を抜本的に見直す動きが相次いでいる。これまで行政サービスの受け手だった市民を担い手に転換し、「本当に必要とするサービスを、市民自らが選び取る」という形で地方行政を行う自治体が現われてきているのである。 埼玉県志木市では、去年8月から、「行政パートナー」という制度を導入、「公務員でしかできない仕事」以外を積極的に市民に担って ...

2004年1月14日(水)

闘病記で生きる力を

がんや心臓病など重い病気の体験をつづった「闘病記」の出版が相次いでいる。 作者は、作家やタレントなどの有名人ばかりではない。一般の市民が「生きた証しを残したい」さらには「同じ病気で悩む人の役にたちたい」と自費出版する例が増えている。本人しか語れない不安や、絶望も語られているが、文章はむしろ前向きのものが多く、生きようとする意志の強さに読者は共感し、壮絶な体験を共有し ...

2004年1月13日(火)

「新しい人」になってほしい ~作家・大江 健三郎さん~

この3年間、若者向けの本を書いてきたノーベル賞作家の大江健三郎さん。なぜ学校に行かなければならないのか、殺人と自殺以外、取り返しのつかないことは若者にはないなど、難解と言われたこれまでの大江文学とは違う「語りかけ」が、多くの若い読者の共感を得ている。 自分の言葉をもち「他の人とつながっていって欲しい」という大江さんの文章を読み、やり直す意欲が出たという不登校の高校生 ...

2004年1月8日(木)

学力テスト公表の波紋 ~小学校は変われるか~

「生きる力」をキーワードとした戦後最大の教育改革が進行する一方で、「学力低下」への不安が高まっている。 そんな中、東京品川区では、公立小学校の学力向上に狙いを絞った新たな改革を打ち出した。学力テストの結果を公表し、これまでの指導のありかたについてその「結果責任」を問うものである。その内容は、まず中学に入学したばかりの新1年生を対象に、小学校での学習の定着度を計るテス ...

2004年1月7日(水)

“韓流”がアジアを変える

今年1月1日、韓国で日本語CDが解禁、ケーブルテレビでは、日本人歌手のカウントダウンライブが放送された。韓国のテレビで日本語の歌が生放送されるという画期的な出来事は、日本の文化開放が新たな一歩を踏み出した事を印象づけた。 これまで「日本文化に吸収されてしまう」「文化侵略だ」と言われてきた歌謡曲やドラマ等の大衆文化開放。今回実現した背景には、映画やアニメの振興政策など ...

2004年1月6日(火)

アフガニスタン 混迷と希望の間で ~バルマク監督からのメッセージ~

アメリカの攻撃、そしてタリバン政権崩壊から2年。世界の関心がイラクに集まる中、アフガニスタンでは、急速に治安が悪化。長年、内戦を戦ってきた民族同士の不協和音も聞かれ始め、復興は岐路に立たされている。国連は先月「緊急の国際支援がなければアフガンの復興は失敗するかもしれない」との報告書を提出した。 そうした中、世界で一本の映画が注目を集めている。タリバン政権の崩壊後、ア ...

2004年1月5日(月)

狙われる東南アジア ~追跡テロ・ネットワーク~

一昨年のバリ、そして昨年のジャカルタ。近年、インドネシアで外国人を狙ったテロが相次いでいるが、これに深く関わっているとされる組織が「ジェマ・イスラミア」である。 彼らは東南アジアをまたぐ、国境を越えたテロネットワークを築き、武装した聖戦を肯定している。NHKが入手したジェマ・イスラミアの極秘文書やテロ事件首謀者の調書から、ジェマ・イスラミアが大イスラム国家を打ち立て ...