大分県の教員採用をめぐる汚職事件が教育界に衝撃を与えている。逮捕されたのは、小学校の教頭や校長のほか、教育委員会のナンバー2など、いずれも高い指導的立場にある教育者たち。去年と一昨年の小学校の教員採用試験では82人が合格し、すでに現場で教鞭をとっているが、およそ40人は不正合格者と見られており、保護者の間では、教育界への憤りと不信感が強まっている。事件の背景として指摘されているのは、地方ならではの採用倍率の高さや、選考過程の不透明性、教員社会の閉鎖性など。不正の温床は大分県に限ったものではなく、事件は氷山の一角にすぎないという指摘もある。”教員汚職”はなぜ起きたのか、どうすれば学校教育への不信感を払拭できるのか、事件の真相と今後の課題について考えていく。
みんなのコメント